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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):テクノプロH、TIS、エーザイ

テクノプロH <日足> 「株探」多機能チャートより
■テクノプロH <6028>  3,700円  -285 円 (-7.2%)  本日終値  東証プライム 下落率6位
 テクノプロ・ホールディングス<6028>は急反落。前週末3日の取引終了後、23年6月期の連結業績予想について、売上高を1950億円から2000億円(前期比11.9%増)へ、営業利益を200億円から220億円(同6.6%増)へ、純利益を136億円から150億円(同2.8%減)へ上方修正したが、営業利益で230億円強を見込んでいた市場予想を下回ったことから、失望感から売られたようだ。上方修正は、上期において国内技術者派遣、請負・受託業務に対する旺盛な需要が継続し、国内事業の主要KPI(重要業績評価指標)である在籍技術者数・稼働率・月次平均売上単価がそれぞれ計画を上回ったことが要因。また、現時点で国内主要KPIが順調に推移する見通しであることも寄与する。同時に発表した第2四半期累計(22年7~12月)決算は、売上高980億1100万円(前年同期比13.5%増)、営業利益111億8300万円(同0.9%増)、純利益77億1400万円(同1.0%減)だった。

■MCJ <6670>  943円  -53 円 (-5.3%)  本日終値
 3日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は5%減益」が嫌気された。
 MCJ <6670> [東証S] が2月3日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比2.7%減の104億円となり、通期計画の148億円に対する進捗率は70.3%にとどまり、5年平均の73.6%も下回った。
  ⇒⇒MCJの詳しい業績推移表を見る

■TIS <3626>  3,495円  -190 円 (-5.2%)  本日終値  東証プライム 下落率10位
 TIS<3626>は大幅続落。前週末3日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、純利益を398億円から520億円(前期比31.8%増)へ上方修正したが、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。資産効率化及び財務体質の向上を図る一環として政策保有株式の売却に伴い、第4四半期に128億円の投資有価証券売却益を特別利益として計上する見込みとなったことが要因。また、第4四半期に計上予定の海外子会社における株式譲渡に伴う特別利益などの影響も踏まえたという。なお、売上高は5050億円(同4.7%増)、営業利益は590億円(同7.8%増)の従来見通しを据え置いた。同時に発表した第3四半期累計(22年4~12月)決算は、売上高3703億8200万円(前年同期比4.9%増)、営業利益444億4400万円(同16.2%増)、純利益321億5800万円(同9.3%増)だった。あわせて、自社株671万5483株(発行済み株数の2.7%)を2月28日付で消却すると発表した。消却後の発行済み株数は2億4444万5411株となる予定だ。

■日鉄鉱業 <1515>  3,485円  -180 円 (-4.9%)  本日終値
 日鉄鉱業<1515>が後場急落。午後1時30分ごろに発表した第3四半期累計(22年4~12月)連結決算が、売上高1217億1700万円(前年同期比12.5%増)、営業利益118億3000万円(同4.2%減)、純利益73億5600万円(同3.5%減)と営業減益となったことが嫌気された。鉱石部門における燃料関連商品の販売価格の上昇に加え、金属部門における電気銅の販売価格の上昇及び銅精鉱の仕入れ販売の実施などで売上高は伸長したものの、エネルギーコストの増加などが利益を圧迫した。なお、23年3月期通期業績予想は、売上高1540億円(前期比3.3%増)、営業利益135億円(同14.1%減)、純利益75億円(同19.2%減)を据え置いている。

■エーザイ <4523>  7,631円  -238 円 (-3.0%)  本日終値
 エーザイ<4523>は後場に入り一段安となった。この日、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算を発表。売上収益は前年同期比3.4%減の5461億9700万円、最終利益は同35.0%減の391億900万円だった。10~12月期の最終利益は同39%減。4~12月期の最終利益の通期計画に対する進捗率は約69%にとどまっており、これらがネガティブ視されたようだ。4~12月期では、抗がん剤「レンビマ」をはじめグローバルブランドが伸長した。半面、レンビマの売り上げ拡大に伴う米メルク<MRK>側への折半利益の支払い増加と円安進行を受け、販売費及び一般管理費が増加した。

■NOK <7240>  1,179円  -28 円 (-2.3%)  本日終値
 NOK<7240>が3日続落。前週末3日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を7569億円から7174億円(前期比5.1%増)へ、営業利益を233億円から137億円(同56.3%減)へ、純利益を227億円から105億円(同59.4%減)へ下方修正したことが嫌気された。中国のロックダウンや半導体などの部品不足による需要減の影響により、売上高が計画を下回る見通しであることが要因としている。同時に発表した第3四半期累計(22年4~12月)決算は、売上高5402億1500万円(前年同期比6.7%増)、営業利益150億7800万円(同35.1%減)、純利益135億2900万円(同28.3%減)だった。シール事業、電子部品事業ともに売上高を伸ばしたものの、売価転嫁を上回る原材料価格やエネルギー価格の高騰などにより減益を余儀なくされた。

■三菱UFJ <8306>  909円  -19.5 円 (-2.1%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>は5日続落。全体相場が堅調ななか、銀行株が逆行安となっている。6日付の日本経済新聞朝刊が「政府が日銀の黒田東彦総裁(78)の後任人事について雨宮正佳副総裁(67)に就任を打診したことが5日わかった」と報じた。現行の異次元緩和策に携わってきた雨宮副総裁が次期総裁となれば、低金利環境が継続する可能性が高まり、メガバンクの収益環境の改善が遠のくとの受け止めが広がり、売りが膨らんだようだ。三井住友フィナンシャルグループ<8316>やみずほフィナンシャルグループ<8411>も売られ、東証の業種別指数の銀行業は一時2%を超す下落となった。

■UBE <4208>  1,965円  -6 円 (-0.3%)  本日終値
 UBE<4208>が軟調。前週末3日の取引終了後、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績・配当予想を下方修正しており、嫌気された。最終損益の見通しは20億円の黒字から60億円の赤字(前期は245億円の黒字)に引き下げた。これまで50円としてきた期末配当予想は45円(前期末比5円減配)に見直した。樹脂・化成品セグメントでは、アジアや欧州市場でナイロンポリマー・カプロラクタムなどの需要減退に伴い、販売数量が減少する。価格スプレッドの縮小や、セメント関連事業の持ち分法適用関連会社において、販売価格の是正遅れにより損益が悪化する見通しとなったことなども響く。

■東和ハイシステム <4172>  1,930円  +400 円 (+26.1%) ストップ高   本日終値
 東和ハイシステム<4172>がストップ高まで買われた。同社はきょう午前11時ごろ、23年9月期第1四半期(22年10~12月)の単独決算を発表。営業利益は前年同期比2.4倍の1億8300万円となり、上半期計画3億4400万円に対する進捗率が53.2%となったことが好感されたようだ。売上高は同33.3%増の6億8700万円で着地。主力商品である電子カルテ統合システム「Hi Dental Spirit XR-10i」の販売が好調だったことなどが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想については従来計画を据え置いている。

■新東 <5380>  1,706円  +300 円 (+21.3%) ストップ高   本日終値
 新東<5380>がストップ高の1706円に買われた。前週末3日の取引終了後に発表した第2四半期累計(22年7~12月)単独決算が、営業利益4400万円(前年同期比2.1倍)と大幅増益となったことが好感された。住宅着工件数が低水準で推移したことを受けて、売上高は26億9100万円(同4.5%減)と減収となったものの、原油価格高騰による製造コスト上昇や円安による商品の仕入コスト増加などに対して販売価格への転嫁を行ったことが奏功した。なお、23年6月期通期業績予想は引き続き未定としている。

■ユニフォームネクスト <3566>  474円  +80 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値
 ユニフォームネクスト<3566>が急動意、前週末比80円高はストップ高となる474円まで買われる人気となった。売買高も急増しており取引開始後約1時間で70万株以上をこなしている。同社は主に中堅事業者を対象に飲食や医療分野などをはじめ業務用制服の販売を行っている。主力は飲食店向けだが、コロナ禍の影響一巡で収益環境が追い風に変わっている。前週末3日取引終了後に発表した22年12月期決算は売上高が前の期比24%増の63億3300万円、営業利益が同13%増の4億100万円と2ケタ増収増益を達成した。更に23年12月期は売上高が前期比22%増の76億9600万円、営業利益は同25%増の5億200万円予想と大幅な収益成長が続く見通しにあり、これを受けて上値を見込んだ買いが流入した。なお、同社の今期配当は3円を計画するが、昨年末に株式4分割を発表しており、実質増配となる点も評価材料に。

■靜甲 <6286>  949円  +150 円 (+18.8%) ストップ高   本日終値
 靜甲<6286>は2日、3日とストップ高に上昇したのに続き、この日もストップ高の949円に買われた。子会社の静岡スバル自動車が1日、中国電気自動車(EV)大手であるBYDの日本法人BYD Auto Japan(横浜市神奈川区)と正規ディーラー契約を締結したと発表。引き続きこれを好感した買いが入った。1日には静岡スバルの子会社として「Cool the Earth(クールジアース)」を設立しており、今春をメドに第1号店「BYD AUTO静岡」を静岡市にオープンする予定としている。

●ストップ高銘柄
 AIAIグループ <6557>  1,345円  +300 円 (+28.7%) ストップ高   本日終値
 ダイワ通信 <7116>  1,965円  +400 円 (+25.6%) ストップ高   本日終値
 BTM <5247>  3,280円  +502 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値
 など、11銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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