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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~米メタやAMDなど、大型テック株やハイテク株の決算評価が支援材料に~

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

2日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。


■株式見通し:米メタやAMDなど、大型テック株やハイテク株の決算評価が支援材料に
■住友化、23/3下方修正 営業利益 ゼロ←1150億円
■前場の注目材料:関西電力、EV充電設備の共有実証、11社参画でプラットフォーム構築へ


■米メタやAMDなど、大型テック株やハイテク株の決算評価が支援材料に

2日の日本株市場は、買い一巡後はこう着ながらも底堅さが意識されそうである。1日の米国市場はNYダウが6ドル高だった。注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)で米連邦準備制度理事会(FRB)は、市場の予想通り0.25%の利上げを決定した。追加利上げを示唆したため、NYダウは一時500ドル超下落する場面も見られた。ただし、パウエルFRB議長が会見でディスインフレの兆候に関し言及するなどタカ派色を弱めたため、金利ピーク達成期待が広がり急速に買い戻され上昇に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比115円高の27425円。円相場は1ドル128円90銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。FOMCを通過したことから、市場の関心はピークを迎えている決算に向かわせよう。米国では前日の取引終了後に予想を上回る決算を発表したアドバンスト・マイクロ・デバイセズは、12%を超える上昇となった。また、1日の取引終了後に決算を発表したメタプラットフォームズは、決算評価から時間外取引で18%を超える上昇を見せており、大型テック株やハイテク株の決算評価は支援材料になりやすいだろう。

また、日経平均は足もとで27500円処での上値を抑えられる格好が続いているが、日経225先物はナイトセッションで27130円まで下落した後に切り返し、一時27500円を回復する場面が見られた。調整局面では75日線が支持線として機能しており、足もとでのレンジ内での推移を継続していた。FOMCを受けた需給悪化もなく、FOMC通過によって改めて27500円突破を意識したスタンスに向かいやすいと考えられる。ショートは仕掛けづらくなる一方で、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。

もっとも、決算がピークを迎えているなか、積極的には手掛けづらいところではある。そのため、決算が通過した銘柄などを再評価する動きなどが中心になりやすい。米長期金利の低下のほか、大型テック株やハイテク株の決算評価から物色としては指数インパクトの大きい値がさハイテク株などへ資金が向かいやすい。また、足もとではレーザーテック<6920>が決算を受けて大きく売られていたが、26週線を支持線としたリバウンドを見せてくるようだと、センチメント改善に向かわせそうだ。


■住友化、23/3下方修正 営業利益 ゼロ←1150億円

住友化<4005>は2023年3月期業績予想の修正を発表。売上高は3兆1800億円から2兆9900億円、営業利益は1150億円からゼロに下方修正した。ロシア・ウクライナ戦争の長期化やロックダウンによる中国経済の停滞等を背景とした世界的な景気後退の懸念から、エッセンシャルケミカルズや健康・農業関連事業において交易条件が悪化する見込み。


■前場の注目材料

・日経平均は上昇(27346.88、+19.77)
・NYダウは上昇(34092.96、+6.92)
・ナスダック総合指数は上昇(11816.32、+231.77)
・シカゴ日経先物は上昇(27425、大阪比+115)
・SOX指数は上昇(3073.47、+151.55)
・VIX指数は低下(17.87、-1.53)
・米長期金利は低下
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続
・コロナ後の人流再開


・関西電力<9503>EV充電設備の共有実証、11社参画でプラットフォーム構築へ
・住友精密<6355>成長路線へ、半導体関連の生産能力増強も
・豊田通商<8015>ガーナでスズキ「スイフト」生産開始、トヨタ車と混流生産
・平田機工<6258>熊本・七城工場を増築、EV・半導体関連設備の能力増強
・ロート製薬<4527>J?ARMと資本業務提携、動物の再生医療で連携
・三洋化成<4471>生分解性の潤滑油基剤を開発、海洋エネなど向け


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 1月マネタリーベース(12月:前年比-6.1%)

<海外>
・特になし
《ST》

 提供:フィスコ

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