【市況】NY株式:NYダウは440ドル高、新財務長官指名を好感
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
米国株式市場は続伸。ダウ平均は440.06ドル高の44,736.57ドル、ナスダックは51.19ポイント高の19,054.84で取引を終了した。
トランプ次期大統領が財務長官を指名し、不透明感払拭や極端な政策への懸念後退で、寄り付き後、上昇。また、イスラエル政府がヒズボラと停戦合意に向けた閣議開催との報道で中東情勢の悪化懸念が緩和し、株式相場は続伸した。長期金利の低下も支援し、終日相場は堅調に推移。ダウは連日過去最高値を更新し、終了した。セクター別では、耐久消費財・アパレルが上昇した一方、半導体・同製造装置や自動車・自動車部品が下落。
パーソナルケア製品メーカーのバス&ボディワークス(BBWI)は第3四半期決算で売り上げが予想を上回ったほか、通期1株利益見通し引き上げが好感され、上昇。地銀のUSバンコープ(USB)や金融サ―ビスプラットフォームを提供するロビンフッド(HOOD)はアナリストが投資判断を引き上げ、それぞれ上昇した。遠隔医療プラットフォームを手掛けるヒムズ&ハーズ・ヘルス(HIMS)はトランプ次期大統領が過剰な治療に懐疑的見解を示しているマカリー氏を食品医薬品局(FDA)長官に採用したことが同社に有益となるとの期待に、上昇。
百貨店のメーシーズ(M)は従業員による不正発覚を巡る調査が影響し、第3四半期の決算発表延期を発表し、下落した。コーヒーチェーン運営のスターバックス(SBUX)はソフトウエア供給業者がサイバー攻撃被害を受けたことが明らかになり各店舗で従業員管理などに混乱が生じていることが報じられ、下落。
ビデオ会議サービスを提供するズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZM)は取引終了後に第3四半期決算を発表。1株利益や見通しが予想を上回ったほか、追加自社株買い計画が好感され、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ