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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 積極的な売買は手控えられ、狭いレンジでの推移を継続


大阪3月限
日経225先物 27360 -20 (-0.07%)
TOPIX先物 1981.5 ±0.0 (±0.00%)

 日経225先物(3月限)は前日比20円安の2万7360円で取引を終了。寄り付きは2万7410円と、買い先行ながらシカゴ日経平均先物清算値(2万7500円)を下回って始まった。時間外取引で予想を下回る決算が嫌気されてインテル<INTC>が10%に迫る下落となったことが重荷になったようだ。また、朝方発表された1月の東京都区部の消費者物価指数(コアCPI)が予想を上回る伸びとなり、日銀による政策修正への思惑が強まったことも買いを手控えさせた。

 日経225先物は現物の寄り付き直後につけた2万7440円を高値に、こう着感の強い値動きを継続。利食いに押されて、前場半ばには一時2万7300円まで売られる場面も見られた。ただし、ランチタイム以降は2万7330円~2万7380円辺りでこう着した。

 インテルの時間外取引での下落が重荷となったほか、東京都区部のコアCPIを受けて円相場が1ドル=129円60銭台と朝方からやや円高に振れたこともあり、節目の2万7500円を想定したロングは限られたようだ。もっとも、ショートを仕掛ける動きもなく、日経225先物は切り上がる5日移動平均線が支持線として機能していた。

 また、信越化学工業 <4063> [東証P]が今期業績の上方修正や配当増額、1株を5株とする株式分割の発表が材料視され日経平均株価をけん引。そのほか、ファーストリテイリング <9983> [東証P]の強い値動きなどもあってショートを仕掛けづらくさせたようだ。引け後にはファナック <6954> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさ株の決算を控えていたため、様子見ムードにつながったとみられる。

 NT倍率は先物中心限月で13.80倍と小幅に低下した。ただし、5日、25日線を挟んだ狭いレンジでの推移であり、NTスプレッド狙いのトレードは限られていた。27日の米国市場ではインテルの決算反応のほか、12月の個人所得や個人消費支出(PCEデフレーター)、1月のミシガン大学消費者態度指数確報値の結果が注目される。また、ファナックは引け後に業績上方修正と1株を5株とする株式分割を発表した。ナイトセッションではこれらを受けた思惑的な動きになりそうだ。

 手口面では、日経225先物は三菱UFJが1440枚、野村が400枚程度の売り越しに対して、BofAが560枚、ソジェンが370枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はみずほが790枚、三菱UFJが540枚、BNPパリバが490枚程度の売り越しに対して、モルガンSが930枚、バークレイズが760枚程度の買い越しだった。

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