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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):エニーカラー、サイバー、オキサイド

エニーカラー <日足> 「株探」多機能チャートより
■ANYCOLOR <5032>  6,270円  +40 円 (+0.6%)  本日終値
 ANYCOLOR<5032>が逆行高。同社は16日、VTuber(バーチャルユーチューバー)グループの「にじさんじ」に関し、同日から新たに7人のライバーがデビューすると発表。これを手掛かり視した買いが株価の下支えとなったようだ。各ライバーのツイッターアカウントを同日から始動する。ユーチューブでの初配信は19日以降、2日に分けてリレー方式で行うという。

■サイバーエージェント <4751>  1,183円  +5 円 (+0.4%)  本日終値
 サイバーエージェント<4751>がしっかり。16日、連結子会社のBABEL LABELと米ネットフリックス<NFLX>が、今後5年間にわたる映画やドラマの製作及び世界190カ国への配信を目的とした戦略的パートナーシップを締結したと発表。今後の業績に対するポジティブな影響を期待した買いが入ったようだ。BABEL LABELは、直近で映画「余命10年」を手掛けた藤井道人監督らが所属するコンテンツスタジオ。これまでネットフリックス向けに「新聞記者」や「野武士のグルメ」など数々の作品を製作してきた。

■オキサイド <6521>  7,600円  -1,500 円 (-16.5%) ストップ安   本日終値
 オキサイド<6521>がストップ安。前週末の13日取引時間終了後、23年2月期の業績予想の下方修正を発表しており、これをネガティブ視した投資家の売り注文が膨らんだようだ。最終利益の見通しは6億5000万円から3億8700万円(前期比21.9%減)に引き下げた。増益見通しから一転して減益の予想となる。売上高は63億3900万円から58億7000万円(同23.4%増)に見直した。半導体事業で海外から調達する一部部材で不具合が多発し、レーザー製品の生産量が一時的に落ち込んだという。現時点で不具合の発生原因を抜本的に解決するまでには至っておらず、発注量を増やすなどの対策をとっているとしている。第4四半期(12~2月)に未達分を上積みして生産するのは困難な状況となっており、今期に計画した売上高の一部が来期にずれ込むこととなった。23年2月期第3四半期累計(3~11月)の決算は、売上高が前年同期比23.7%増の44億2100万円、最終利益が同8.4%減の3億8000万円だった。同社はあわせて、イスラエル企業で非線形光学結晶及び電気光学デバイスの研究、開発、製造、販売を手掛けるライコル・クリスタルズを子会社化するとも発表した。

■デンカ <4061>  2,535円  -480 円 (-15.9%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 デンカ<4061>は大きく売られ昨年来安値を更新。前週末13日の取引終了後に23年3月期業績予想の下方修正を発表。営業利益を前期比17.8%減の330億円とし、従来予想(430億円)から一転減益となる見通しを示したことが嫌気された。売上高も同6.5%増の4100億円(従来予想4450億円)に引き下げた。世界経済の急激な減速により、電子・先端製品やクロロプレンゴムといった主力製品の需要が大きく減少したことが要因。あわせて、従来75円としていた期末配当予想を30円に減額すると発表した。これにより、年間配当は前期比45円減の100円となる見込み。

■北の達人 <2930>  262円  -41 円 (-13.5%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 北の達人コーポレーション<2930>が大幅安。前週末13日の取引終了後に23年2月期業績予想の修正を発表。営業利益を12億4100万円から7億7300万円(前期20億8200万円)へ引き下げており、これが嫌気された。新規獲得件数が想定を上回っていることから、売上高については90億6400万円から98億2500万円(同95億1000万円)へ引き上げた。一方、新規獲得に向けた広告宣伝費の増加により、利益は減少する見込み。同時に発表した第3四半期累計(22年3~11月)決算は、売上高が69億900万円(前年同期72億9600万円)、営業利益が7億1800万円(同16億円)だった。

■イオンファンタジー <4343>  2,364円  -327 円 (-12.2%)  本日終値  東証プライム 下落率3位
 イオンファンタジー<4343>が急落。前週末13日の取引終了後、23年2月期の連結業績予想について、売上高を789億円から732億円(前期比21.7%増)へ、営業利益を26億円から3億円(前期34億800万円の赤字)へ、最終損益を4億円の黒字から34億円の赤字(同45億700万円の赤字)へ下方修正し、あわせて15円を予定していた期末配当予想を5円へ引き下げたことが嫌気された。ゼロコロナ政策の影響から中国事業で売り上げの低下が継続し、12月に入りゼロコロナ政策の緩和が行われたものの、依然として第4四半期の売り上げが不透明なことなどが要因。また、中国事業の業績悪化に伴い減損損失や店舗休止損失を計上することも響く。なお、年間配当は10円(前期20円)となる予定だ。同時に発表した第3四半期累計(3~11月)決算は、売上高527億7800万円(前年同期比23.8%増)、営業損益1億3400万円の赤字(前年同期39億3000万円の赤字)、最終損益22億3200万円の赤字(同46億8700万円の赤字)だった。

■大豊建設 <1822>  3,550円  -490 円 (-12.1%)  本日終値  東証プライム 下落率4位
 13日に業績修正を発表。「今期経常を53%下方修正」が嫌気された。
 大豊建設 <1822> [東証P] が1月13日大引け後(16:00)に業績修正を発表。23年3月期の連結経常利益を従来予想の86億円→40億円(前期は93.1億円)に53.5%下方修正し、減益率が7.7%減→57.1%減に拡大する見通しとなった。
  ⇒⇒大豊建設の詳しい業績推移表を見る

■アークランズ <9842>  1,420円  -137 円 (-8.8%)  本日終値  東証プライム 下落率9位
 13日に決算を発表。「今期経常を一転14%減益に下方修正」が嫌気された。
 アークランズ <9842> [東証P] が1月13日大引け後(15:00)に決算を発表。23年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比12.9%減の162億円に減った。併せて、通期の同利益を従来予想の250億円→200億円(前期は232億円)に20.0%下方修正し、一転して14.1%減益見通しとなった。
  ⇒⇒アークランズの詳しい業績推移表を見る

■三菱UFJ <8306>  949円  -28.1 円 (-2.9%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が4日ぶりに反落。三井住友フィナンシャルグループ<8316>やみずほフィナンシャルグループ<8411>のほか、ふくおかフィナンシャルグループ<8354>や七十七銀行<8341>、千葉銀行<8331>といった地銀株も値を下げている。17~18日には日銀金融政策決定会合が開催されるが、市場には金融政策修正に向けた思惑も台頭しており、金利上昇に伴う利ザヤ拡大による業績拡大期待が膨らむなか、前週末13日には銀行株が軒並み昨年来高値を更新していた。ただ、足もとの急激な株価上昇を受け高値警戒感も台頭しており、この日は利益確定売りが優勢となっている。

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