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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ユーグレナ、ネクステージ、ローソン

ユーグレナ <日足> 「株探」多機能チャートより
■鶴見製作所 <6351>  1,990円  +44 円 (+2.3%)  本日終値
 鶴見製作所<6351>は続伸。午後2時30分ごろ、23年3月期の期末配当予想を22円から24円へ引き上げると発表したことが好感された。子会社アロイテクノロジーの鋳造工場の竣工を記念して、記念配当2円を実施する。これにより年間配当予想は44円となり、前期実績に対しては4円の増配となる予定だ。

■日経レバ <1570>  13,085円  +270 円 (+2.1%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>は4連騰でフシ目の1万3000円台を回復。日経レバの1万3000円台回復は昨年12月27日以来となる。日経平均株価に連動する形で組成されたETFで価格変動率が日経平均の2倍に基本設定されており、全体相場のボラティリティが高まると信用枠を活用した個人投資家の短期売買が活発化する傾向が強い。ところが、前日からレバレッジ型ETFの委託保証金率が引き上げられたことで、個人投資家の参戦意欲に影響が出ているもよう。きょうも売買代金は伸び悩んでいる。

■ユーグレナ <2931>  954円  +17 円 (+1.8%)  本日終値
 ユーグレナ<2931>は堅調。10日取引時間終了後、新たな化粧品原料と、同社にとって初となる医薬部外品原料を開発したと発表。これが株価の支援材料となったようだ。新たな化粧品原料「ミドリ麹エキス」は、微細藻類ユーグレナと麹から開発した独自の素材「ミドリ麹」から抽出した成分をエキス化したもの。同社の研究結果において、肌の保湿力を高めるなどの可能性が示されたという。また、医薬部外品原料「ユーグレナ発酵オイル」は、皮膚の表面に滑らかに伸び水分を蒸散させない油溶性の成分である「エモリエント成分」として使用できるという。

■ネクステージ <3186>  2,576円  +43 円 (+1.7%)  本日終値
 ネクステージ<3186>は3日ぶりに反発。岩井コスモ証券は10日、同社株の投資判断「A」と目標株価3600円を継続した。同社は東海地方発祥の中古車販売の大手。22年11月期の連結営業利益は前の期比42.6%増の194億4800万円と最高益を更新。出店による成長が継続し小売販売台数なども順調だった。配当は期初予想から3円増配し年24円(前の期比9円増)とした。23年11月期の同利益は前期比28.5%増の250億円の予想。積極的な出店が継続し今期も2ケタ増益が見込まれている。同証券では、中古車相場の下落の影響はあるものの小売り販売増加による成長持続は可能とみている。

■DOWA <5714>  4,205円  +70 円 (+1.7%)  本日終値
 非鉄株がしっかり。DOWAホールディングス<5714>や三菱マテリアル<5711>、三井金属<5706>などが値を上げている。ロンドン金属取引所(LME)で銅の3カ月先物が9日に一時1トン=8870ドルと昨年6月以来、6カ月半ぶりの水準に上昇したと伝わった。中国のゼロコロナ政策が終了したことに伴う中国需要の回復期待も銅価格を押し上げている。

■エーアイテイー <9381>  1,389円  +18 円 (+1.3%)  本日終値
 エーアイテイー<9381>が高い。正午に23年2月期第3四半期累計(3~11月)の連結決算を発表。最終利益は前年同期比63.8%増の32億6500万円だった。通期計画に対する進捗率は約95%。売上高に相当する営業収益は同25.8%増の556億8900万円だった。中国航路の海上運賃が高水準を維持したほか、円安進行も追い風となり、物量などの減少による収益低下の影響を補った。販売費及び一般管理費の抑制に努めたことも奏功した。

■ローソン <2651>  5,000円  +45 円 (+0.9%)  本日終値
 ローソン<2651>が8日ぶりに反発。昨年末から調整色の強い足を示していたが満を持して切り返しに転じている。同社が10日取引終了後に発表した22年3~11月期の決算は営業利益が前年同期比17%増の451億5400万円と2ケタ伸長を達成した。新型コロナウイルス感染拡大の影響が一巡し、経済再開に伴う人流の復活で国内コンビニ事業が好調で全体業績を牽引した。海外コンビニ事業は中国のゼロコロナ政策による都市封鎖の影響で不振だったが、国内の好調でカバーする格好となった。特に9~11月期だけでみると営業利益の伸び率は前年同期比35%増と高水準で、足もとでの業績の高変化が好感された。

■東京センチュリー <8439>  4,430円  +40 円 (+0.9%)  本日終値
 東京センチュリー<8439>は朝安後切り返した。10日取引時間終了後、23年3月期の連結業績予想を見直したと発表した。最終利益の見通しは従来の200億円から10億円(前期比98.0%減)に大幅に下方修正した。これが株価の重荷となったが、悪材料出尽くしと受け止めた投資家の押し目買いが入ったようだ。子会社で米航空機リース事業を手掛けるアビエーションキャピタルグループ(ACG)について、ロシアの航空会社を実質与信先とする融資・融資保証に関する債権の回収の見通しが立たなくなったことから、23年3月期第3四半期(10~12月)において特別損失を計上する。

■トヨタ自動車 <7203>  1,837.5円  +10.5 円 (+0.6%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>は強弱観が対立し、前日終値近辺で売り物をこなす展開。昨年10月後半を境に外国為替市場で急速にドル安・円高が進行、今年に入って1ドル130円を下回る場面もあるなど、輸出採算悪化に対する警戒感がくすぶっている。同社の今期想定為替レートは1ドル=135円で実勢よりも4円程度円安に設定されていることで業績への影響が予想される。また、同社が直近発表した中国での2022年の新車販売台数は21年比で0.2%減と10年ぶりに前年実績を下回った。中国経済の減速に加え、コロナ禍でのサプライチェーン問題などによる生産調整の影響が改めて意識され、上値を押さえる要因となっているようだ。

■クリエイトS <3148>  3,210円  +5 円 (+0.2%)  本日終値
 クリエイトSDホールディングス<3148>は3日続伸。10日の取引終了後、23年5月期の連結業績予想について、売上高を3713億円から3768億円(前期比7.4%増)へ、営業利益を169億7000万円から189億5000万円(同4.3%増)へ、純利益を114億4000万円から127億円(同0.8%増)へ上方修正したことが好感された。上期において、新型コロナウイルスの流行による感染対策商品、抗原検査キットや総合感冒薬などの需要増に加えて、生活必需品を始めとしたEDLP(エブリデーロープライス)施策が奏功し、物販売上高が大幅に伸長したことが要因。また、人時コントロールによる人件費の増加抑制などに努めたことも寄与するとしている。なお、同時に発表した第2四半期累計(6~11月)決算は、売上高1873億9200万円(前年同期比7.8%増)、営業利益92億3500万円(同4.4%増)、純利益64億1200万円(同4.0%増)だった。

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