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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):富士通ゼ、安川電、スクエニHD

富士通ゼ <日足> 「株探」多機能チャートより
■富士通ゼネラル <6755>  3,335円  +260 円 (+8.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位
 富士通ゼネラル<6755>が急騰した。富士通<6702>の時田隆仁社長によるインタビューが一部で伝わった。このなかで、同社が保有する富士通ゼの全株式を早期に売却したい考えを強調したと報じられた。これを思惑視した買いが集まったようだ。富士通もしっかり。報道によると、時田社長は非中核事業と位置付ける富士通ゼ株の売却について、具体的な交渉状況についての言及は避けた一方、「中途半端なことはしない」などと述べたという。

■アズーム <3496>  5,280円  +350 円 (+7.1%)  本日終値
 アズーム<3496>が急伸した。10日取引時間終了後、米ゴールドマン・サックス証券によるアズーム株の保有比率が5%を超えたことが明らかになり、材料視されたようだ。10日に関東財務局に提出された大量保有報告書によると、同証券と共同保有者の保有割合は5.12%となった。報告義務発生日は2022年12月30日。

■ソフトクリエ <3371>  3,225円  +200 円 (+6.6%)  本日終値
 ソフトクリエイトホールディングス<3371>が大幅反発。10日取引終了後に株式分割を発表。株式の流動性向上を期待した投資家の買いが集まったようだ。同社は2023年3月31日を基準日に、4月1日付で普通株式1株を2株とする株式分割を実施する。また同社は株主が優待権利を獲得しやすくなるよう、株主優待制度において所有株式数にあわせて贈呈するQUOカードの金額を一部見直す。新優待制度は23年9月30日現在の株主名簿に記載された株主から実施する。

■安川電機 <6506>  4,500円  +265 円 (+6.3%)  本日終値
 安川電機<6506>が続急伸した。10日取引終了後、23年2月期第3四半期累計(3~11月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比14.0%増の4075億2000万円、最終利益は同20.8%増の371億8900万円だった。大幅な増益となったことを評価した買いが集まったようだ。ロボット部門では自動車やリチウムイオン電池関連メーカーによる設備投資の拡大が追い風となったほか、半導体向けも日本や韓国などで堅調に推移した。一方、通期の業績予想は据え置いた。業績予想の前提となる為替レートは一部見直し、1ドル=130円(従来は140円)、1人民元=19円(同20円)に修正した。

■ラウンドワン <4680>  489円  +24 円 (+5.2%)  本日終値
 ラウンドワン<4680>が後場に上げ幅を拡大。正午に12月の売上高状況(速報)の発表とともに、年末年始の営業期間(12月30日から1月3日)の既存店売上高がコロナ前の同期間と比べ約8%増となったと開示した。業績が引き続き堅調に推移していることを好感した買いが優勢となったようだ。12月の国内の既存店売上高はコロナ前の19年12月と比較し9.4%増となった。ボウリングとカラオケの売上高はコロナ前の水準を下回ったものの、アミューズメントが大きく伸びた。米国の12月の既存店売上高はコロナ前との比較で24.0%増となった。

■スクエニHD <9684>  6,400円  +240 円 (+3.9%)  本日終値
 スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が大幅高。傘下のスクウェア・エニックスがこの日、人気ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズの新作スマートフォンタイトルの発表会を18日に開催することを明らかにした。これを受け、期待感の高まりから買いが集まったようだ。

■日本製鉄 <5401>  2,455円  +87 円 (+3.7%)  本日終値
 日本製鉄<5401>が4連騰で新値街道を走っている。同社株を筆頭に鉄鋼セクターは今年に入ってから戻り足が顕著だ。経済減速が鮮明化している中国も政府による経済対策期待にすり替わり、鉄鋼セクターへの投資資金流入を促す状況にある。また、一部で報じられた建設資材の値決め期間短縮など、原料コストの上昇を製品価格に転嫁する動きが活発化しており、収益性の向上を評価する買いも誘導している。市場では「金利上昇局面でバリュー株が見直される流れにあるが、鉄鋼株はPERやPBRが割安な銘柄が多く、株主還元にも積極的で買いやすさがある」(中堅証券ストラテジスト)という声が聞かれる。業界最大手である日本製鉄の場合、PER3倍台、PBR0.5倍台と割安感が際立つほか、配当利回り7.4%前後(前期実績ベース)と非常に高く、シンボルストック的な位置付けで上値追い基調を強めている。

■アドヴァングループ <7463>  837円  +29 円 (+3.6%)  本日終値
 アドヴァングループ<7463>は後場一段高。午後1時35分ごろ、自社株買いを実施すると発表しており、これを好感した買いが入った。上限を24万株(発行済み株数の0.6%)、または2億円としており、取得期間は1月12日から2月11日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にするためとしている。

■スギホールディングス <7649>  5,840円  +160 円 (+2.8%)  本日終値
 スギホールディングス<7649>が反発した。10日取引時間終了後、12月度の月次速報を開示した。スギ薬局の既存店売上高は前年同月比8.4%増となり、増収基調を維持したことを評価した買いが株価の支えとなったようだ。既存店の客単価は同15.3%増となった。半面、客数は同6.0%減と落ち込んだ。

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