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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):スマレジ、力の源HD、ソシオネクス

スマレジ <日足> 「株探」多機能チャートより
■スマレジ <4431>  2,247円  +221 円 (+10.9%)  本日終値
 スマレジ<4431>が続伸。前週末6日取引終了後、12月度の月次登録店舗数推移を発表した。同社が提供するiPadなどのタブレットを利用したクラウドPOSレジ「スマレジ」の登録店舗数は前月比1478店舗増の12万1522店舗となり、これが好感されたようだ。内訳は、無料プランが同1120店舗増の9万4036店舗、有料プランが同358店舗増の2万7486店舗だった。

■力の源ホールディングス <3561>  1,018円  +83 円 (+8.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 力の源ホールディングス<3561>が急騰で4ケタ大台を回復。昨年11月22日につけた高値を払拭し昨年来高値を更新した。博多ラーメン店「一風堂」を国内外で展開するが、新型コロナウイルスの影響も一巡し、足もとの収益変化が異彩を放っている。食の分野では訪日外国人観光客のラーメン人気が顕著で、インバウンド需要が一段の業績押し上げ要因として注目される。23年3月期営業利益は前期比63%増の17億1000万円予想で連続最高益更新見込みだが、値上げによる収益性向上や、モバイルオーダーなどを活用した注文システム導入で省人化効果も反映され、24年3月期以降も利益成長路線の継続が見込まれる。

■ソシオネクスト <6526>  6,830円  +550 円 (+8.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 ソシオネクスト<6526>が6連騰。SMBC日興証券が6日付で、投資評価を新規「1」、目標株価を9500円としてカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同証券では同社について、半導体業界の中でシクリカルレスの側面を有する稀有な存在であると評価。独自のソリューションSoCのビジネスモデルにより、今後着実に売上高の増加と共に、利益成長が可能であると予想。足もと半導体市況が悪化するなかでも相対的に堅調な業績が期待できるとしている。

■TOTO <5332>  4,965円  +395 円 (+8.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位
 TOTO<5332>が大幅高。原材料価格の高騰や部品調達の影響をはじめ、中国事業の不調など、同社を取り巻く環境は不透明な状況が続いていた。ただ、直近の4~9月期決算では営業減益ながら、原材料高騰の影響が想定を下回ったことで従来計画より上振れして着地。あわせて通期見通しの上方修正も発表した。ゼロコロナ政策緩和に伴う中国経済の回復期待も追い風に働くとみられ、業績に対する過度な先行き警戒感は後退している。堅調な業績見通しを背景に株価に底打ち感が漂うなか、きょうは外資系証券会社の投資判断引き上げが刺激材料となって一気に上げ足を加速させている。

■ブシロード <7803>  692円  +40 円 (+6.1%)  本日終値
 ブシロード<7803>は大幅高。9日に開催した「ブシロード新春大発表会2023」で、新ゲームレーベル「BUSHIROAD GAMES(ブシロードゲームズ)」を始動すると発表しており、好材料視された。「ブシロードゲームズ」は、既存モバイルゲームレーベルの「ブシモ」を統合し、ワールドワイド向けにコンソール、パソコン、モバイルのデジタルコンテンツ創出拡大を目指すという。同時に人気IPのゲーム化とオリジナルを含めた5つのゲームタイトルの制作を発表しており、「ゴブリンスレイヤー -ANOTHER ADVENTURER- NIGHTMARE FEAST」「無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ Quest of Memories」「MACROSS Shooting Insight(マクロス シューティング インサイト)」のリリースを発表。また、「牧場物語シリーズ」をプロデュースしたはしもとよしふみ氏によるニンテンドースイッチ向けオリジナルアクションRPG「リアセカイ」の発売などもあわせて発表した。

■日本ペHD <4612>  1,151円  +64 円 (+5.9%)  本日終値
 日本ペイントホールディングス<4612>が大発会から4連騰となった。同社の売上収益において中国市場向けは一定の規模を占めている。中国経済を巡っては、金融市場では新型コロナウイルスの感染急拡大の悪影響への懸念よりも、ゼロコロナ政策の終了に伴う景気回復期待が強まっており、中国株のみならず欧米株相場の下支え要因にもなっている。こうしたなか、日本ペHDの建築・自動車市場向けの塗料の販売が拡大するとの思惑も広がり、買いが集まったようだ。中国人民銀行(中央銀行)は年明けの4日に、中国経済を支えるため2023年は適度に潤沢な流動性を維持する方針を示したほか、景気浮揚策として民間企業への支援を強化するとも伝わった。中国当局による不動産部門に対する支援策も好感され、中国・上海総合指数や香港ハンセン指数は堅調に推移している。

■ハニーズHD <2792>  1,481円  +82 円 (+5.9%)  本日終値
 ハニーズホールディングス<2792>は急反発し昨年来高値を更新した。6日の取引終了後、23年5月期の連結業績予想について、売上高を505億円から520億円(前期比9.0%増)へ、営業利益を55億円から60億円(同20.2%増)へ、純利益を35億円から39億円(同19.8%増)へ上方修正したことが好感された。原材料高や為替要因などで仕入コストが上昇するなか、商品価格の一部見直しを行ったことに加えて、行動制限もなくなり外出需要が回復していることから、売上高が予想を上回る見込みであるとしている。同時に発表した第2四半期累計(6~11月)決算は、売上高260億6700万円(前年同期比14.2%増)、営業利益30億8500万円(同57.1%増)、純利益21億7300万円(同59.5%増)だった。

■エーザイ <4523>  8,541円  +394 円 (+4.8%)  本日終値
 エーザイ<4523>が大幅続伸。同社は7日、米バイオジェン<BIIB>と共同で開発したアルツハイマー病の新薬「レカネマブ」の迅速承認を得たことを発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。同治療薬は早期アルツハイマー病患者が対象で、原因物質の一つとされるタンパク質「アミロイドベータ」を脳内から除去する効果があり、米食品医薬品局(FDA)が6日に迅速承認したもの。米国では今月第4週に発売予定にあることが伝わっており、同社株に対する注目度が改めて高まった。なお、同社は米国に続き日本国内や欧州、中国でも申請する方針で23年度中の承認取得を目指している。

■コメ兵ホールディングス <2780>  2,744円  +125 円 (+4.8%)  本日終値
 コメ兵ホールディングス<2780>が大幅続伸。午前11時ごろに発表した12月度の月次売上高が前年同月比10.5%増となり、2ケタ増収を継続したことが好感された。「Christmas SALE」を11月26日から12月25日まで開催したことに加えて、宝石・貴金属の売上高構成比が前年より約3ポイント上昇したことが寄与した。

■ギフトホールディングス <9279>  4,230円  +185 円 (+4.6%)  本日終値
 ラーメン店を運営するギフトホールディングス<9279>が5営業日ぶりに反発。同社は6日取引終了後、12月度の直営店売上速報を公表。既存店売上高は前年同月比14.5%増となり、5カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されたようだ。行動制限がない年末年始の休暇シーズンを迎え、ロードサイドや繁華街のディナー帯を中心に顧客の来店頻度が上昇したことが好調の理由。既存店の客数は同10.1%増となったほか、客単価は同4.1%上昇した。なお、全店ベースの売上高は同28.8%増だった。

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