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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 円高修正が続くと、NTショートの巻き戻しが優勢になる可能性


大阪3月限
日経225先物 25780 +170 (+0.66%)
TOPIX先物 1863.5 +2.5 (+0.13)

 日経225先物(3月限)は前日比170円高の2万5780円で取引を終了。寄り付きは2万5890円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万5825円)にサヤ寄せする格好から買い先行で始まった。買い一巡後に上げ幅を縮める場面も見られたが、前場半ばにかけてリバウンド基調を強め、一時2万5920円まで買われた。ただし、テクニカル面での抵抗線として意識される5日移動平均線を上放れる勢いはなく、ランチタイムでは2万5700円まで軟化した。もっとも、本日は円相場が1ドル=132円台半ばでの推移となるなど、このところの円高基調が一服するなか、日経平均型のショートカバーの動きが断続的に入ったとみられる。

 日経225先物は米国市場でのハイテク株主導の上昇の流れを引き継いで買い先行でスタート。東京エレクトロン <8035> [東証P]は節目の4万円を回復した後はこう着したものの、4万円手前水準と、高値圏での保ち合いだった。戻り待ちの売りに抑えられることなく、高値圏での底堅い値動きを見せるなか、NTショートを巻き戻す動きが強まったようだ。

 そのため、NT倍率は先物中心限月で一時13.86倍に上昇した。その後は上げ幅を縮めたものの、寄り付きの段階で抵抗線として機能していた5日線を突破し、その後も同線を上回って推移したことから、NTショートの巻き戻しが断続的に入ったとみられる。5日線水準ではNTロングによるスプレッド狙いのトレードも短期的に入った可能性があろう。

 週末には米雇用統計の発表が控えていることから、ポジションを傾けてくる動きは考えづらく、基本的にはリバランスが中心になりやすいとみられる。為替市場では円相場が1ドル=132円後半で推移しており、円高基調の修正が続くようだと、NTショートの巻き戻しが優勢になりそうだ。

 ただし、日経225先物は切り下がる5日線に上値を抑えられ、ボリンジャーバンドの-2σに沿った調整トレンドが継続している。あくまでもリバランス中心であるが、オプション権利行使価格の2万5500円~2万6000円のレンジを継続するなか、5日線が位置する2万5820円辺りを捉えてくるようだと、短期的にはロングに傾ける動きも入りやすい。

 手口面では、日経225先物はUBSが1340枚、モルガンSが630枚程度の売り越しに対して、野村が1460枚、ソジェンが700枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はゴールドマンが2590枚、HSBCが1400枚、BofAが1240枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが2750枚、BNPパリバが1850枚、野村が1640枚程度の買い越しだった。

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