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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 2万6000円近辺での底固めを見極め、レンジ下放れなら10月の直近安値が射程に入る


大阪3月限
日経225先物 25990 +10 (+0.03%)
TOPIX先物 1886.0 -1.5 (-0.07)

 日経225先物(3月限)は、前日比10円高の2万5990円で取引を終了。寄り付きは2万6190円と買い先行で始まったものの、シカゴ日経平均先物清算値(2万6270円)には届かなかった。その後、2万6280円まで上げ幅を広げたが戻りは鈍く、前場半ばには2万6060円まで上げ幅を縮める場面も見られた。後場開始直後に2万6190円を付けた後は終盤にかけて上げ幅を縮めており、2万5980円と前日比変わらず水準まで軟化した。

 日経225先物は米国市場の上昇の流れを引き継ぐ格好で買い先行で始まった。その後のこう着は想定内ではあったが、東京エレクトロン <8035> [東証P]が買い一巡後に下げに転じるなど、米国の半導体株主導の上昇に対する反応は限られた。また、円相場が1ドル=132円台前半と朝方から円高に振れて推移している点も手掛けづらくさせたようだ。一方で、ファーストリテイリング <9983> [東証P]が2%に迫る上昇で日経平均株価を支える格好だった。

 日経225先物は2万6000円水準では下げ渋りを見せているが、引き続き5日移動平均が上値抵抗線として意識されている。ボリンジャーバンドの-2σを上回っているものの、-2σは2万5580円辺りまで切り下がっており、バンドに沿った調整の可能性はある。-2σ水準まで調整を見せてくるようだと、10月3日につけた直近安値の2万5530円(ナイトセッションを含む)が意識されてこよう。現在の2万6000円~2万6500円辺りのレンジを上放れてくるまでは、ロングが入りづらい需給状況を想定しておきたい。

 なお、NT倍率は先物中心限月で13.78倍だった。小幅に上昇したが、引き続き切り下がる5日線に上値を抑えられる形状のため、明確なトレンド反転を見せてくるまでは、NTショートによるスプレッド狙いのスタンスとなろう。

 手口面では、日経225先物はバークレイズが1160枚、野村が620枚程度の売り越しに対して、ドイツが1260枚、ソジェンが580枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はゴールドマンが1770枚、BofAが1390枚、大和が1080枚程度の売り越しに対して、バークレイズが1320枚、BNPパリバが810枚程度の買い越しだった。

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