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【特集】高島 Research Memo(6):2023年3月期は期初予想を据え置き、増収増益予想

高島 <日足> 「株探」多機能チャートより

■今後の見通し

高島<8007>の2023年3月期の連結業績は期初予想を据え置き、売上高で前期比10.7%増の82,000百万円、営業利益で同16.3%増の1,800百万円、経常利益で同3.2%増の1,900百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同8.0%増の1,400百万円と増収増益を見込んでいる。通期予想に対する進捗率は、売上高が47.3%、営業利益が33.2%、経常利益が36.6%、親会社株主に帰属する当期純利益が36.4%と想定の範囲内であった。M&Aや基幹システム入れ替えを実行しており、これらが寄与し、業績拡大及び収益性向上につながるとしている。

セグメント別の業績についても期初予想を据え置いている。詳細は以下のとおりである。

(1) 建材セグメント
売上高は前期比14.7%増の48,200百万円、セグメント利益は同42.1%増の850百万円を見込んでいる。バリューチェーンの折込・物流・施工・加工の各段階において価値提供機能の強化を図り、顧客ニーズに沿ったソリューションを提供することで、大型案件の獲得を目指す。新エネルギー流通システムの子会社化により、工事施工も含めた提案が可能となったことから、業績拡大が期待される。

(2) 産業資材セグメント
売上高は前期比7.1%増の19,400百万円、セグメント利益は同49.3%増の400百万円を見込んでいる。バリューチェーンのモノ作り・折込・設計・加工・施工の各段階において価値提供機能の強化を図る。また、2022年12月に子会社化した(株)信防エディックスの業績寄与も期待される。信防エディックスは、長野県を中心にごみ袋などの衛生用品、防災用品を手掛けている。同社は防災分野を強化事業としており、防災関連製品とのシナジーが期待できる。

(3) 電子・デバイスセグメント
売上高は前期比3.5%増の14,200百万円、海外向上への投資によりセグメント利益は同21.2%減の450百万円を見込んでいる。顧客が求める品質・コストを実現するサポート機能をより一層強化していく方針で、下期にかけても良好な事業環境が継続する見込みだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)

《NS》

 提供:フィスコ

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