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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 クリスマス明け後の海外株高を期待も、先回り的なロングは限られる


大阪3月限
日経225先物 26360 -10 (-0.03%)
TOPIX先物 1904.5 +4.5 (+0.23%)

 日経225先物(3月限)は前日比10円安の2万6360円で取引を終了。寄り付きは2万6430円と、ナイトセッションの終値2万6370円を上回り、買い先行で始まった。現物の寄り付き直後には2万6560円まで買われ、その後は軟化し前場半ばには2万6380円まで上げ幅を縮めたものの、前場終盤にかけて買い戻される格好となり、2万6500円手前水準での推移を見せた。ただし、市場参加者が限られるなか、前場の段階で短期筋のトレードは一巡。後場に入ると2万6400円を挟んでこう着するなか、終盤にかけて持ち高調整の売りに押され、小幅ながら下落に転じた。

 グローベックスの主要な米株先物が上昇するなか、クリスマス明け後の海外株高を睨んだショートカバーが先行したようだ。また、中国政府が新型コロナウイルス対策として海外からの入国者に義務付けていたホテルでの強制隔離を来月8日から撤廃すると発表。上海総合が続伸で始まったことが、前場半ば以降の上昇につながった。

 ただし、米株先物は堅調な推移を継続していたものの、先回り的にロングを強めてくる動きはなく、指数インパクトの大きい値がさ株の一角が日経平均株価の重荷となった。また、中国のコロナ対策の緩和はリオープン株への物色に向かわせ、相対的にTOPIX優位の展開となり、NT倍率は先物中心限月で13.84倍に低下した。前場は横ばい推移だったが、後場に入りNTショートに向かっており、前日のNTショートの巻き戻しに対する若干の修正が入った格好だ。

 日経225先物は前場の段階でロングの動きは一巡した格好だったが、テクニカル面では辛うじて5日移動平均線を上回っての推移だった。クリスマス明け後の海外市場が期待通りに上昇を見せてくるようであれば、同線を支持線としたリバウンドにより、ショートカバーを誘う可能性はあろう。その場合、先週までの大幅下落によるトレンドを転換させる動きは期待しづらいが、節目の2万7000円辺りまでのリバウンドは可能だろう。

 手口面では、日経225先物はソジェンが750枚、ゴールドマンが300枚、JPモルガンが300枚程度の売り越しに対して、BofAが390枚、モルガンSが270枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが610枚、ABNアムロが450枚、BNPパリバが390枚程度の売り越しに対して、モルガンSが940枚程度の買い越しだった。TOPIX先物の売り方は、裁定買い(現物買い・先物売り)に伴う商いとみられる。

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