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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 欧米市場のクリスマス明け待ち、OP権利行使価格の2万6125円~2万6375円辺りでのレンジ推移を想定


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 26370 ±0 (±0.00%)
TOPIX先物 1901.0 +1.0 (+0.05%)
シカゴ日経平均先物 -
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 26日の米国市場は、クリスマスの振替で休場。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比変わらずの2万6370円で始まり、欧米市場が休場で手掛かり材料に欠けるなか、2万6360円~2万6390円の狭いレンジで推移し、2万6370円で取引を終えた。

 なお、日本銀行の黒田総裁は26日、経団連で講演し、市場で「事実上の利上げ」と受け止められた金融緩和策の一部修正について「出口の一歩ということでは全くない」と改めて強調した。円相場は1ドル=132円90銭台と落ち着いた動きを見せており、日銀が長期金利の許容変動幅を拡大したことを受けた売り圧力は一巡したとの見方に向かわせそうだ。

 もっとも、ナイトセッションで30円ほどの狭いレンジ推移だったことから、基本的にはクリスマス明け後の欧米市場の動向を見極めたいとするムードは強いだろう。ただし、昨日は日経平均型を中心とした裁定買いがリバウンドにつながっていた。短期筋によるリバランス狙いの動きも若干ながら入っていたと考えられるため、欧米市場のクリスマス明けを前にしたクローズの動きには注意しておきたい。

 ナイトセッションでは小動きながら、これまで上値を抑えられていたボリンジャーバンドの-2σおよび5日移動平均線を上回っての推移だった。前日の上昇に対するリバランスを警戒しつつ、底堅さがみられる局面ではショートカバーを誘う可能性はあると考えられる。そのため、オプション権利行使価格の2万6125円~2万6375円辺りのレンジ推移を想定する。2万6375円辺りをクリアしてくる局面では、その上の権利行使価格である2万6500円が意識されてくる展開が期待されよう。

 なお、中国政府は26日、新型コロナウイルス対策として海外からの入国者に義務付けていたホテルでの強制隔離を来月8日から撤廃すると発表した。現在は、入国者に5日間の強制隔離と3日間の自宅隔離が義務付けられている。一方で、浙江省の保健当局によると、年末年始に感染がピークとなり、一日当たりの新規感染者は最大で200万人に上る見通しだとしているようである。政府機関の発表と隔たりは大きく、中国経済の減速懸念が重荷となりそうだ。

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