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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):ニイタカ、イトーキ、セルシードなど

ニイタカ <日足> 「株探」多機能チャートより

ニイタカ<4465>:1916円(-208円)
大幅続落で下落率トップ。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は6.1億円で前年同期比36.0%減となり、第1四半期の同10.6%減から減益幅は拡大。つれて、通期予想は従来の18.5億円から12億円、前期比34.3%減にまで下方修正している。原材料格上昇や物流費上昇などのコストアップが響くもよう。また、アルコール製剤の需要も緩やかに落ち着くことを見込んでいる。


YEデジタル<2354>:401円(+13円)
大幅反発。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は4.4億円で前年同期比2.9%減となったが、上半期の1.4億円、同66.0%減からは減益幅が縮小している。9-11月期は同6.6倍の水準と急回復する形になっている。移動体通信事業者向け開発が堅調に推移のほか、ERPソリューションはビジネスDX推進・構築が引き続き好調に推移のようだ。据え置きの通期計画は7.5億円で前期比11.0%減、大幅な下振れ懸念は後退の方向に。


ニトリHD<9843>:16575円(+135円)
続伸。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は950億円で前年同期比12.0%減益、9-11月期は260億円で同14.6%減と減益幅はやや拡大する形になったが、市場予想は15億円程度上振れたとみられる。一方、第4四半期の為替予約水準が判明したことで、通期業績の減益確度が高まり、連続増益記録がストップする公算も大きくなったが、来年度には足元の円高反転効果がフル寄与するため、目先のあく抜けにもつながる形へ。


イトーキ<7972>:615円(+41円)
大幅反発。先週末に22年12月期の業績修正を発表している。営業利益は従来予想の40億円から42億円、前期比64.1%増に引き上げているほか、非事業用資産である土地・建物を譲渡、譲渡益を特別利益に計上するとして、純利益は27億円から50億円にまで上方修正している。営業益の上方修正にサプライズはないが、資産の有効活用につながるものとしてポジティブ評価、配当金引き上げへの期待なども思惑視される状況に。


ネクステージ<3186>:2449円(+43円)
反発。先週末に22年11月期の業績修正を発表している。売上高は従来予想の3800億円から4181億円、前期比43.5%増に、営業利益は192億円から194億円、同42.6%増にそれぞれ上方修正。上方修正後の営業利益水準は依然としてコンセンサスに未達だが、市況のピークアウト感が強まる中で足元の株価は調整色を強めていたため、押し目買いの手掛かり材料と捉えられる状況になっているもよう。


セルシード<7776>:145円(+13円)
大幅高。変形性膝関節症(OA)の根本治療のために製造販売承認取得を目指している同種軟骨細胞シートについて、現在共同開発の提携候補先との交渉を行っているため、治験届の提出が23年春まで遅れる見通しになったと発表している。11月14日公表の22年12月期第3四半期報告書では、22年末の治験届提出に向けて準備を進めているとしていた。提出は遅れるものの、準備は着実に進捗しているとの見方から買い安心感が広がっているようだ。


アシロ<7378>:644円(+24円)
大幅に反発。52万5000株(3億円)を上限として自社株買いを実施すると発表している。発行済株式総数(自社株を除く)に対する割合は6.88%。取得期間は26日から23年6月30日まで。株主還元の充実や資本効率の向上を図るのが目的で、取得した自社株は消却する予定。自社株買いが好感されていることに加え、アシロ株は15日に直近高値(910円)を付けてから急落しており、押し目買いも入っているようだ。


AppBank<6177>:145円(+8円)
大幅に反発。菓子の卸売販売を手掛けるCANDY・A・GO・GO(東京都渋谷区)と資本業務提携契約を締結すると発表している。CANDY・A・GO・GOは輸入菓子やオリジナル菓子などを販売する店舗を商店街や商業施設など全国19カ所で展開している。AppBankはCANDY・A・GO・GOを割当先として新株予約権2111個(潜在株式数21万1100株)を発行する。両社はIP(知的財産)コラボレーションでの営業協力などで協業する。
《ST》

 提供:フィスコ

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