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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:日揮HD、日野自、ネクステージ

日揮HD <日足> 「株探」多機能チャートより
■パイロット <7846>  4,775円  +150 円 (+3.2%)  11:30現在
 パイロットコーポレーション<7846>が3日続伸している。前週末23日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、売上高を1060億円から1110億円(前期比7.7%増)へ、純利益を155億円から170億円(同19.1%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を40円から50円へ引き上げたことが好感されている。主力のステイショナリー用品事業が主な海外市場で堅調に推移したことに加えて、為替レートが想定以上に円安で推移した影響を受けたことが要因としている。なお、年間配当予想は90円(前期60円)となる。

■日揮ホールディングス <1963>  1,715円  +48 円 (+2.9%)  11:30現在
 日揮ホールディングス<1963>が反発している。24日付の日本経済新聞朝刊で「マレーシアで液化天然ガス(LNG)を洋上で生産するプラントを韓国サムスン重工業と共同で受注した」と報じられており、好材料視されている。記事によると、年産200万トン超の設備で、日揮HDの受注額は1000億円超とみられるという。なお、同社がマレーシアで洋上LNGプラントのEPCを受注するのは14年に続き2件目となるとしている。

■日野自動車 <7205>  516円  +12 円 (+2.4%)  11:30現在
 日野自動車<7205>が反発している。複数のメディアで、日野自が本社工場の敷地の一部を売却する方針にあることが伝えられている。これを受け、資産売却による財務体質の改善を期待した向きの買いが入っているようだ。同件について会社側では「当社が発表したものではない」とし、「本日開催の当社取締役会に付議する予定のため、開示すべき事項が決定した場合は速やかに開示する」とのコメントを発表している。

■ロードスターキャピタル <3482>  1,594円  +34 円 (+2.2%)  11:30現在
 ロードスターキャピタル<3482>が3日ぶりに反発している。前週末23日の取引終了後、子会社ロードスターインベストメンツが、都内新築オフィスのアセットマネジメント業務を受託したと発表しており、好材料視されている。受託したのは、東京都千代田区に所在する「プライムオフィス平河町」で、鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階付7階建てのオフィスビル。ロードスターインベストメンツでは、引き続き受託資産残高の拡大を目指すとしている。

■おきなわFG <7350>  2,248円  +47 円 (+2.1%)  11:30現在
 おきなわフィナンシャルグループ<7350>が3日続伸している。前週末23日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表しており、これが好感されている。取得上限は50万株(発行済み株数の2.14%)、または10億円。期間は来年1月4日から同5月25日まで。

■ネクステージ <3186>  2,449円  +43 円 (+1.8%)  11:30現在
 ネクステージ<3186>が反発している。前週末23日の取引終了後、集計中の22年11月期連結業績について、売上高3800億円から4181億円(前の期比43.5%増)へ、営業利益が191億5000万円から194億4000万円(同42.6%増)へ、純利益が130億円から138億8000万円(同43.6%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視されている。買い取り台数の増加や商品リードタイムの短縮、コスト削減による生産性向上などの取り組みが奏功した。また、あわせて21円を予定していた期末一括配当予想を24円に引き上げた。

■東京エレクトロン <8035>  39,880円  +680 円 (+1.7%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連の主力株の下げが一服している。ここ米国株市場が主導する形で半導体関連セクターへの逆風が強まり、東エレク、レーザーテックともに前週末まで7日連続安と下値模索の展開を強いられていた。特に東エレクは前週末にフシ目の4万円大台を約1か月半ぶりに割り込み、中期波動の分水嶺である75日移動平均線もマドを開け大きく下放れる崩れ足を余儀なくされた。そうしたなか、前週末の米国株市場ではFRBの金融引き締めに対する過度な警戒感が緩んだことで半導体関連株は高安まちまちの地合いとなり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)もわずかながらプラス圏で着地するなど下げ止まる動きをみせた。これを受けて東京市場でも目先突っ込み警戒感からのショートカバーを誘発している。

■塩野義製薬 <4507>  6,710円  +79 円 (+1.2%)  11:30現在
 塩野義製薬<4507>は反発。前週末23日に、新型コロナウイルス感染症向けの治療薬「ゾコーバ」に関して、中国製薬大手である上海医薬集団の子会社と中国大陸地区における輸入・流通契約を締結したと発表した。これを手掛かり材料とみた買いが株価の支えとなったようだ。ゾコーバの中国での製造販売承認が得られ次第、上海医薬集団の子会社と協力して安定供給を実現していくという。また今回の契約締結に伴い、ジェネリック医薬品の販売ネットワークの拡大など、様々な協業について検討を進めることでも合意したとしている。23年3月期の連結業績予想に与える影響に関し、塩野義は今後、状況に応じて精査するとした。

■住友林業 <1911>  2,423円  +28 円 (+1.2%)  11:30現在
 住友林業<1911>が堅調。この日、飯野海運<9119>と熊谷組<1861>とともに、米国テキサス州ダラス近郊でESG(環境・社会・企業統治)配慮型の木造7階建てオフィスの開発に参画すると発表した。海外事業の拡大を期待した買いが入ったようだ。3社は米不動産会社のデベロッパーのCrow Holdings(テキサス州)と特別目的会社(SPC)を設立。総事業費は約1億2200万ドル(約166億円)で2023年10月の完成を目指す。一般的な鉄筋コンクリート(RC)による建造物に比べ二酸化炭素(CO2)の排出量を大幅に削減できるほか、工期短縮も見込まれるという。

■ニトリホールディングス <9843>  16,575円  +135 円 (+0.8%)  11:30現在
 ニトリホールディングス<9843>は反落してスタートした。同社は23日取引終了後、23年3月期第3四半期累計(2月21日~11月20日)の連結営業利益が前年同期比12.0%減の950億4700万円になったと発表。これを受けて売りが先行したものの、12月の既存店売上高が3カ月連続で前年実績を上回っていることが下支えとなり、その後は切り返す動きとなっている。第3四半期累計の売上高は同4.2%増の6317億6900万円と堅調だった半面、急激な円安の進行や原油高に起因する輸入コストの上昇などにより売上原価が増加したことが利益面に影響した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■三菱UFJ <8306>  887.5円  -10.5 円 (-1.2%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>のメガバンク3社がいずれも6日ぶりに反落する展開となっている。米長期金利の上昇に加え、国内でも日銀が10年債利回りの変動幅の上限引き上げを決定するなど政策変更の動きをみせたことで、国内大手金融機関にとっては運用環境改善に対する期待から株価が刺激される格好となっていた。しかし、ここ最近はレーザーテック<6920>をはじめとする半導体関連主力株への売りとメガバンクの買いを併せて行うロング・ショート戦略が観測されていた。目先はそのポジション解消にともなうアンワインドの動きが半導体株上昇とメガバンクの下落に反映されている。

■ホープ <6195>  283円  +67 円 (+31.0%) 一時ストップ高   11:30現在
 ホープ<6195>が急騰。前週末23日の取引終了後、チェンジ<3962>と資本・業務提携を締結すると発表しており、これを好感した買いが流入している。両社は自治体を対象とするビジネスを展開する企業であることから、それぞれの強みを掛け合わせることでビジネス上のシナジーが高いと判断したという。また、ホープは23年1月10日を払込期日に、チェンジを割当先とする258万5000株の第三者割当増資を実施する予定で、これによりホープは23年3月期末時点で債務超過を解消する見込み。なお、増資後のチェンジの議決権所有割合は17.94%となり、ホープはチェンジの持ち分法適用関連会社となる。同時に、三菱商事<8058>と地方創生に関する事業上の協業に係る協議・検討を実施していると発表しており、あわせて好材料視されている。

■セルシード <7776>  145円  +13 円 (+9.9%)  11:30現在
 セルシード<7776>が急騰している。前週末23日の取引終了後、変形性膝関節症の治療に向け製造販売承認の取得を目指す「同種軟骨細胞シート」に関し、治験届の提出が2023年春まで遅れる見通しとなったと発表した。これまでは22年末の提出に向け準備を進めているとしていたが、提出遅延の理由に「共同開発の提携候補先との交渉を行っている」ことを挙げたことから、製品化後の拡販への期待が強まる格好となり、買いが集まったようだ。なお、同社は提出延期が22年12月期の業績に及ぼす影響はないとしている。

■デイトナ <7228>  3,800円  +330 円 (+9.5%)  11:30現在
 デイトナ<7228>は反発。前週末23日の取引終了後、22年12月期の期末一括配当予想を115円から123円へ増額修正しており、これを好感した買いが入っている。前期実績に対しては43円の増配となる予定だ。

■イトーキ <7972>  615円  +41 円 (+7.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 イトーキ<7972>は急伸で年初来高値を更新。前週末23日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、営業利益を40億円から42億円(前期比64.1%増)へ、純利益を27億円から50億円(同4.5倍)へ上方修正しており、これを好感した買いが流入している。直近までの業績が計画を上回って進捗しているほか、大阪府寝屋川市にある土地・建物を譲渡することに伴い固定資産売却益を特別利益として計上することが要因としている。なお、売上高は従来予想の1230億円(同6.1%増)を据え置いた。

●ストップ高銘柄
 コネクシオ <9422>  1,901円  +400 円 (+26.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、1銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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