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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):三菱UFJ、セガサミー、サイボウズ

三菱UFJ <日足> 「株探」多機能チャートより
■デジタルガレージ <4819>  4,360円  +275 円 (+6.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 デジタルガレージ<4819>は反発。香港の投資ファンドのオアシス・マネジメントが21日付で関東財務局に提出した変更報告書で、Dガレージ株の保有割合が9.26%に増加したことが判明。これを受けて、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は引き続き、ポートフォリオ投資及び重要提案行為としている。報告義務発生日は12月16日。オアシスがDガレージ株保有を明らかにした今年1月の大量保有報告書では、保有割合は6.32%だった。

■セガサミー <6460>  1,976円  +92 円 (+4.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位
 セガサミーホールディングス<6460>が3日ぶりに反発。午前10時ごろ、子会社サミーの新機種「スマスロ北斗の拳」が、パチスロ遊技機の型式試験機関である保安通信協会(保通協)から適合通知を受けたと発表しており、好材料視された。なお、「スマスロ北斗の拳」はサミーのスマートパチスロ第1弾となる。

■サイボウズ <4776>  2,425円  +99 円 (+4.3%)  本日終値
 サイボウズ<4776>が3日ぶりに反発。20日の取引終了後、リコー<7752>と資本提携し、リコーを割当先とする第三者割り当てによる自社株の処分を行うと発表しており、好材料視された。サイボウズ株式174万100株を割り当てる予定で、リコーの出資比率は3.65%となり第6位株主となる。割当価格は1株2586円で、サイボウズは44億9189万円を調達しサーバー機材の購入費用や米国における組織の維持、拡大に当てるという。リコーとサイボウズは4月に協業し、サイボウズのクラウド型業務アプリ開発プラットフォーム「kintone(キントーン)」とリコーの複合機との連携を深めた「RICOH kintone plus」の販売を開始しているが、資本提携を通じて両社の長期的かつ深いパートナーシップを構築するとしている。

■三菱UFJ <8306>  850.5円  +32.1 円 (+3.9%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が連日の大幅高となった。日銀が20日まで開いた金融政策決定会合で、イールドカーブ・コントロール(YCC)の運用方針を見直し、長期金利の変動許容幅の上限をこれまでの0.25%程度から0.5%程度に引き上げた。これを受けた前日の円債市場での金利上昇の流れが、欧米市場にも波及。メガバンク株に対しては、利ザヤ改善を期待した買いがきょうも続いている。三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>も急伸。メガバンクはそろって年初来高値を連日で更新した。

■ツルハホールディングス <3391>  9,470円  +330 円 (+3.6%)  本日終値
 ツルハホールディングス<3391>が4日ぶりに反発。20日の取引終了後に発表した第2四半期累計(5月16日~11月15日)連結決算が、売上高4841億600万円(前年同期比4.7%増)、営業利益247億円(同8.8%増)、純利益146億3100万円(同14.9%増)と増収増益となったことが好感された。76店舗の新規出店と1店舗の事業譲受、48店舗の閉店を実施し、既存エリアの更なるドミナント強化を図るとともに、競争力強化のため不採算店舗の改廃を進めたことが業績を牽引した。PB商品の売り上げ構成比のアップなどに取り組んだことなども寄与した。なお、23年5月期通期業績予想は、売上高9688億円(前期比5.8%増)、営業利益427億円(同5.3%増)、純利益226億4000万円(同5.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■インフォコム <4348>  2,030円  +64 円 (+3.3%)  本日終値
 インフォコム<4348>が大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が20日付で、投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を4600円から4800円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同社の電子コミック四半期別有料会員数は203万人(22年9月末)と、7四半期ぶりにピーク更新しており、同証券では今後も増加トレンドが続くと予想。背景には、自社作品の拡充、効率的な広告などの顧客獲得策の奏功やマンガ海賊版サイト影響の軽減があるとみており、これら事業環境の好転が見込まれることから新たな上昇トレンドに入ると想定している。また、同証券の従来想定を上回るネットビジネス(電子コミック)売上高予想の上方修正によりネットビジネスの利益予想を増額しており、24年3月期から27年3月期の営業利益予想を4期ともに上方修正している。

■日本オラクル <4716>  8,130円  +240 円 (+3.0%)  本日終値
 日本オラクル<4716>が4日ぶりに反発した。20日取引終了後に発表した23年5月期第2四半期累計(6~11月)の決算は、営業利益が前年同期比1.8%増の347億700万円だった。第1四半期(6~8月)は営業減益だったが、第2四半期(9~11月)は営業増益を達成しており、これを好感した買いが集まったようだ。第2四半期累計の売上高は同5.6%増の1077億9600万円だった。クラウド&ライセンスやハードウェア・システムズ、サービスの各部門で増収となった。通期の業績予想は売上高を前期比1.0~4.0%増、1株当たり純利益を400~410円とする従来の見通しを据え置いた。

■アルヒ <7198>  1,029円  +28 円 (+2.8%)  本日終値
 アルヒ<7198>が続伸。日銀が20日、金融政策決定会合で長期金利の変動幅を従来の±0.25%程度から±0.5%程度に拡大したことを受けて、金利上昇前の駆け込みで固定金利の住宅ローンであるフラット35を組む人が増えるとの思惑から、同社や日本モーゲージサービス<7192>などに買いが入ったようだ。

■ローソン <2651>  5,030円  +110 円 (+2.2%)  本日終値
 ローソン<2651>が続伸。SMBC日興証券が20日付で投資判断「2」を継続し、目標株価を4900円から5400円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。業績予想を見直したことが要因。同証券では、国内コンビニエンスストアとエンタメが牽引し、23年2月期第2四半期営業利益が同証券の予想を11億円上振れたことや、23年2月期第3四半期の国内コンビニエンスストアの売り上げ速報値を反映させたこと、アフターコロナを想定し24年2月期の中国事業を増額したことなどを理由に、23年2月期の営業利益予想を525億円から534億円へ、24年2月期を同556億円から581億円へ上方修正している。

■ロードスターキャピタル <3482>  1,596円  +29 円 (+1.9%)  本日終値
 ロードスターキャピタル<3482>は4日ぶりに反発。20日の取引終了後、配当性向の目安を15%から17%へ引き上げることに伴い、22年12月期の期末一括配当予想を従来の43円50銭から50円へ増額修正すると発表したことが好感された。前期実績に対しては18円の増配となる予定だ。

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