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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 本日もOP権利行使価格の2万7000円~2万7375円辺りで推移か


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 27170 -50 (-0.18%)
TOPIX先物 1935.0 +1.0 (+0.05%)
シカゴ日経平均先物 27170 -50
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 19日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めが長期化し、景気を冷やすとの懸念から売り優勢の展開となった。また、全米ホームビルダー協会(NAHB)が発表した12月の住宅市場指数が市場予想に反して低下し、約10年ぶりの低水準となったことも相場の重荷となった。米長期金利が一時3.60%に上昇したことが嫌気されてハイテク株が売られ、SOX指数の構成銘柄はすべて下落した。S&P500業種別指数は銀行、エネルギー、食品・飲料・タバコが上昇した一方で、耐久消費財・アパレル、メディア、小売が下落。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、日中大阪比50円安の2万7170円で終えた。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比10円高の2万7230円で始まり、直後につけた2万7310円を高値に軟化すると、2万7230円~2万7280円辺りのレンジで推移。米国市場の取引開始後に2万7070円まで売られる場面も見られたものの、終盤にかけて買い戻しが入り2万7170円で取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。ナイトセッションで一時2万7070円まで売られたことで、ボリンジャーバンドの-3σや52週移動平均線が位置する節目の2万7000円を試してくる展開が引き続き意識されそうだ。底入れ感が強まるまでは押し目狙いのロングは入りづらく、本日もオプション権利行使価格の2万7000円~2万7375円辺りでの推移となろう。

 2万7000円辺りでは売られ過ぎも意識されやすいため、短期的にはリバウンドを想定したロングが入りやすいところである。一方で、オプション権利行使価格の2万7375円では75日線が位置しており、同水準を突破するには週末の米個人消費支出(PCE)価格指数の結果を受けた米国市場の反応次第といったところだろう。また、売られ過ぎが意識されるものの、ボリンジャーバンドの-2σが2万7287円辺りに位置しており、この水準での上値の重さが意識されてくるようだと、ショートが強まる可能性には注意しておきたい。

 VIX指数は22.42に低下したが、引き続き25日線を挟んだ狭いレンジでの推移であり、積極的にポジションを傾けてくる動きは考えづらい。また、昨日のNT倍率は先物中心限月で一時14.02倍に低下した。その後の巻き戻しにより14.07倍まで下げ渋る格好だったが、米長期金利が直近のボトム水準から上昇傾向を見せてきていることもあり、NTショートによるスプレッド狙いに向かわせやすいだろう。

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