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【市況】19日の米国市場ダイジェスト:NYダウは162ドル安、景気後退懸念が重石に

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウは162ドル安、景気後退懸念が重石に

米国株式市場は続落。ダウ平均は162.92ドル安の32757.54ドル、ナスダックは159.38ポイント安の10546.03で取引を終了した。先週大きく下げていたため、寄り付きこそ小幅に上昇したものの、終日軟調に推移。米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ継続が景気を冷やすとの景気後退懸念が相場の重石となったほか、厳しいマクロ環境への警戒から企業業績への懸念も生まれた。長期金利が上昇しハイテク株が売られた一方、原油価格の上昇でエネルギー銘柄には買いが入った。セクター別では、銀行とエネルギー、食品・飲料・タバコが上昇。耐久消費財・アパレル、メディア・娯楽が特に大きく下げた。

エンターテインメントのディズニー(DIS)は「アバター」の続編の公開直後の週末の北米映画興行収入が事前予想に届かず下落。ソーシャルメディアのフェイスブック(FB)を運営するメタ・プラットフォームズ(META)は、欧州委員会が域内の競争法に違反している疑いがあると警告したことを明らかにし、下落した。クルーズ船運営のカーニバル(CCL)が客船「ビスタ」の2024年初の予約をキャンセルしたと伝わり下落したほか、マカオでの営業継続を認められたカジノ運営のウィンリゾーツ(WYNN)やMGMリゾーツ・インターナショナル(MGM)などはマカオでの今後10年間の投資計画の発表を受け、大きく下げた。

イーロン・マスク氏は、自身がツイッターのトップを辞任すべきかどうかを問うユーザー投票をツイッター上で実施。投票には1750万人以上が参加し、57.5%が辞任を支持した。

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■NY為替:日銀の政策修正への思惑いったん後退し円売り目立つ

19日のニューヨーク外為市場でドル・円は、136円35銭から137円16銭まで上昇し、136円95銭で引けた。日銀の政策修正への思惑がいったん後退するなか、米10年債利回りが3.59%台まで上昇し、ドル買い、円売りが優勢になった。

ユーロ・ドルは1.0576ドルまで下落後、1.0631ドルまで上昇し、1.0607ドルで引けた。ユーロ・円は144円63銭から145円49銭まで上昇した。独・12月IFO企業景況感指数の改善が引き続き好感された。

ポンド・ドルは1.2121ドルまで下落後、いったん1.2193ドルまで上昇。ドル・スイスフランは0.9340フランまで上昇後、0.9291フランまで下落した。


■NY原油:反発で75.38ドル、ポジション調整的な買いが入る

NY原油先物2月限は反発(NYMEX原油2月限終値:75.38 ↑0.92)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は、前営業日比+0.92ドルの75.38ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは74.03ドル-76.64ドル。ロンドン市場の序盤に74.03ドルまで売られたが、ニューヨーク市場で76.64ドルまで反発。供給増加の思惑は広がっていないことから、ポジション調整的な買いが入った。通常取引終了後の時間外取引では76ドルを挟んだ水準で推移。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 32.06ドル +0.36ドル(+1.14%)
モルガン・スタンレー(MS) 85.55ドル -1.31ドル(-1.51%)
ゴールドマン・サックス(GS)344.61ドル -1.74ドル(-0.50%)
インテル(INTC) 26.79ドル -0.13ドル(-0.48%)
アップル(AAPL) 132.37ドル -2.14ドル(-1.59%)
アルファベット(GOOG) 89.15ドル -1.71ドル(-1.88%)
メタ(META) 114.48ドル -4.95ドル(-4.14%)
キャタピラー(CAT) 232.29ドル -0.43ドル(-0.18%)
アルコア(AA) 42.32ドル -0.40ドル(-0.94%)
ウォルマート(WMT) 142.80ドル +0.05ドル(+0.04%)
《ST》

 提供:フィスコ

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