【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ヤーマン、ジャムコ、岩谷産
ヤーマン <日足> 「株探」多機能チャートより
13日に決算を発表。「上期経常が65%増益で着地・8-10月期も4.1倍増益」が好感された。
ヤーマン <6630> [東証P] が12月13日大引け後(15:00)に決算を発表。23年4月期第2四半期累計(5-10月)の連結経常利益は前年同期比65.4%増の67.9億円に拡大し、通期計画の96億円に対する進捗率は70.8%に達し、5年平均の64.6%も上回った。
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■ジャムコ <7408> 1,640円 +111 円 (+7.3%) 11:30現在 東証プライム 上昇率7位
ジャムコ<7408>が急反発している。米ユナイテッド航空(イリノイ州)が現地時間13日、「ボーイング787ドリームライナー」100機の確定注文と、100機の追加オプションを発表しており、787向けにギャレー(厨房設備)やラバトリー(化粧室)を提供する同社業績への貢献を期待した買いが入っているようだ。今回のユナイテッド航空の発注は、米航空会社による中型以上の機体のオーダーとしては過去最大級で、24~32年の受け取りを予定している。また、この発表を受けて、航空機向けにスポンジチタンを提供する大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>、東邦チタニウム<5727>、航空機向け炭素繊維を手掛ける東レ<3402>なども買われている。
■岩谷産業 <8088> 5,890円 +300 円 (+5.4%) 11:30現在 東証プライム 上昇率9位
岩谷産業<8088>が4連騰している。経済産業省が13日、水素とアンモニアの商用サプライチェーン支援についての中間整理(案)をまとめ、事業者が供給する水素に対し、基準価格と参照価格の差額(の一部または全部)を15年間(状況に応じて20年)にわたり支援すると発表。また、サプライチェーン構築のためのインフラ拠点を今後10年間程度で8カ所程度整備するとしており、同社のビジネスチャンス拡大を期待した買いが入っているようだ。
■東京エレクトロン <8035> 46,280円 +990 円 (+2.2%) 11:30現在
東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>、SCREENホールディングス<7735>といった半導体製造装置関連株がしっかり。前日の米国市場でフィラデルフィア半導体株価指数(SOX)は1.52%高と上昇した。米11月消費者物価指数(CPI)の上昇率が市場予想を下回り、インフレ懸念が後退するなか、米長期金利が低下。高PER銘柄が多い半導体関連株の買い要因となった。この流れのなか、日本の半導体製造装置関連株にも買いが流入している。
■マイクロ波化学 <9227> 2,426円 +43 円 (+1.8%) 11:30現在
マイクロ波化学<9227>は反発。東京証券取引所が14日売買分から、信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を70%以上(うち現金40%以上)とする信用取引の臨時措置を解除すると発表しており、取引負担の減少で短期資金の流入が再び活発化するとの思惑から買われているようだ。また、日本証券金融も同日から貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分に係る銘柄別増担保金徴収措置を解除すると発表している。
■パナHD <6752> 1,235円 +16 円 (+1.3%) 11:30現在
パナソニック ホールディングス<6752>が3日ぶりに反発した。13日、パナソニックエナジーが米ルーシッド<LCID>の電気自動車(EV)にリチウムイオン電池を複数年にわたり供給する契約を締結したと発表。これが株価の支援材料となったようだ。ルーシッドの高級EVシリーズ「Lucid Air」などに、2023年から車載用円筒形リチウムイオン電池の供給を開始する。日本の既存工場とともに、将来的にはカンザス州の新工場をあわせた両拠点で生産を行う予定としている。
■正栄食品工業 <8079> 3,865円 -275 円 (-6.6%) 11:30現在 東証プライム 下落率トップ
正栄食品工業<8079>が大幅に3日続落している。13日取引終了後、22年10月期の連結決算の発表にあわせ、23年10月期の業績予想を開示した。最終利益は前期比28.2%減の20億円を計画。減益の見通しとなったのを嫌気した売りが膨らんだようだ。原材料調達コストやエネルギーコストの上昇分について、販売価格への転嫁に時間を要することが見込まれるという。売上高は同3.0%減の1000億円となる見通し。年間配当は横ばいの48円を予想する。
■三菱UFJ <8306> 756円 -2 円 (-0.3%) 11:30現在
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が小安い。13日発表の11月の米消費者物価指数(CPI)は市場予想を下回り、伸び率が前月から鈍化したことを受け、米長期金利は一時3.4%台まで低下した。海外金利に低下圧力が掛かることで、利ザヤが縮小するとの懸念が同社株の重荷となったようだ。ただ、米長期金利はその後3.5%台まで戻すなど、低下に一服感もあり、銀行株の下値を探る動きは限られている。三井住友フィナンシャルグループ<8316>は小幅安。みずほフィナンシャルグループ<8411>は朝安後プラスに転じた。米CPIは前年同月比で7.1%上昇した。事前の市場予想を下回ったほか、伸び率は10月の7.7%から鈍化した。米連邦準備理事会(FRB)による利上げペースが和らぐとの見方から、13日の米国債券市場で長期債価格は上昇(利回りは低下)した。14日は米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表と、FRBのパウエル議長の記者会見を控えている。
■篠崎屋 <2926> 116円 +20 円 (+20.8%) 11:30現在
篠崎屋<2926>は急伸している。13日の取引終了後、茨城県常総市に保有する工場・事務所の土地・建物を売却すると発表しており、これが好材料視されている。譲渡価格は4億6500万円(帳簿価格3億7500万円)で、経営資源の効率的な活用や財務体質の強化を図るのが狙い。12月21日に売却先へ引き渡す予定で、同件による特別利益の発生については現在精査中としている。
■ネオジャパン <3921> 1,085円 +98 円 (+9.9%) 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ
ネオジャパン<3921>が反発している。13日取引終了後に発表した23年1月期第3四半期累計(2~10月)の連結決算は、最終利益が前年同期比4.6%減の7億700万円だった。減益での着地となったものの、通期の計画に対する進捗率は約90%に上った。あわせて創立30周年の記念配当を実施するとしており、好感されたようだ。売上高は同1.9%増の44億6200万円だった。主力のソフトウェア事業はクラウドサービスのユーザー数の増加などを背景に堅調に推移した半面、システム開発サービス事業が減収となった。今回発表の記念配当1円を含め、今期の年間配当は前期比6円増配の20円を見込む。
■アシロ <7378> 887円 +78 円 (+9.6%) 11:30現在
アシロ<7378>が急伸している。13日に関東財務局に提出された大量保有報告書で、シンガポールに本拠を置く投資会社ゴーディアン・キャピタル・シンガポール・プライベート・リミテッドの同社株式の保有割合が5.13%と5%を上回ったことが判明しており、需給思惑的な買いが入っている。保有目的は顧客に代わり純投資を行うこととしており、報告義務発生日は11月30日。
■レアジョブ <6096> 984円 +50 円 (+5.4%) 11:30現在 東証プライム 上昇率10位
レアジョブ<6096>が大幅に3日続伸している。13日取引終了後、新設する子会社を通じ、保育事業などを手掛けるアイ・エス・シー(東京都世田谷区)を買収すると発表。これを材料視した買いが集まったようだ。アイ・エス・シーは30園以上の保育園を運営。自然な英語習得を目指す教育プログラムの開発・提供も行っている。レアジョブが保有するオンライン英語学習や教材開発の知見と、アイ・エス・シーの幼児教育でのノウハウを掛け合わせ、シナジーの創出を目指す。取得価額は算定中。23年3月期の業績への影響は、判明次第速やかに開示するとしている。
■セルシス <3663> 685円 +28 円 (+4.3%) 11:30現在
セルシス<3663>が大幅続伸となっている。同社は13日、中国のクリエイター向けにイラスト・マンガ・Webtoon・アニメーション制作アプリ「CLIP STUDIO PAINT for iPad」の中国語(簡体字)版の提供を開始したと発表。これが材料視されているようだ。中国に向けたCLIP STUDIO PAINTブランドでのセルシスからのアプリ提供は、今回が初めてになり、中国市場における法令などに対応するために機能を最適化した専用のアプリで提供。今後も対応するデバイスを広げていくとしている。
■多摩川ホールディングス <6838> 878円 +34 円 (+4.0%) 11:30現在
多摩川ホールディングス<6838>が大幅高。13日の取引終了後、量子暗号通信などの量子インターネット市場への新規参入を目指すと発表しており、これを好感した買いが流入している。同社は、11月に発表した東京大学で行われた宇宙の暗黒物質であるダークマター探索を目的とした量子センサー向けアルカリ原子マイクロセルの実証でもマイクロセル製作を担当しているが、今後も大学関係者などと引き続き連携を進め、量子インターネット事業に向けた取り組みを進めるとしている。
■日東製網 <3524> 1,416円 +48 円 (+3.5%) 11:30現在
日東製網<3524>が急伸し一時、前日比182円(13.3%)高の1550円に買われた。13日の取引終了後、第2四半期累計(5~10月)連結決算を発表しており、売上高85億円(前年同期比10.1%増)、営業損益1000万円の赤字(前年同期1200万円の赤字)、最終利益1億2100万円(同4200万円の赤字)と最終損益が黒字転換したことが好感されている。新型コロナウイルス感染症拡大による渡航制限が緩和されたことに伴い海外の商談が進展し、漁業関連の売り上げが増加したほか、陸上関連で獣害防止ネットや防鳥ネットなどの受注が引き続き好調だった。原材料や物流コストの上昇で営業損失となったものの、為替差益や持ち分法による投資利益が発生し最終損益は黒字に転換した。なお、23年4月期通期業績予想は、売上高190億円(前期比3.4%増)、営業利益6億5000万円(同75.7%増)、最終利益1億5000万円(同21.3%減)の従来見通しを据え置いている。
●ストップ高銘柄
トラースOP <6696> 337円 +80 円 (+31.1%) ストップ高買い気配 11:30現在
以上、1銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース