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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 OP権利行使価格の2万7500円~2万7750円辺りでの狭いレンジでの取引を想定


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 27580 -80 (-0.28%)
TOPIX先物 1938.5 -7.0 (-0.35%)
シカゴ日経平均先物 27585 -75
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 7日の米国市場は、NYダウが小幅に上昇した一方で、 S&P500ナスダックは下落。前日までの下落に対する値ごろ感からの買いは見られたものの、米連邦準備理事会(FRB)の利上げが長期化するとの懸念から積極的な買いは手控えられた。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、判断材料となる11月の米卸売物価指数(PPI)の発表を9日に控えているため、その内容を見極めたいとする様子見姿勢が強まった。また、米長期金利は一時3.40%と9月以来の低水準を付けたが、ハイテク株などへの物色は限られており、長期金利の低下は景気不安を映しているといった見方にもつながったようだ。

 シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、日中大阪比75円安の2万7585円で終えた。日経225先物(12月限)のナイトセッションは日中比変わらずの2万7660円で始まり、その後は軟化し、米国市場の取引開始後に一時2万7560円まで下落した。売り一巡後に2万7720円とプラスに転じる場面も見られたが買いは続かず、終盤にかけて再び弱含み、2万7580円で取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せして、やや売り先行で始まることになりそうだ。ナイトセッションでは引き続き5日移動平均線に上値を抑えられる一方で、75日線が支持線として機能する格好だった。テクニカル的なポイントでの推移が継続しているが、5日線が切り下がりを見せていることもあり、ナイトセッションの取引レンジは160円にとどまっていた。米国市場では長期金利の低下に対してハイテク株の反応が限られていることもあり、9日発表のPPI待ちといったところである。そのため、日経225先物はテクニカル面から、オプション権利行使価格の2万7500円~2万7750円辺りでの狭いレンジでの取引になりそうだ。

 日経225先物は5日線に上値を抑えられる形状から上値を切り下げていることもあり、75日線に接近する局面では、ショートを仕掛けてくる動きはあるだろう。ただし、明日の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を前に積極的なトレードは限られると考えられ、売り一巡後のリバウンドを狙いたいところだ。

 また、足元で調整が続いていることもあり、全体のポジションとしては若干ながらもショートに傾いていると考えられる。メジャーSQを前にポジションをニュートラル水準に修正する動きによって、リバランスに伴うショートカバーが意識されよう。75日線水準での底堅さが見られるなか、5日線を捉えてくる局面では、オプション権利行使価格の2万7875円辺りをターゲットとした動きを見せてくる展開も想定しておきたい。

 VIX指数は22.68に上昇し、上値抵抗線として意識されている25日線を捉えてきた。やや慎重姿勢にさせてくる可能性はありそうだが、調整トレンドは継続しているため、ショートを強めてくる流れにはならないだろう。なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.21倍に低下した。直近の上昇に対する巻き戻しと見られるが、14.30倍台から一気に14.20倍辺りまで低下したこともあり、チャート上でマドを空けている14.10倍~14.18倍辺りを埋めてくるトレンドを形成してくるかを見極めたい。

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