日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
8日の東京株式市場は売り買い交錯のなか狭いゾーンでのもみ合いとなることが予想される。日経平均株価は2万7000円台半ばから後半で推移する展開となりそうだ。前日は日本株を含めアジア株市場が全面安となったが、欧州株市場もほぼ全面安商状となり世界的な株価調整局面となった。米国株市場でも押し目買いは観測されるものの上値を買い進む動きは見られず小動きとなったが、NYダウは引け際に小幅ながらプラス圏に切り返して着地した。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は安く引けた。NYダウは直近2営業日で800ドル以上下落しており突っ込み警戒感が働いた形だが、引き続きFRBの金融引き締め長期化に伴う米経済への影響を警戒する売りが、全体相場の上値を重くしている。米長期金利が一段と低下し一時3.40%まで水準を切り下げてきたが、これを好感する動きは限定的だった。東京市場でもここ先物に振られ方向感の見えにくい地合いとなっており、前日は値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を大幅に上回ったにもかかわらず、日経平均は200円弱の下落となった。あすにメジャーSQ算出を控えていることもあり、足もとは先物主導で不安定な値動きが予想され、様子見ムードは拭えない。
7日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比1ドル58セント高の3万3597ドル92セントと3日ぶり小反発。ナスダック総合株価指数は同56.337ポイント安の1万958.553だった。
日程面では、きょうは10月の国際収支、7~9月期GDP改定値、11月の貸出・預金動向、11月の景気ウォッチャー調査、11月のオフィス空室率など。海外では10月の豪貿易収支、週間の米新規失業保険申請件数など。
出所:
MINKABU PRESS