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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:レーザーテク、富士フイルム、資生堂

レーザーテク <日足> 「株探」多機能チャートより
■オプトラン <6235>  2,652円  +485 円 (+22.4%) 一時ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 オプトラン<6235>は急騰。10日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、売上高を319億円から322億円(前期比4.2%増)へ、営業利益を65億円から75億円(同6.8%増)へ、純利益を46億円から67億円(同5.8%増)へ上方修正し、42円としていた期末一括配当予想を50円に引き上げると発表しており、これを好感した買いが入っている。新型装置の販売が好調に推移しているほか、円安による為替差益の計上や持ち分法適用会社の出資金売却益を計上したことが寄与する。なお、第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高247億9400万円(前年同期比12.7%増)、営業利益62億4300万円(同29.5%増)、純利益58億5900万円(同29.5%増)だった。

■ペプチドリーム <4587>  1,838円  +335 円 (+22.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 10日に発表した「今期最終は42億円へ」「RayzeBioからマイルストーン受領」が買い材料。
 ペプチド放射性医薬品の戦略的パートナーである米RayzeBio社からマイルストーンフィーを受領。

■レーザーテック <6920>  27,220円  +3,770 円 (+16.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位
 レーザーテック<6920>は全市場を通じて断トツの売買代金をこなし、株価はマドを開けて大陽線を示現、一時17.6%高の2万7575円まで買われる異彩人気となった。午前10時50分現在で売買代金は3200億円を超えている。前日の米国株市場では10月の米CPI発表を受けて全面高に買われたが、その中でも特に半導体関連銘柄への買いの勢いが際立っており、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は10%を超える記録的な上昇となった。半導体セクターはヘッジファンドなどの空売りが高水準だったこともあって、その買い戻しが急速な株高を助長する格好となった。東京市場でも米国同様に半導体主力銘柄へのショートカバーの動きが加速している。売買代金で常に首位を争う同社株はその象徴ともいえるが、直近4日申し込み現在の信用倍率は0.91倍と売り買いガップリ四つの状態にあるほか、日証金では株不足で逆日歩がつく状況で、目先踏み上げ相場の様相を強めている。

■コスモHD <5021>  4,140円  +415 円 (+11.1%)  11:30現在
 10日に決算を発表。「今期経常を20%上方修正」が好感された。
 コスモエネルギーホールディングス <5021> [東証P] が11月10日大引け後(16:00)に決算を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比83.0%増の1738億円に拡大した。併せて、通期の同利益を従来予想の1900億円→2280億円(前期は2330億円)に20.0%上方修正し、減益率が18.5%減→2.2%減に縮小する見通しとなった。
  ⇒⇒コスモHDの詳しい業績推移表を見る

■酉島製作所 <6363>  1,427円  +130 円 (+10.0%)  11:30現在
 酉島製作所<6363>が急反発している。同社は10日取引終了後、23年3月期通期の連結業績予想修正を発表。営業利益の見通しを従来の50億円から65億円(前期比46.2%増)に引き上げたことが好感されているようだ。売上高予想も従来の620億円から650億円(同24.4%増)に上方修正。受注が順調なことに加え、円安が進行したことで海外向け売上高や海外子会社の売上高が大幅に増加する見込みだとしている。

■富士フイルム <4901>  7,466円  +671 円 (+9.9%)  11:30現在
 10日に決算を発表。「今期税引き前を一転4%増益に上方修正・最高益更新へ」が好感された。
 富士フイルムホールディングス <4901> [東証P] が11月10日大引け後(15:00)に決算(米国会計基準)を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結税引き前利益は前年同期比0.3%減の1295億円となった。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の2600億円→2700億円(前期は2604億円)に3.8%上方修正し、一転して3.7%増益を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。
  ⇒⇒富士フイルムの詳しい業績推移表を見る

■物語コーポレーション <3097>  7,290円  +640 円 (+9.6%)  11:30現在
 物語コーポレーション<3097>は急伸し年初来高値を更新した。10日の取引終了後に発表した10月度の月次売上高(速報値)で、既存店売上高が前年同月比16.2%増となり、11カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。主力の焼肉部門やラーメン部門がともに2ケタ増となるなど引き続き好調だった。なお、全店舗では同23.2%の増収となった。

■資生堂 <4911>  5,564円  +481 円 (+9.5%)  11:30現在
 資生堂<4911>が急伸し、一時10%を超す上げとなった。10日取引終了後、22年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比4.7%増の7627億4300万円、最終利益は同38.2%減の290億4600万円だった。最終利益は通期の計画(前期比45.6%減の255億円)をすでに上回った。同業の米エスティローダー<EL>が2日に1株利益予想を下方修正し、化粧品市場の先行きを巡り警戒感がくすぶっていたなか、通期の業績予想を据え置いた資生堂に対しては見直し買いが入ったようだ。日本市場が回復基調にあるほか、欧州市場での販売が好調に推移。ゼロコロナ政策の影響が残る中国市場の落ち込みをカバーした。円安効果に加え、構造改革の効果も利益を下支えした。

■日本通信 <9424>  245円  +21 円 (+9.4%)  11:30現在
 10日に決算を発表。「上期経常が6倍増益で着地・7-9月期も5倍増益」が好感された。
 日本通信 <9424> [東証P] が11月10日大引け後(15:30)に決算を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比6.0倍の3.3億円に急拡大した。
  ⇒⇒日本通信の詳しい業績推移表を見る

■東京エレクトロン <8035>  44,640円  +3,720 円 (+9.1%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>は急反発。10日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を下方修正した。最終利益は増益予想から一転して減益の計画となった。だが米10月消費者物価指数(CPI)の伸び率が市場予想を下回ったことに伴い、投資家のリスク選好姿勢が強まるなか、米国市場では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も大幅高となっており、同社株の支援材料となっている。東エレクの業績予想の下方修正は、半導体メーカーの設備投資の先送りや抑制の動きが出ていることが主因。売上高は2兆3500億円から2兆1000億円(前期比4.8%増)、最終利益は5230億円から4000億円(同8.5%減)にそれぞれ見通しを引き下げた。中間配当は従来の予想の751円から106円増額し857円(前期は643円)で決定した一方、期末配当はこれまでの予想の927円から302円減額。創立60年の記念配当200円を含めて625円(同760円)に見直した。

■MonotaRO <3064>  2,400円  +197 円 (+8.9%)  11:30現在
 10日に発表した「10月売上高は17.5%増」が買い材料。

■マネックスグループ <8698>  457円  +37 円 (+8.8%)  11:30現在
 10日に発表した「4.67%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。
 発行済み株式数(自社株を除く)の4.67%にあたる1250万株(金額で50億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月14日から23年2月28日まで。

■マツダ <7261>  1,100円  +86 円 (+8.5%)  11:30現在
 マツダ<7261>が急反発している。10日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を3兆8000億円から3兆9000億円(前期比25.0%増)へ、営業利益を1200億円から1400億円(同34.3%増)へ、純利益を800億円から1300億円(同59.4%増)へ上方修正したことが好感されている。半導体供給不足などによる影響でグローバル販売台数は従来予想の134万9000台から121万6000台へ見直した。このほか、原材料価格の高騰などの影響を見込むものの、売上単価の改善や為替相場の円安進行、固定費の効率化などを織り込んだ。なお、想定為替レートは1ドル=123円から136円へ、1ユーロ=133円から139円へ見直した。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1兆6425億円(前年同期比9.8%増)、営業利益552億4100万円(同39.0%増)、純利益858億5900万円(同3.6倍)だった。グローバル販売台数は上海ロックダウンの影響で台数減となったものの、台当たり収益の改善に加えて為替の円安による増益効果も寄与した。

■博報堂DY <2433>  1,350円  +105 円 (+8.4%)  11:30現在
 10日に発表した「2.67%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。
 発行済み株式数(自社株を除く)の2.67%にあたる1000万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月11日から23年5月31日まで。

■日医工 <4541>  362円  +80 円 (+28.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 日医工<4541>がストップ高。80円高の362円に張り付いている。経営再建中の同社を支援するスポンサー企業を巡り、共同通信社が10日に「国内投資ファンドのジェイ・ウィル・パートナーズ(JWP、東京)と医薬品卸のメディパルホールディングス(HD)の陣営が有力」と報じており、先行き安心感が広がっているようだ。会社側では、「当社のスポンサー候補に関する報道があったが、当社として発表したものではない」とのコメントを発表している。同社株は、米国子会社の減損損失計上で債務超過になる見通しとなったことが明らかとなり、前日まで2日連続ストップ安に売り込まれていた経緯がある。

■中西製作所 <5941>  1,784円  +300 円 (+20.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 中西製作所<5941>がストップ高の1784円水準でカイ気配となっている。10日の取引終了後、23年3月末時点の株主から株主優待制度を導入すると発表しており、これが好感されている。毎年3月31日時点で1単元(100株)以上を保有する株主に対して、保有株数と保有期間に応じて1000~5000円分の「マックカード」を贈呈する。同時に、第2四半期累計(4~9月)単独決算を発表しており、売上高138億8000万円(前年同期比3.7%減)、営業利益3億9900万円(同38.9%減)となった。世界的な物流網の混乱や部品の供給不足などの影響から納期が下期にずれ込んだ案件があり、従来予想の売上高150億円、営業利益7億8500万円を下回った。なお、23年3月期通期業績予想は、売上高295億円(前期比1.9%減)、営業利益9億5000万円(同42.0%減)の従来見通しを据え置いている。

■ギークス <7060>  920円  +150 円 (+19.5%) ストップ高   11:30現在
 ギークス<7060>は急騰しストップ高の920円に買われている。10日の取引終了後、オーストラリアでITサービスを行うLaunch Group Holdings株式の70%を23年1月に取得し連結子会社化すると発表しており、これが好材料視されている。Launch社は、オーストラリアにおいてカジュアル雇用人材やフリーランスを活用したIT人材特化型の人材サービス事業、MSP(顧客の人材調達から管理まで包括的管理システムを提供する)事業を展開している。今回の子会社化はアジア太平洋域内でクロスボーダーのマッチング及びIT人材育成ビジネスが可能となり、加速度的な事業拡大を追求できるとしている。取得価格(概算)は19億1200万円、24年3月期第1四半期から連結対象となる予定。あわせて23年3月期通期業績予想について、売上高58億円から54億円(前期比0.2%増)へ、営業利益を8億円から4億5000万円(同60.3%減)へ下方修正した。Launch社の連結子会社化に伴う費用の発生と、ゲーム事業の新規タイトル受注の期ずれ及び一部運営タイトルの売上高の減少が要因としている。なお、23年3月期第2四半期累計(4~9月)連結決算は、売上高25億6800万円(前年同期比3.9%減)、営業利益2億6000万円(同59.9%減)だった。

●ストップ高銘柄
 ウインテスト <6721>  128円  +30 円 (+30.6%) ストップ高   11:30現在
 ユーザベース <3966>  1,321円  +300 円 (+29.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、12銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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