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【材料】翻訳センター---2Q増収・2ケタ増益、業績予想の上方修正を発表

翻訳センター <日足> 「株探」多機能チャートより

翻訳センター<2483>は10日、2023年3月期第2四半期(22年4月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比5.4%増の52.38億円、営業利益が同20.5%増の3.89億円、経常利益が同17.9%増の3.90億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同17.9%増の2.59億円となった。

翻訳事業の売上高は前年同期比6.8%増の39.83億円となった。特許分野では主要顧客の特許事務所や企業の知的財産関連部署からの受注が好調に推移したことに加え、情報通信関連企業からの売上も寄与し、売上高は同18.2%増の13.29億円となった。医薬分野では顧客の試験スケジュールにより翻訳需要が一時的に減少したことに加えて、CRO(医薬品開発受託機関)からの受注減少、前期に受注した新型コロナウイルス感染症に関する案件の反動減もあり、売上高は同6.7%減の13.50億円となった。工業・ローカライゼーション分野では製造業の顧客を中心に堅調に推移したことに加え、情報通信関連企業から大型案件を獲得し、売上高は同15.0%増の10.02億円となった。金融・法務分野では東証の市場再編に伴いIR関連文書の受注が増加し、売上高は同5.9%増の3.00億円となった。

派遣事業の売上高は同8.7%減の5.56億円となった。語学スキルの高い人材を顧客企業に派遣する派遣事業においては、新規受注が堅調に推移したが、派遣期間終了者の増加に伴い常用雇用者数が前年同期を下回った。

通訳事業の売上高は同29.6%増の4.21億円となった。主要顧客である医薬品関連会社や精密・通信機器メーカー等からの旺盛な受注、外資コンサルティング会社からの安定した受注に加え、複数の金融機関からの大型会議案件の獲得が寄与した。

コンベンション事業の売上高は同9.2%減の0.86億円となった。第1四半期に開催した大型会議の売上を計上するも、大規模な国際会議やイベントの開催制限の長期化、サービスのデジタル化に伴う案件の規模縮小の影響が継続しており、減収となった。

その他の売上高は同9.5%減の1.89億円となった。外国への特許出願に伴う明細書の作成や出願手続きを行うFIPASが低調に推移したことに加え、語学教育事業では通訳者・翻訳者養成スクール「アイ・エス・エス・インスティテュート」の受講者数が伸び悩んだ。

2023年3月期通期については、同日、連結業績予想の上方修正を発表した。売上高は前期比7.3%増の111.00億円、営業利益は同18.3%増(前回予想比5.4%増)の9.60億円、経常利益は同14.1%増(同4.3%増)の9.60億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同13.4%増(同4.8%増)の6.50億円としている。

《SI》

 提供:フィスコ

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