【市況】【↓】日経平均 大引け| 続落、米CPI発表を控えリスク回避の売り優勢 (11月10日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 27459.08
高値 27485.38(10:55)
安値 27370.62(09:36)
大引け 27446.10(前日比 -270.33 、 -0.98% )
売買高 12億7037万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆0812億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続落、前日の米株大幅安受け売り優勢
2.中間選挙は上院が大接戦で、利食い急ぎの動きを誘発
3.日本時間今晩の米CPI発表を控え、買い手控えムード
4.日経平均は朝方に350円近い下落、その後は下げ渋る
5.個別は好決算銘柄と決算内容の悪い銘柄で明暗分ける
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比646ドル安と4日ぶりに反落した。米中間選挙での民主党の善戦を受け株高への期待が後退した。
東京市場では、終始売り優勢の展開。前日の米株安を受けリスク回避目的の売りが優勢となり、日経平均株価は一時300円を超える下げをみせた。
10日の東京市場は、前日の米株安を受け、主力株をはじめ広範囲に売りがかさむ展開に。前日の米国株市場では、中間選挙で上院が大接戦となり、共和党が勝利するとみていたマーケットの思惑が揺らいだことから、幅広い銘柄に利食い急ぎの動きが顕在化した。NYダウは600ドル超の下げとなったことで、東京市場でも投資家のセンチメントが悪化した。また、日本時間今晩に10月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、押し目買いの動きも限定的。個別株は引き続き決算発表に絡む売り買いが目立ち、好決算銘柄と決算内容の悪かった銘柄とで明暗を分けている。日経平均は朝方に先物主導で350円近い下落をみせたが、その後は下値抵抗力を発揮、2万7000円台半ばで踏みとどまった。買い手控え感は強かったものの、プライム市場の売買代金は3兆円台を維持した。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が軟調、ソニーグループ<6758>、東京エレクトロン<8035>なども売りに押された。信越化学工業<4063>も安い。ファーストリテイリング<9983>が売られ、三井不動産<8801>も下値を探った。トヨタ自動車<7203>が冴えず、ホンダ<7267>も安い。日医工<4541>がストップ安。住友ゴム工業<5110>、五洋建設<1893>、ブラザー工業<6448>、ベネッセホールディングス<9783>などが急落した。キッツ<6498>も大幅安。
半面、レーザーテック<6920>が利益確定売りをこなし頑強。川崎重工業<7012>が高く、三菱商事<8058>も上昇した。ネクソン<3659>も買いを集めた。LIFULL<2120>が値幅制限いっぱいに買われ値上がり率でトップに。広済堂ホールディングス<7868>、セグエグループ<3968>、RS Technologies<3445>、フジクラ<5803>などもストップ高に買われた。ミツバ<7280>も物色人気。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はネクソン <3659>、フジクラ <5803>、エーザイ <4523>、セブン&アイ <3382>、三菱商 <8058>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約23円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、ファストリ <9983>、東エレク <8035>、TDK <6762>、NTTデータ <9613>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約104円。
東証33業種のうち上昇は10業種。上昇率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)食料品、(3)銀行業、(4)建設業、(5)電気・ガス業。一方、下落率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)石油石炭製品、(3)輸送用機器、(4)鉱業、(5)鉄鋼。
■個別材料株
△LIFULL <2120> [東証P]
今9月期営業益倍増見通しで自社株買いも実施へ。
△ユーザベース <3966> [東証G]
カーライル系が1株1500円でTOB。
△セグエG <3968> [東証P]
1-9月期営業益倍増。
△フジクラ <5803> [東証P]
今期営業8割増益予想に大幅増額し配当も上乗せ。
△キャリアL <6070> [東証P]
今期上方修正を好感。
△ASTI <6899> [東証S]
上期経常は6.6倍増益で上振れ着地。
△リード <6982> [東証S]
今3月期営業益大幅上方修正し配当は従来計画の2倍に増額。
△サイバー・バズ <7069> [東証G]
23年9月期最終益2.3倍の計画を評価。
△ペットゴー <7140> [東証G]
4~9月期最終益の通期計画超過を評価。
△広済堂HD <7868> [東証P]
9月中間期経常益は79.4%増。
▼イノベーショ <3970> [東証G]
第2四半期営業益8%減で通期計画進捗率33%。
▼住友ゴ <5110> [東証P]
業績及び配当予想を下方修正。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)LIFULL <2120>、(2)広済堂HD <7868>、(3)セグエG <3968>、(4)RSテクノ <3445>、(5)キャリアL <6070>、(6)フジクラ <5803>、(7)ミツバ <7280>、(8)福山運 <9075>、(9)ミズノ <8022>、(10)ヨコオ <6800>。
値下がり率上位10傑は(1)日医工 <4541>、(2)日農薬 <4997>、(3)住友ゴ <5110>、(4)五洋建 <1893>、(5)ブラザー <6448>、(6)ベネッセHD <9783>、(7)ミマキエンジ <6638>、(8)キッツ <6498>、(9)ヨロズ <7294>、(10)gumi <3903>。
【大引け】
日経平均は前日比270.33円(0.98%)安の2万7446.10円。TOPIXは前日比12.83(0.66%)安の1936.66。出来高は概算で12億7037万株。東証プライムの値上がり銘柄数は620、値下がり銘柄数は1141となった。東証マザーズ指数は735.47ポイント(2.88ポイント安)。
[2022年11月10日]
株探ニュース