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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):住友ゴ、五洋建、ブラザー

住友ゴ <日足> 「株探」多機能チャートより
■住友ゴム工業 <5110>  1,103円  -161 円 (-12.7%)  本日終値  東証プライム 下落率3位
 住友ゴム工業<5110>が急落。下落率は12%を超えた。9日取引終了後、22年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想と配当予想を下方修正し、これを嫌気した売りが膨らんだ。売上高に相当する売上収益の見通しは1兆1450億円から1兆1000億円(前期比17.5%増)、最終利益の見通しは245億円から150億円(同49.1%減)に引き下げた。年間配当予想はこれまでの45円から10円減額し、前期比20円減配の35円に見直した。半導体不足で自動車生産台数が落ち込むなか、北米や中国などの市販用タイヤ需要が想定よりも鈍化する傾向がみられ、業績予想に反映させた。

■五洋建設 <1893>  650円  -83 円 (-11.3%)  本日終値  東証プライム 下落率4位
 五洋建設<1893>が後場に急落。下落率は11%を超えた。午後2時、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を下方修正し、これを嫌気した売りが膨らんだ。売上高は5150億円から4850億円(前期比5.8%増)、最終利益は210億円から145億円(同34.8%増)にそれぞれ見通しを引き下げた。国内の土木事業、建築事業での完成工事高の減少や、建設資材価格の高騰の影響などを業績予想に反映した。

■ブラザー工業 <6448>  2,279円  -271 円 (-10.6%)  本日終値  東証プライム 下落率5位
 ブラザー工業<6448>が大幅安。9日の取引終了後に4~9月期決算を発表。営業利益が前年同期比26.8%減の374億6700万円と大幅減益で着地したことが嫌気された。複合機やプリンターの販売が堅調に推移し、売上収益は同13.2%増の3966億6600万円と増加した。一方、部材・物流コストの高騰や販管費の増加で利益は押し下げられた。あわせて、通期の売上収益見通しを前期比18.2%増の8400億円(従来予想7750億円)に上方修正した。利益見通しは据え置いた。

■ベネッセHD <9783>  1,971円  -227 円 (-10.3%)  本日終値  東証プライム 下落率6位
 ベネッセホールディングス<9783>は大幅安で年初来安値を更新。9日の取引終了後に23年3月期業績予想の下方修正を発表。売上高を4260億円から4170億円(前期比3.5%減)へ、営業利益を250億円から215億円(同6.6%増)へ引き下げており、これを嫌気した売りが出ている。中国のロックダウン政策による影響をはじめ、国内での「進研ゼミ」や入居介護事業の減収が収益を押し下げる。円安やエネルギー価格の高騰なども響く見通し。同時に発表した4~9月期決算は、売上高が2019億2900万円(前年同期比7.1%減)、営業利益が106億2800万円(同18.1%減)だった。

■三井住友建設 <1821>  404円  -39 円 (-8.8%)  本日終値
 9日に決算を発表。「今期経常を59%下方修正、配当も4円減額」が嫌気された。
 三井住友建設 <1821> [東証P] が11月9日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は10.6億円の黒字(前年同期は152億円の赤字)に浮上して着地した。業績悪化に伴い、期末一括配当を従来計画の22円→18円(前期は20円)に減額修正した。
  ⇒⇒三井住友建設の詳しい業績推移表を見る

■カネカ <4118>  3,395円  -325 円 (-8.7%)  本日終値
 9日に決算を発表。「今期経常を一転4%減益に下方修正」が嫌気された。
 カネカ <4118> [東証P] が11月9日大引け後(16:00)に決算を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比7.8%増の225億円に伸びた。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の430億円→390億円(前期は408億円)に9.3%下方修正し、一転して4.4%減益見通しとなった。
  ⇒⇒カネカの詳しい業績推移表を見る

■不二製油グループ本社 <2607>  2,060円  -186 円 (-8.3%)  本日終値
 9日に決算を発表。「上期経常は30%減益で下振れ着地」が嫌気された。
 不二製油グループ本社 <2607> [東証P] が11月9日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比29.7%減の53.6億円に減り、従来予想の67億円を下回って着地。
  ⇒⇒不二製油グループ本社の詳しい業績推移表を見る

■アイダエンジニアリング <6118>  790円  -71 円 (-8.3%)  本日終値
 9日に決算を発表。「今期経常を39%下方修正」が嫌気された。
 アイダエンジニアリング <6118> [東証P] が11月9日大引け後(16:00)に決算を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比18.0%減の7.8億円に減り、従来の2.9倍増益予想から一転して減益で着地。併せて、通期の同利益を従来予想の57億円→35億円(前期は24.3億円)に38.6%下方修正し、増益率が2.3倍→43.9%増に縮小する見通しとなった。
  ⇒⇒アイダエンジニアリングの詳しい業績推移表を見る

■ローランド <7944>  3,915円  -350 円 (-8.2%)  本日終値
 9日に決算を発表。「1-9月期(3Q累計)経常が34%減益で着地・7-9月期も27%減益」が嫌気された。
 ローランド <7944> [東証P] が11月9日大引け後(15:00)に決算を発表。22年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比34.3%減の58.7億円に落ち込み、通期計画の125億円に対する進捗率は47.0%にとどまり、さらに前年同期の88.5%も下回った。
  ⇒⇒ローランドの詳しい業績推移表を見る

■神戸製鋼所 <5406>  601円  -49 円 (-7.5%)  本日終値
 神戸製鋼所<5406>が4日ぶり急反落。9日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終利益の見通しは600億円から450億円(前期比25.1%減)に下方修正。減益幅が拡大する見通しとなったことを嫌気した売りが膨らんだ。売上高は2兆5100億円から2兆5300億円(同21.5%増)に見通しを引き上げた。鉄鋼メタルスプレッドの改善を見込む半面、エンジン認証問題に伴う建設機械の販売減や、電力部門における売電価格を巡る一過性の減益要因が業績面の重荷となるという。

■LIFULL <2120>  220円  +50 円 (+29.4%) ストップ高   本日終値
 LIFULL<2120>がストップ高。不動産情報サイト「ホームズ」を運営するが、足もとの業績は回復色が鮮明で会社側の想定を上回る推移をみせている。9日取引終了後、22年9月期の決算を発表、営業損益は16億8100万円(前の期は66億4400万円の赤字)と急回復、会社側計画の12億円を大きく上振れして着地した。また、続く23年9月期については伸びが加速し、同利益は前期比96%増の33億円予想とほぼ倍増する見通しとなった。加えて株主還元策も強化、発行済み株式数の3.79%相当の500万株、金額ベースで10億円を上限に自社株買いを実施することもあわせて発表、これを材料視する投資資金が集中した。

■セグエグループ <3968>  880円  +150 円 (+20.6%) ストップ高   本日終値
 セグエグループ<3968>は30万株を超える買い注文に商いが成立せず、カイ気配のまま株価を上昇させストップ高に買われた。同社はネットワークセキュリティー製品の輸入販売や、システム開発、システムエンジニア派遣などを総合的に展開しており、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)化とそれに付随した情報セキュリティー投資需要を取り込んでいる。9日取引終了後に発表した22年12月期第3四半期(1~9月)決算は、営業利益が前年同期比2倍の5億7100万円と急拡大した。これを手掛かり材料に投資資金が攻勢をかけた。


●ストップ高銘柄
 RSテクノ <3445>  8,920円  +1,500 円 (+20.2%) ストップ高   本日終値
 東京特殊電線 <5807>  3,215円  +500 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値
 サンアスタ <4053>  972円  +150 円 (+18.3%) ストップ高   本日終値
 など、11銘柄

●ストップ安銘柄
 日医工 <4541>  282円  -80 円 (-22.1%) ストップ安   本日終値
 多摩川ホールディングス <6838>  720円  -150 円 (-17.2%) ストップ安   本日終値
 など、2銘柄

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