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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):広済堂HD、ユーザベース、キャリアL

広済堂HD <日足> 「株探」多機能チャートより
■広済堂ホールディングス <7868>  1,744円  +300 円 (+20.8%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率2位
 広済堂ホールディングス<7868>がストップ高の水準となる前日比300円高の1744円まで上昇。9日取引終了後に発表した23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高が前年同期比10.7%増の164億8800万円、経常利益が同79.4%増の12億200万円だった。7~9月期の経常利益は同2.1倍と大幅な増益となっており、直近の業況を受けて買いが集まったようだ。情報セグメントのBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業や葬祭セグメントなどが堅調だった。通期の業績予想は据え置いた。

■ユーザベース <3966>  1,021円  +150 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値
 ユーザベース<3966>がストップ高。9日の取引終了後、THE SHAPER(東京都千代田区)がユーザベースに対し、非公開化を目的にTOBを実施すると発表。TOB価格を1株1500円としていることから、これにサヤ寄せする格好となった。THE SHAPERは、ユーザベースの株式と新株予約権の取得を目的に設立された会社で、米投資会社カーライル・グループ<CG>が持ち分のすべてを保有・運用するThe Shaper Holdingsの100%子会社。買い付け予定数は4094万803株(下限2602万3700株、上限設定なし)で、買い付け期間は11月10日から12月22日まで。TOB成立後に同社株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は9日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■キャリアリンク <6070>  2,779円  +394 円 (+16.5%) 一時ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率5位
 キャリアリンク<6070>はマドを開けて買われ急伸。一時、500円高はストップ高となる2885円をつけた。9日の取引終了後に23年3月期業績予想の上方修正を発表。営業利益を46億4200万円から63億9000万円(変則決算の前期は44億2300万円)へ増額しており、これを好感した買いが向かっている。売上高も500億1900万円から505億円(同431億円)へ引き上げた。BPOスポット請負案件の受注や既存BPO請負案件の延長などが見込まれることが寄与する。

■フジクラ <5803>  1,065円  +150 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率6位
 フジクラ<5803>は全体地合い悪に逆行しストップ高。8月25日につけた年初来高値1013円を一気に上抜く可能性もあるが、ここを上抜けば2018年2月以来約4年9カ月ぶりの高値水準に浮上する。同社は9日取引終了後、23年3月期の業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の500億円から685億円(前期比79%増)に大幅増額した。欧米など海外のデータセンター向けにトラフィック量が増大しており、これに伴う通信線の需要拡大が収益を押し上げる。また、ドル高・円安進行による為替メリットも発現する。好業績を背景に今期の年間配当も大幅に上乗せ、従来計画の16円を26円に10円増額することも発表しており、これを材料視した投資資金が流入した。

■福山通運 <9075>  3,405円  +295 円 (+9.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 9日に決算を発表。「今期最終を一転31%増益に上方修正・最高益、配当も10円増額」が好感された。
 福山通運 <9075> [東証P] が11月9日大引け後(15:20)に決算を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終利益は前年同期比6.4%増の80.5億円に伸びた。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の60円→70円(前期は60円)に増額修正した。
  ⇒⇒福山通運の詳しい業績推移表を見る
 同時に発表した「9.0%の自社株消却を実施」も買い材料。
 発行済み株式数の9.0%にあたる500万株の自社株を消却する。消却予定日は11月30日。

■ミズノ <8022>  2,941円  +251 円 (+9.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位
 ミズノ<8022>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は9日取引終了後、23年3月期通期の連結業績予想修正を発表。営業利益の見通しを従来の105億円から115億円(前期比16.5%増)に引き上げたことが好感されたようだ。売上高予想も従来の1830億円から1950億円(同12.9%増)に上方修正。グローバル市場でゴルフ用品の販売が想定を上回りそうなほか、国内では野球やサッカーなどの競技スポーツ用品などの売り上げが好調に推移するとみている。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高が前年同期比16.6%増の992億400万円、営業利益が同46.1%増の81億4000万円だった。

■ヨコオ <6800>  2,304円  +188 円 (+8.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位
 ヨコオ<6800>は急伸。正午ごろ、23年3月期の連結業績予想について、売上高を760億円から800億円(前期比19.7%増)へ、営業利益を70億円から74億円(同58.0%増)へ、純利益を55億円から62億5000万円(同34.0%増)へ上方修正し、中間・期末各23円の年46円としていた配当予想を中間・期末各25円の年50円(前期40円)に増額修正したことが好感された。売上高については上期の業績及び下期以降の受注見込みを踏まえ、利益面では車載通信機器セグメントにおいて海上運賃の沈静化や生産現場における大胆なコスト削減及び販売価格の見直しによる損益改善が見込まれるとしている。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高402億700万円(前年同期比29.8%増)、営業利益35億700万円(同75.1%増)、純利益41億7900万円(同2.7倍)だった。

■日清オイリオグループ <2602>  3,400円  +245 円 (+7.8%)  本日終値
 日清オイリオグループ<2602>は全体下げ相場に抗し、マドを開けての大幅高となった。前日比11.3%高の3510円まで買われる場面があり、8月8日につけた高値3455円を上回り約3カ月ぶりに年初来高値を更新した。時価は昨年の高値も上回っており、20年6月以来約2年5カ月ぶりの高値圏に浮上している。9日取引終了後、23年3月期上期(22年4~9月)の決算を発表、売上高が前年同期比41%増の2756億2100万円、営業利益は同50%増の94億3600万円と、トップラインと利益いずれも大幅な伸びを達成した。高付加価値商品の拡販努力に加え販価改定効果が利益に反映された。これが評価される形で大口の買いを引き寄せている。

■ホシザキ <6465>  4,505円  +315 円 (+7.5%)  本日終値
 ホシザキ<6465>が急伸し、2月につけた年初来高値を更新した。9日取引終了後、22年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算発表に合わせ、通期の業績予想を上方修正し、これを好感した買いが入った。売り方の買い戻しも誘発し、株高に拍車がかかったようだ。売上高の見通しは2900億円から3140億円(前期比14.4%増)、最終利益の見通しは189億円から264億円(同21.8%増)に引き上げた。最終利益は減益予想から一転して増益の計画となる。コロナ禍で落ち込んだ飲食市場が回復に向かうなか、国内を中心に需要が堅調に推移すると想定。想定為替レートも円安方向に見直し、これらの影響を業績予想に織り込んだ。

■JTOWER <4485>  6,430円  +430 円 (+7.2%)  本日終値
 9日に決算を発表。「上期経常は67%増益・通期計画を超過」が好感された。
 JTOWER <4485> [東証G] が11月9日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比67.0%増の3.2億円に拡大し、通期計画の18億円の赤字をすでに上回った。
  ⇒⇒JTOWERの詳しい業績推移表を見る

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