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【材料】ロブロックスが決算受け下落 10代のユーザーの消費が減少=米国株個別

 主に10代向けのオンラインゲーム開発を行っているロブロックス<RBLX>が下落。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株損益が予想以上の赤字となったほか、ブッキングも予想を下回った。

 広範囲の景気減速の中で、10代のユーザーがゲームに費やす金額が減少していることを示した。同社はより多くのユーザーを引きつけているが、プラットフォーム上での消費は少なくなっている。ユーザー1人当たりの平均ブッキングは11%減の11.94ドルとなった。

 同社も他社同様に、景気減速、インフレ、ドル高の影響に直面している。同社はメタバース・プラットフォームの中で最も有望視されているが、9月に仮想世界内に広告を設置する計画を発表するなど広告収入に注力している。ファストフードやアパレルブランドといった企業と提携し、プラットフォームの膨大な数の若者たちの間で、ブランドの認知度を高めようとしており、デジタル掲示板はブランド化されたゲーム内体験への3Dポータルとして機能する可能性がある。

 しかし、同サイトの利用者のほとんどが18歳未満であることから、その取り組みは物議をかもしている。広告監視団体が4月に米連邦取引委員会(FCC)に苦情を申し立て、「同社は広告に関する法の遵守確保のための有効なガイドラインを確立していない」と非難。そのため同社は、スポンサー付き体験やバナー広告を13歳未満と答えた子供に掲示する機能を削除した。

(7-9月・第3四半期)
・1株損益(調整後):-0.50ドル(予想:-0.22ドル)
・売上高:5.18億ドル
・ブッキング:7.02億ドル(予想:6.83億ドル)
・EBITDA(調整後):5090万ドル(予想:5960万ドル)
・FCF:-6770万ドル(予想:-6710万ドル)
・1日アクティブユーザー(DAUS):5880万人(予想:5870万人)

(NY時間09:43)
ロブロックス<RBLX> 36.39(-2.75 -7.03%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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