NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
27日の東京株式市場は、強弱観が対立するなか前日終値近辺で弱含み、一進一退の展開か。前日の米国株市場では、米長期金利が一時4%台を下回るなど低下基調が続いている一方で主力企業の決算発表が重荷となり、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数の下げが目立った。マイクロソフト<
MSFT>やアルファベット<
GOOGL>が大幅安となるなど、投資家のセンチメントが悪化した。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も8日ぶりに反落した。これを受けて東京市場でもハイテクセクターを中心にリスク回避の売り圧力が生じやすい。外国為替市場では相変わらず上下にボラティリティの高い展開が続いており、足もとで1ドル=146円台前半まで急速にドル安・円高に振れたことで、輸出株やインバウンド関連には向かい風となる。ただ、国内でも企業の決算発表が本格化するなか、米国などと比較して相対的に堅調な内容が見込めることから、好業績への期待が全体相場を下支えする可能性がある。
26日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比2ドル37セント高の3万1839ドル11セントと小幅ながら4日続伸。ナスダック総合株価指数は同228.124ポイント安の1万0970.992だった。
日程面では、きょうは7~9月期韓国GDP、1~9月期中国工業利益、ECB理事会の結果発表とラガルドECB総裁の記者会見、7~9月期米GDP速報値、9月の米耐久財受注など。
出所:
MINKABU PRESS