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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):スポーツF、Eインフィニ、コマースワン

スポーツF <日足> 「株探」多機能チャートより
■新晃工業 <6458>  1,520円  -60 円 (-3.8%)  本日終値
 新晃工業<6458>は続落。20日の取引終了後、24年3月末時点の株主から株主優待制度の一部変更を実施すると発表しており、これが嫌気された。現行制度では、毎年3月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、図書カード1000分に加え保有株数に応じて3000円や5000円分相当の同社オリジナル優待カタログの中から1品を贈呈していたが、変更後は1年以下保有の株主に対する贈呈を廃止し、1年以上保有する株主を対象に保有株数に応じて図書カード1000円分や5000円分相当の優待カタログから1品を贈呈するとしている。

■JR東日本 <9020>  7,984円  -203 円 (-2.5%)  本日終値
 JR東日本<9020>などJR各社をはじめ、東急<9005>、近鉄グループホールディングス<9041>、小田急電鉄<9007>、京阪ホールディングス<9045>、南海電気鉄道<9044>など鉄道株が安い。新型コロナウイルスの水際対策緩和や政府の観光支援策を追い風に、鉄道株は今夏以降ここまで株価水準を切り上げる展開を続けてきており、きょうは目先上昇に一服感が出たようだ。厚生労働省の専門家分科会で新型コロナ感染「第8波」が起きる可能性が非常に高いとする分析結果が示されたことが前日20日に伝わっており、これを懸念材料とみる向きもあるようだ。

■トヨタ自動車 <7203>  1,987.5円  -16.5 円 (-0.8%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株は全般軟調地合いのなかも頑強な値動き。米10年債利回りが14年ぶりとなる4.2%台まで上昇、日米金利差拡大を背景にドル買い・円売りの動きが一段と強まっており、足もとで1ドル=150円台に突入している。輸出株セクターのなかでも為替感応度が特に高い自動車株には収益上乗せメリットが期待される状況だ。トヨタの今3月期通期想定為替レートは1ドル=130円で実勢はそこから20円の円安。同社は1円のドル高・円安で営業利益が400億円以上上乗せされると試算されている。一方、世界経済のリセッション懸念は拭えず、自動車販売需要減速への警戒感から、時価は強弱観が対立している。

■スポーツフィールド <7080>  2,250円  +400 円 (+21.6%) ストップ高   本日終値
 スポーツフィールド<7080>が急反騰。20日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、売上高を26億5000万円から28億800万円へ、営業利益を4億円から5億7800万円へ、純利益を2億5400万円から3億7200万円へ上方修正したことが好感された。会計基準の変更に伴い対前年増減率はないものの、新卒者向けイベント売り上げや新卒者向け人財紹介売り上げの見通しを引き上げた。また、第3四半期までに中途採用ペースを抑制したことなどにより人件費などが想定を下回る見通しという。

■アースインフィニティ <7692>  4,580円  +700 円 (+18.0%) ストップ高   本日終値
 アースインフィニティ<7692>が4連騰。東京証券取引所が21日売買分から、信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする信用取引の臨時措置を解除すると発表しており、取引負担の減少で短期資金の流入が再び活発化するとの思惑から買われたようだ。また、日本証券金融も21日から貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分に係る銘柄別増担保金徴収措置を解除すると発表している。

■内海造船 <7018>  1,254円  +154 円 (+14.0%)  本日終値
 内海造船<7018>が急反騰。20日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を370億円から385億円(前期比16.5%増)へ、営業利益を5億円から7億円(同51.5%増)へ、純利益を2億円から7億円(同4.9倍)へ上方修正したことが好感された。鋼材をはじめとする資機材価格の高騰が利益を圧迫する一方、円安の影響により外貨建て工事の売上高・利益が増加することが要因としている。また、保有株式の一部を売却し投資有価証券売却益を計上することも寄与する。

■コマースワン <4496>  947円  +97 円 (+11.4%) 一時ストップ高   本日終値
 コマースOneホールディングス<4496>が大幅高。20日の取引終了後、SaaS型ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」を提供する子会社フューチャーショップが、クレジットカード決済の不正利用を検知する有料サービス「AI不正検知(アドバンストプラン) for futureshop」の提供を開始したと発表しており、好材料視された。「AI不正検知(アドバンストプラン) for futureshop」はソフトバンク<9434>子会社SBペイメントサービスとともに提供。これまでも、「futureshop」では、クレジットカード決済で疑わしい取引があった場合に受注管理画面の該当取引にアラートが表示される「AI不正検知 for futureshop」を無料で利用できていたが、「AI不正検知(アドバンストプラン) for futureshop」では、従来の機能に追加して、店舗ごとの不正利用傾向に合わせた独自のルール設定を行うことができるようになり、店舗独自の動的な不正利用対策が可能になるとしている。なお、同件による23年3月期業績への影響は軽微としている。

■SEHI <9478>  234円  +18 円 (+8.3%)  本日終値
 SEホールディングス・アンド・インキュベーションズ<9478>は急伸。20日取引終了後、23年3月期連結業績予想の修正を発表。最終利益を8億円から8億5000万円(前期比6.3%減)に上方修正した。あわせて総数100万株(自己株式を除く発行済み株式総数の4.77%)、総額2億円を上限とする自社株買いを実施するとも発表。これらを好感した買いが集まった。通期の業績予想には、4~9月期においてWebメディア・イベント事業、ソフトウェア・ネットワーク事業などが堅調だったことや、業務効率の向上による利益の押し上げ効果などを反映した。

■新都ホールディングス <2776>  97円  +7 円 (+7.8%)  本日終値
 新都ホールディングス<2776>が動意。同社はこの日、アルミサッシリサイクル事業の大型受注を獲得したと発表しており、これが材料視されたようだ。今回受注したのはリサイクルのアルミシュレッダーとアルミサッシの輸出契約で、金額は1億2600万円。受注相手先は非開示としている。23年1月期の連結売上高に計上する見込みとしている。

■UEX <9888>  800円  +55 円 (+7.4%)  本日終値
 UEX<9888>は続伸。20日の取引終了後に23年3月期業績予想の上方修正を発表。営業利益を30億~35億円(前期比41.4~64.9%増)とし、従来予想の25億~29億円から引き上げたことが好感された。売上高も従来予想のレンジから引き上げ、490億~530億円(同7.6~16.4%増)とした。上期に仕入れ価格の上昇に対応した販売価格の改定に注力したことが奏功した。

●ストップ高銘柄
 バンクオブイ <4393>  5,140円  +705 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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