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【市況】【↓】日経平均 大引け| 続落、米株安や週末要因で2万7000円割れ (10月21日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  26903.50
高値  26985.38(09:49)
安値  26869.38(15:00)
大引け 26890.58(前日比 -116.38 、 -0.43% )

売買高  10億2666万株 (東証プライム概算)
売買代金  2兆5950億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は116円安と続落、4日ぶりの2万7000円割れに
 2.米市場は10年債利回りが14年ぶりの水準に上昇したことを警戒
 3.東京市場は米株安に加え、週末要因で様子見姿勢が強く上値は重い
 4.JALやJR東日本、HISなどインバウンド関連は売り優勢に
 5.ディスコが決算を好感し急伸、レーザーテクなど半導体株が堅調

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは米長期金利の上昇やドル高への警戒感から売りが優勢となった。

 東京市場では、日経平均株価は続落。米長期金利の上昇などが警戒されるなか、買いが手控えられ全体相場は上値の重い展開が続いた。

 前日の米株式市場では、米10年債利回りが2008年以来、14年ぶりに4.2%に上昇したことを受け、景気敏感株やハイテク株などが軟調となり、NYダウは続落した。これを受けた東京市場も軟調な展開となり、日経平均は4日ぶりに2万7000円を割り込んだ。週末で積極的な売買は見送られたほか、時間外取引の米10年債利回りが上昇基調を強めたことも警戒された。空運や電鉄などインバウンド関連株に利益確定売りが出た一方で半導体関連株などは底堅い値動きとなった。為替は一時1ドル=150円40銭台と1990年以来、32年ぶりの安値を更新した。

 個別銘柄では、ソフトバンクグループ<9984>やファーストリテイリング<9983>が安く、トヨタ自動車<7203>や任天堂<7974>、ソニーグループ<6758>、キーエンス<6861>が値を下げた。ダイキン工業<6367>やHOYA<7741>、リクルートホールディングス<6098>が軟調だった。インバウンド関連株では日本航空<9201>やANAホールディングス<9202>、JR東日本<9020>、JR東海<9022>が下落し、エイチ・アイ・エス<9603>が売られた。
 半面、決算内容が好感されたディスコ<6146>が急伸したほか、レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>が買われるなど半導体関連株は値を上げた。ダブル・スコープ<6619>が急伸しメルカリ<4385>も堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や商船三井<9104>、神戸物産<3038>、良品計画<7453>が上昇した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、電通グループ <4324>、テルモ <4543>、NTTデータ <9613>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約72円。うち58円は東エレク1銘柄によるもの。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はダイキン <6367>、ファストリ <9983>、塩野義 <4507>、ソニーG <6758>、SBG <9984>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約52円。

 東証33業種のうち上昇は5業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)海運業、(3)鉱業、(4)銀行業、(5)電気機器。一方、下落率の上位5業種は(1)陸運業、(2)空運業、(3)倉庫運輸関連、(4)非鉄金属、(5)不動産業。

■個別材料株

△カイゼン <4170> [東証G]
 HR事業などを手掛けるハイウェルを子会社化へ。
△コマースワン <4496> [東証G]
 クレジットカード決済の不正利用を検知サービスを提供開始。
△ディスコ <6146> [東証P]
 上期営業利益は従来予想上回る37%増で着地。
△WSCOPE <6619> [東証P]
 空売り買い戻し観測で底値離脱が加速。
△内海造 <7018> [東証S]
 外貨建て工事の売上・利益増え23年3月期業績予想を上方修正。
△スポーツF <7080> [東証G]
 新卒者向けイベントの見通し引き上げ22年12月期業績予想を上方修正。
△ネクストーン <7094> [東証G]
 第2四半期末時点の著作権管理楽曲数が33万超に拡大。
△Eインフィニ <7692> [東証S]
 東証が信用取引に関する臨時措置を解除。
△SEHI <9478> [東証S]
 23年3月期業績予想の上方修正と自社株買いの実施。
△UEX <9888> [東証S]
 今期業績の上方修正を好感。

▼サンバイオ <4592> [東証G]
 今期中の「SB623」承認取得見込めず失望感。
▼アシックス <7936> [東証P]
 アディダスの通期見通し引き下げで連想売り。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)WSCOPE <6619>、(2)オーバル <7727>、(3)ディスコ <6146>、(4)BEENOS <3328>、(5)レオパレス <8848>、(6)タツモ <6266>、(7)レシップHD <7213>、(8)F&LC <3563>、(9)メディアドゥ <3678>、(10)ソシオネクス <6526>。
 値下がり率上位10傑は(1)アレンザHD <3546>、(2)ツガミ <6101>、(3)ヤマシン―F <6240>、(4)リブセンス <6054>、(5)モバファク <3912>、(6)アルインコ <5933>、(7)寿スピリッツ <2222>、(8)RPA <6572>、(9)関西ペ <4613>、(10)MSOL <7033>。

【大引け】

 日経平均は前日比116.38円(0.43%)安の2万6890.58円。TOPIXは前日比13.43(0.71%)安の1881.98。出来高は概算で10億2666万株。東証プライムの値上がり銘柄数は350、値下がり銘柄数は1422となった。東証マザーズ指数は724.08ポイント(3.67ポイント安)。

[2022年10月21日]


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