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【材料】アボット・ラボが下落 予想上回る決算も売上高は減少傾向=米国株個別

 医薬品や医療機器のアボット・ラボ<ABT>が下落。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。通期の1株利益の見通しも上方修正した。

 新型ウイルス検査関連の売上高が減少傾向にあるほか、粉ミルクのリコールで全国的に品不足が発生したにもかかわらず、今年度の見通しを再度上方修正した。

 同社は2つの重要な挫折に直面。新型ウイルス検査は同社の強力な事業分野となっていたが、稼働率が低下し、診断薬部門の売上高は10.6%減少。また、リコールの発生で、ベビー用粉ミルク工場が生産停止を余儀なくされた。その後、生産は再開されたが、栄養食品部門の売上高は25%減少。一方、改良型グルコースモニターなどの新製品を発売したことにより、医療機器部門の売上高は11.3%伸びた。

(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):1.15ドル(予想:0.94ドル)
・売上高:104.1億ドル(予想:96.7億ドル)
  栄養食品:18億ドル(予想:19.5億ドル)
  医薬品:13.3億ドル(予想:12.3億ドル)
  診断薬:36.7億ドル(予想:26.8億ドル)
  医療機器:36.2億ドル(予想:37.8億ドル)
  糖尿病治療:11.7億ドル(予想:12.3億ドル)
・粗利益率(調整後):55.9%(予想:55.8%)

(通期見通し)
・1株利益(調整後):5.17~5.23ドル(従来:4.90ドル以上)(予想:5.05ドル)
・新型ウイルス検査関連:78億ドル(従来:61億ドル)(予想:64.1億ドル)

(NY時間10:08)
アボット・ラボ<ABT> 97.72(-7.27 -6.92%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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