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【市況】【↓】日経平均 大引け| 4日続落、米CPIを控えリスク回避の売り優勢 (10月13日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  26398.29
高値  26408.31(09:00)
安値  26237.42(15:00)
大引け 26237.42(前日比 -159.41 、 -0.60% )

売買高  10億4287万株 (東証プライム概算)
売買代金  2兆4558億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は4日続落、米CPI発表を控え買い手控え
 2.FRBによる金融引き締め強化に対する警戒感根強い
 3.ナスダック市場下げ止まらず市場セントメント悪化
 4.空運やサービス業の下げ目立ち、8割の銘柄が下落
 5.売買代金も2.4兆円台にとどまり約1ヵ月ぶり低水準

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比28ドル安と小反落した。米9月の消費者物価指数(CPI)を控えて模様眺め姿勢が強まるなか、インフレへの警戒感から売りが優勢となった。

 東京市場では、リスク回避ムードのなか、日経平均株価は一貫して下値を試す展開を強いられた。引け際一段安で安値引けとなった。

 13日の東京市場は、総じて買い手控えられ軟調な地合いだった。前日の米国株市場でNYダウが引け際に値を崩し小幅反落。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も小幅ながら6日続落で年初来安値を更新したこともあり、買い意欲が盛り上がらなかった。前日発表された9月の米卸売物価指数(PPI)が事前のコンセンサスを上回ったことで、FRBによる金融引き締め強化に対する警戒感が強まっているほか、日本時間今晩に予定される9月の米消費者物価指数(CPI)発表を見極めたいとの思惑が上値を重くしている。業種別ではこれまで買われていた空運やサービス業の下落が目立つ。プライム市場に上場する銘柄の8割近くが下落した。一方、売買代金は2兆4000億円台で9月15日以来約1ヵ月ぶりの低水準だった。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が冴えず、日本航空<9201>、ANAホールディングス<9202>など空運株が売られた。JR東日本<9020>、JR東海<9022>など電鉄株も安い。日本電産<6594>も下値を模索し、HOYA<7741>も軟調。オリエンタルランド<4661>も売りが優勢だった。ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングス<4433>、チヨダ<8185>が急落、三光合成<7888>も大きく下げた。ソースネクスト<4344>も利益確定売りで大幅安。
 半面、売買代金首位のレーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連が買い戻され、東芝<6502>は商いを伴い大幅高。セブン&アイ・ホールディングス<3382>も上昇した。トレジャー・ファクトリー<3093>が値上がり率トップに買われ、ウイングアーク1st<4432>、コシダカホールディングス<2157>、久光製薬<4530>なども大幅高。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、ファストリ <9983>、ホンダ <7267>、スズキ <7269>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約35円。うち23円は東エレク1銘柄によるもの。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はダイキン <6367>、リクルート <6098>、KDDI <9433>、第一三共 <4568>、ファナック <6954>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約56円。

 東証33業種のうち上昇は5業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)ゴム製品、(3)海運業、(4)水産・農林業、(5)輸送用機器。一方、下落率の上位5業種は(1)空運業、(2)サービス業、(3)電気・ガス業、(4)陸運業、(5)不動産業。

■個別材料株

△ITbook <1447> [東証G]
 健康保険証のマイナンバーカード一本化で思惑。
△コシダカHD <2157> [東証P]
 23年8月期増益・増配計画好感。
△鉄人化計画 <2404> [東証S]
 コシダカHDの好決算受け連想買い向かう。
△トレファク <3093> [東証P]
 23年2月期業績及び配当予想を上方修正。
△コメダ <3543> [東証P]
 第2四半期の堅調な決算を好感。
△ウイングアク <4432> [東証P]
 3~8月期営業利益の高進捗を評価。
△久光薬 <4530> [東証P]
 3~8月期最終利益好調で自社株買いも評価。
△キャンバス <4575> [東証G]
 CBP501臨床第2相試験3剤併用投与群で2例目の奏効を確認。
△東芝 <6502> [東証P]
 買収額2.8兆円想定との報道でプレミアム期待へ。
△ミクニ <7247> [東証P]
 ディープバリュー株でCO2削減技術やEV展開も評価。

▼ワンプラ <4199> [東証G]
 前期大幅赤字で今期見通しは非開示。
▼エヌピーシー <6255> [東証G]
 今期の大幅減益継続見通しに失望感。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)トレファク <3093>、(2)ウイングアク <4432>、(3)コシダカHD <2157>、(4)久光薬 <4530>、(5)TSIHD <3608>、(6)東芝 <6502>、(7)ハードオフ <2674>、(8)ミクニ <7247>、(9)コメダ <3543>、(10)ウェルネット <2428>。
 値下がり率上位10傑は(1)ヒトコムHD <4433>、(2)チヨダ <8185>、(3)三光合成 <7888>、(4)マーケットE <3135>、(5)オープンドア <3926>、(6)PCA <9629>、(7)ラクスル <4384>、(8)C&R <4763>、(9)ソースネクス <4344>、(10)ディップ <2379>。

【大引け】

 日経平均は前日比159.41円(0.60%)安の2万6237.42円。TOPIXは前日比14.39(0.77%)安の1854.61。出来高は概算で10億4287万株。東証プライムの値上がり銘柄数は341、値下がり銘柄数は1447となった。東証マザーズ指数は699.13ポイント(14.45ポイント安)。

[2022年10月13日]


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