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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 トレファク、コシダカHD、ABCマート (12日大引け後 発表分)

トレファク <日足> 「株探」多機能チャートより

 12日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 トレファク <3093> [東証P]  ★今期経常を38%上方修正、配当増額と自社株買いも発表
 ◆23年2月期上期(3-8月)の連結経常利益は前年同期比5.7倍の10.3億円に急拡大し、従来予想の6.5億円を上回って着地。リユースへの旺盛な需要が継続し、既存店売上高が大きく伸びたことが寄与。増収効果で販管費率が低下したことも上振れにつながった。
  併せて、通期の同利益を従来予想の14.3億円→19.7億円に38.3%上方修正。増益率が35.7%増→87.6%増に拡大し、従来の7期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の22円→27円(前期は17円)に増額修正した。
  同時に、発行済み株式数の1.08%にあたる12万株または2億円を上限に、自社株買いを実施すると発表。また、中期経営計画を見直し、最終年度である25年2月期の経常利益目標を従来の15.8億円→24.4億円に上方修正した。

 コシダカHD <2157> [東証P]  ★今期経常は39%増益、2円増配へ
 ◆22年8月期の連結経常損益は53.3億円の黒字(前の期は30.9億円の赤字)に浮上して着地。続く23年8月期の同利益は前期比38.9%増の74億円に拡大する見通しとなった。今期は新型コロナウイルス感染拡大に伴う行動制限の解除を背景に、主力のカラオケ部門の収益が大きく伸びる。温浴部門の黒字化や不動産管理事業の伸長も大幅増益に貢献する。
  併せて、今期の年間配当は前期比2円増の10円に増配する方針とした。

 ABCマート <2670> [東証P]  ★今期経常を10%上方修正
 ◆23年2月期の連結経常利益を従来予想の322億円→353億円に9.6%上方修正。増益率が13.9%増→24.9%増に拡大する見通しとなった。国内で新型コロナ感染拡大の影響が限定的であることに加え、業況の改善で韓国事業の収益が想定を上回ることが上振れの要因。

 ミライベート <3528> [東証S]  ★今期経常を一転5.5倍増益に上方修正
 ◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の1200万円→5億7700万円に上方修正。売却物件の引き渡しが第3四半期以降にずれ込み売上高は計画を下回ったものの、利益率の高い投資事業の業績上振れや販管費の圧縮で採算は大きく改善した。円安による為替差益の計上なども利益を押し上げた。
  併せて、通期の同利益も従来予想の9400万円→5億8100万円に6.2倍上方修正。従来の11.3%減益予想から一転して5.5倍増益見通しとなった。

 TSIHD <3608>   ★今期経常を37.5%上方修正
 ◆23年2月期上期(3-8月)の連結経常利益は前年同期比5.5%減の18.9億円に減ったが、従来の5.2億円の赤字予想から一転黒字で着地。一部ブランドの不振で売上高は計画を下回ったものの、値引きの大幅削減や歩留まり改善が寄与し、利益は大きく上振れした。また、持ち分法投資損益の好転や為替差益5.1億円を計上したことなども利益を押し上げた。
  併せて、通期の同利益を従来予想の24億円→33億円に37.5%上方修正。減益率が58.9%減→43.4%減に縮小する見通しとなった。

 三光合成 <7888> [東証P]  ★6-8月期(1Q)経常は13倍増益で着地
 ◆23年5月期第1四半期(6-8月)の連結経常利益は前年同期比13倍の9.2億円に急拡大して着地。車両用内外装部品など成形品の販売が大きく伸びたことが寄与。円安進行で為替差益が急増したことも利益を押し上げた。
  第1四半期実績だけで、通期計画の25億円に対する進捗率は36.8%に達しており、業績上振れが期待される。

 東宝 <9602> [東証P]  ★今期経常を一転5%増益に上方修正
 ◆23年2月期の連結経常利益を従来予想の410億円→450億円に9.8%上方修正。従来の4.2%減益予想から一転して5.2%増益見通しとなった。上期において、映画「トップガン マーヴェリック」や「ONE PIECE FILM RED」がヒットしたことなどを反映した。
  併せて、発行済み株式数の0.57%にあたる100万株または60億円を上限に、自社株買いを実施すると発表。

 セゾン情報 <9640> [東証S]  ★上期経常を83%上方修正
 ◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の6億円→11億円に83.3%上方修正。減益率が51.4%減→10.9%減に縮小する見通しとなった。フィナンシャルITサービス事業で情報処理サービスの売上高が計画を上回ったことが利益を押し上げた。

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