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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 日経225先物はボリンジャーバンドの-1σまでの調整を経てリバウンドを見せたいところ


大阪12月限
日経225先物 26430 -670 (-2.47%)
TOPIX先物 1871.0 -34.5 (-1.81%)

 日経225先物(12月限)は前日比670円安の2万6430円で取引を終了。寄り付きは2万6700円と、シカゴ日経平均先物(2万6665円)にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まった。寄り付き直後につけた2万6720円を高値に2万6530円まで売られ、前場半ばにかけては2万6590円~2万6690円辺りで下げ渋る動きも見られた。ただし、指数インパクトの大きい東京エレクトロン <8035> [東証P]などが指数の重荷となるなか、前引けにかけて2万6430円辺りまでレンジを切り下げた。ランチタイムでは2万6420円~2万6460円辺りで下げ渋るなか、後場半ばにはレンジを割り込み一時2万6360円まで下落幅を広げる場面もあった。持ち高調整により引けにかけてやや買い戻されて、2万6430円で取引を終えた。

 バイデン政権が半導体関連製品の中国への輸出規制を強化する新たな措置を発表するなか、値がさハイテク株の弱い値動きは想定されていた。ただし、台湾市場台湾積体電路製造(TSMC)<TSM>が8%を超す下落で2020年8月半ば以来の安値水準をつけるなか、慎重姿勢が強まり、短期的にはショートを仕掛ける動きにつながったと見られる。また、グローベックスの米株先物はNYダウが300ドル安、ナスダック100先物が120ポイント近く下落して推移していることも、センチメントを冷ました。

 NT倍率は先物中心限月で14.12倍だった。朝方につけた14.16倍を高値に、一時14.10倍まで低下する場面があった。5日移動平均線および同水準に位置するボリンジャーバンドの-1σを下回って始まっており、再び-2σを意識したトレンド形成に向かいそうである。米中対立への警戒感から値がさハイテク株は手掛けづらく、相対的にTOPIX型優位の値動きが想定されるなか、ヘッジ対応の観点から短期的にはNTショートに向かわせよう。

 日経225先物はボリンジャーバンドの-1σまで下げてきたが、明確に下放れてくるようだと、-2σが位置する2万5700円辺りが意識されやすく、10月に入ってからのリバウンド分を帳消しにすることによって、下へのバイアスが強まりやすい。米国では12日の9月卸売物価指数(PPI)、13日の9月消費者物価指数(CPI)の発表待ちのなか、短期的なトレードも手控えられそうであり、スタンスとしては戻り売り狙いのショートになりそうだ。

 手口面では、日経225先物はバークレイズが1220枚、みずほが880枚、大和が840枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが3990枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はゴールドマンが3550枚、バークレイズが1670枚程度の売り越しに対して、モルガンSが3280枚、BNPパリバが1700枚、ソジェンが1530枚程度の買い越しだった。

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