市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:パーク24、楽天グループ、東エレク

パーク24 <日足> 「株探」多機能チャートより
■薬王堂ホールディングス <7679>  2,589円  +201 円 (+8.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 薬王堂ホールディングス<7679>が急反発し、年初来高値を更新した。同社は5日取引終了後、23年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算を発表。営業利益は28億2200万円(会計基準変更のため前年同期との比較なし)となり、通期計画40億9500万円に対する進捗率が68.9%となったことが好感されているようだ。売上高は646億8300万円で着地。販売価格や品揃えの強化を図り、来店客数及び買い上げ点数の増加に取り組むとともに、小商圏ドミナント出店を推進したことが奏功した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。また、9月度の既存店売上高が前年同月比5.4%増となったこともあわせて発表。客数が同0.3%増と堅調だったほか、客単価が同5.1%増と伸長したことが寄与した。

■パーク24 <4666>  2,072円  +117 円 (+6.0%)  11:30現在
 パーク24<4666>が高い。SMBC日興証券が5日付で投資評価を「2」から「1」へ引き上げており、これが材料視されているようだ。目標株価の2300円は据え置いた。同証券によると、リオープニングの動きが加速することや、コロナ禍でのコスト体質強化の効果継続もあり、国内外駐車場やモビリティー(カーシェア)の業績回復が続くと予想。足もとの株価はグローバルでの景気減速懸念もあり弱含みで推移しているが、駐車場やカーシェア事業は生活密着型ビジネスの要素も強いことから、景気の影響は限定的とみている。

■楽天グループ <4755>  688円  +33 円 (+5.0%)  11:30現在
 楽天グループ<4755>はカイ気配スタートで4日続伸と戻り足を強めている。「みずほフィナンシャルグループは傘下のみずほ証券を通じて楽天証券へ出資する方針を固めた」と6日付の日本経済新聞朝刊が伝えている。メガバンクによるネット証券取り込みの動きが顕在化するなか、楽天グループの今後の金融分野の展開にも思惑が広がり同社の株価を強く刺激している。今回の報道についてみずほFGと楽天グループは、出資を含めさまざまな提携の機会を検討していることは事実であるものの、現時点で決定した事実はないという趣旨のコメントを出している。

■サンエー <2659>  4,620円  +220 円 (+5.0%)  11:30現在
 サンエー<2659>が上値指向を継続、マドを開けて買われ連日の年初来高値更新と気を吐いている。時価は昨年4月以来約1年半ぶりの高値圏に浮上している。同社は沖縄の流通最大手でスーパー、レストラン、ドラッグストアなどを幅広く展開する。沖縄の小売業界はコロナ禍から立ち直り、入域観光者数の増加などから堅調な需要が復活しており、同社もその恩恵を受けている。5日取引終了後に発表した22年3~8月期決算は、営業利益が前年同期比29%増の56億1900万円と大幅な伸びを達成した。これが好感される形で買いを呼び込んだ。

■ジンズホールディングス <3046>  4,785円  +170 円 (+3.7%)  11:30現在
 ジンズホールディングス<3046>は3日続伸。5日の取引終了後に発表した9月度の月次売上状況(速報)で、既存店売上高は前年同月比2.3%増と6カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。2度の連休期間中において、いずれも全国的に台風による天候不良の影響があったものの、8月から刷新した定番商品「JINS CLASSIC」が順調にすべり出したことが寄与した。なお、全店売上高は同6.7%増だった。

■ウェルスナビ <7342>  1,432円  +46 円 (+3.3%)  11:30現在
 ウェルスナビ<7342>が大幅高で5日ぶりに反発している。5日の取引終了後、千葉銀行<8331>の顧客向けにロボアドバイザー「WealthNavi for 千葉銀行」の提供を開始すると発表しており、これが好感されているようだ。千葉銀行とは7月に業務提携し、全自動の資産運用サービスであるWealthNaviの提供に向けて開発を進めていた。

■TSIホールディングス <3608>  424円  +13 円 (+3.2%)  11:30現在
 TSIホールディングス<3608>は4日続伸。5日の取引終了後、保有する投資有価証券の一部を売却したことにより、投資有価証券売却益6億7600万円が発生したと発表。これに伴い、第1四半期までに計上した1億100万円とあわせて23年2月期第2四半期業績に7億7800万円の投資有価証券売却益を計上する見込みとしており、これを好感した買いが入っている。

■ワールド <3612>  1,447円  +44 円 (+3.1%)  11:30現在
 ワールド<3612>は反発。5日の取引終了後に発表した9月度の月次売上概況で、既存店売上高が前年同月比18.0%増となり、7カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。店舗販路において、前半の気温の高さと中旬の台風の影響を受けたが、下旬は気温の低下を背景に秋物商品の売り上げが上向いたことが寄与した。また、EC販路は引き続き好調で、ナルミヤ連結効果と終息ブランドの特殊要因を除いても同19%増となった。アイテム別では、トップスとボトムで奇麗目な商材が高稼働だった。なお、国内小売売上高は同36.1%増だった。

■東京エレクトロン <8035>  39,220円  +1,130 円 (+3.0%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体関連は強弱観対立のなかも総じて堅調。前日の米国株市場では取引前半にNYダウやナスダック総合株価指数が大きく売られたが、その後は戻り足を強めた。両指数ともマイナス圏で引けたものの、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)については1%弱の上昇で3日続伸しており、東京市場でも出遅れ感の強い半導体主力株は目先戻り相場に期待した買いが優勢となっている。世界的に半導体市況は軟化傾向にある一方、大手半導体メーカーの設備投資増強の動きなどが相次いでおり、米国株市場では行き過ぎた悲観の修正も一部の半導体関連銘柄に観測される。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,505円  +150 円 (+2.8%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が4日続伸、9月下旬に売り圧力が強まり5000円台を割り込んで推移する場面も多かったが、10月に入って流れが変わった。米国株市場でナスダック総合株価指数が下げ止まったことで、米ハイテクセクターに積極的に資金を投下している同社にとってはポジティブに働いている。また、ここ世界経済の減速が鮮明となるなか過度なインフレ警戒感も後退し、FRBやECBなど先進国の中央銀行の金融引き締めピッチが緩むとの見方が強まっている。金利上昇に歯止めがかかれば、ハイテク系グロース株には買い戻しが誘発されやすくなるとの思惑も同社にとって追い風となる。直近では、外資系メディアから、同社が保有するスペイン語放送局テレビサユニビジョンの持ち株売却を検討しているとの観測報道が出ており、これも思惑を呼んでいるようだ。

■ソニーグループ <6758>  9,988円  +225 円 (+2.3%)  11:30現在
 ソニーグループ<6758>が4日続伸、9営業日ぶりとなる1万円大台復帰を果たした。9月中旬から月末にかけて大きく株価水準を切り下げたが、10月に入ってから年金基金の買いなど足の長い資金の流入も観測され目先底入れの動きが顕著だ。世界景気の減速感が強まるなかスマートフォンの売れ行き不振が観測され、同社のドル箱商品であるイメージセンサーの需要が伸び悩むとの思惑などから売りがかさんでいた。しかし、9000円台前半まで下落した株価は需給先行で売られ過ぎとの見方が強まり、足もとでは全体相場の地合い変化を横目に押し目買いの動きが表面化している。直近では、独自のにおい制御技術を開発し、来年春にも企業や研究機関向けに「におい提示装置」として売り出す方針が伝えらえており、これも放送メディアなどで取り上げられたこともあって株価の刺激材料となっている。認知症やパーキンソン病などの早期発見などに役立つ可能性が指摘されており、今後の動向が注目されそうだ。

■ユー・エス・エス <4732>  2,406円  +48 円 (+2.0%)  11:30現在
 ユー・エス・エス<4732>は4日続伸。5日の取引終了後に発表した23年3月期第2四半期(7~9月)中古車オークション実績(速報)で、成約台数が前年同期比6.1%増となり、引き続き前年実績を上回ったことが好感されている。なお、出品台数は同0.5%減だった。

■キッツ <6498>  862円  +17 円 (+2.0%)  11:30現在
 キッツ<6498>の上値指向が鮮明、21円高の866円まで買われ連日の年初来高値更新と気を吐いている。総合バルブメーカーとして世界でも屈指の実力を持つ。商品競争力が高く原料コストの高騰も価格転嫁が利いて利益採算にかげりはなく、22年12月期は営業利益段階で前期比26%増の113億円を予想と好調。欧州ではロシアからのガスパイプライン停止でエネルギー供給問題が懸念されているが、これを受けてLNGプラント建設需要が高まる方向にある。同社は石油化学プラントやLNG基地向けで高い実績を有し、今後の活躍余地が高まっている。ここ株価上昇が顕著となっているが、時価予想PERは依然10倍前後で、PBR0.8倍台、配当利回り3.6%弱とバリュー株としての側面から、上値余地も意識されやすい。

■INPEX <1605>  1,512円  +25 円 (+1.7%)  11:30現在
 INPEX<1605>と石油資源開発<1662>はそろって4日続伸。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟国から成る「OPECプラス」の会合が5日に開催され、11月以降の原油生産量を1日当たり200万バレル減らすことを決定した。これを受け、5日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の11月限が前日比1.24ドル高の1バレル=87.76ドルへ上昇。一時、88.42ドルと9月中旬以来、約3週間ぶりの水準に上昇した。今回のOPECプラスでの減産規模は世界需要の2%に相当することから原油需給の引き締まりが意識された。また、米国の石油在庫統計で原油在庫が減ったことも原油価格の上昇要因に働いた。

■ウェザーニューズ <4825>  7,360円  -750 円 (-9.3%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 ウェザーニューズ<4825>が急反落。5日の取引終了後に23年5月期第1四半期(6~8月)の決算を発表し、営業利益は前年同期比10.3%減の4億7200万円となった。通期で増益を見込んでいるだけに、第1四半期時点で減益となったことが嫌気されているようだ。ソフトウエア開発能力の継続的な強化に伴う人財投資や、テレビCMなどの広告投資が響いた。法人向け・個人向けサービスとも引き続き好調で、売上高は同4.8%増の52億2500万円と増収を確保した。また、為替差益の影響で経常利益以下は増益で着地した。

■Birdman <7063>  2,821円  +500 円 (+21.5%) ストップ高   11:30現在
 Birdman<7063>が急騰で4日続伸、20%を超える上昇で500円高はストップ高となる2821円まで駆け上がった。5月中旬につけた年初来高値2844円の更新も目前に捉えている。同社は広告制作を手掛け、顧客企業のブランディングを支援するビジネスを展開するが、メタバース領域への展開に注力しており、同関連株としてマーケットの関心が高い。特にアーティストのアバターを作り、ファンが様々な視点で楽しめる音楽ライブの配信サービスに注目が集まっている。そうしたなか6日取引時間中に、時空を越境する次世代型体験ライブ「さわれるライブ 5D LIVE」を今年12月に初開催することを発表、これが物色人気を加速させる格好となった。

●ストップ高銘柄
 オーバル <7727>  510円  +80 円 (+18.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ソレキア <9867>  6,560円  +1,000 円 (+18.0%) ストップ高   11:30現在
 ヌーラボ <5033>  780円  +100 円 (+14.7%) ストップ高   11:30現在
 セルム <7367>  780円  +100 円 (+14.7%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均