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【市況】ダウ平均は横ばい 3四半期連続の下落に向かう=米国株序盤

NY株式30日(NY時間11:03)
ダウ平均   29225.66(+0.05 +0.00%)
ナスダック   10822.52(+85.01 +0.77%)
CME日経平均先物 26170(大証終比:+230 +0.88%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は横ばい。売りが先行し、ダウ平均も下げて始まったものの、前日付近に下げ渋っている。取引開始前にFRBがインフレ指標として参照しているPCEデフレータが発表され、予想を上回る内容となっていた。

 FRBのタカ派姿勢継続が再確認され、ブレイナードFRB副議長も、「FRBは時期尚早の政策巻き戻しをしないよう努力している」と述べた。FRBの積極利上げとリセッション(景気後退)への警戒感が引き続き高まっており、企業収益が圧迫されるとの懸念が高まっている。

 きょうは9月期末の取引となるが、ダウ平均は3四半期連続の下落に向かっている。「市場はきな臭い状況だが、これは基本的にFRBが望んでいること。FRBは。金融条件を引き締めがインフレを許容範囲まで引き下げるのを支援すると信じている。それを実現するために市場の伝達メカニズムを使っている」といった声も聞かれた。

 ナイキ<NKE>の大幅な下げがダウ平均を圧迫している。前日引け後に6-8月期決算(第1四半期)を発表していたが、在庫が予想以上に膨らみ、収益性の悪化も示された。北米の需要は堅調だったものの、そが相殺された格好。配送料の上昇、値下げ、ドル高が圧迫したようだ。

 一方、マイクロン・テクノロジー<MU>も前日引け後に6-8月期決算(第4四半期)を発表し、冴えない見通しを示していた。株価は決算発表直後は時間外で売りが強まったものの、その後に買い戻しが膨らむ展開。同社が需要減への対応を迅速に進めていることを明らかにしたことが好感されている模様。

ナイキ<NKE> 85.15(-10.19 -10.68%)
マイクロン<MU> 51.43(+1.42 +2.84%)

アップル<AAPL> 142.13(-0.35 -0.25%)
マイクロソフト<MSFT> 238.86(+1.36 +0.57%)
アマゾン<AMZN> 115.92(+1.12 +0.98%)
アルファベットC<GOOG> 98.68(+0.59 +0.60%)
テスラ<TSLA> 272.92(+4.71 +1.76%)
メタ・プラットフォームズ<META> 139.93(+3.52 +2.58%)
AMD<AMD> 65.50(+1.36 +2.11%)
エヌビディア<NVDA> 125.40(+3.20 +2.62%)
ツイッター<TWTR> 43.47(+0.73 +1.71%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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