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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ファストリ、日経レバ、アップル関連

ファストリ <日足> 「株探」多機能チャートより
■京阪神ビルディング <8818>  1,234円  +1 円 (+0.1%)  本日終値
 京阪神ビルディング<8818>は5日ぶりに反発。27日の取引終了後、10月7日付で発行済み株式数の2.18%にあたる109万8000株の自社株を消却すると発表しており、これが好感されたようだ。なお、消却後の発行済み株式数は4921万1498株となる予定。

■スギホールディングス <7649>  5,810円  -440 円 (-7.0%)  本日終値  東証プライム 下落率10位
 スギホールディングス<7649>が反落。27日の取引終了後に23年2月期上期(3~8月)の決算を発表し、営業利益は154億5500万円(前年同期161億3100万円)だった。会計基準の変更により単純比較はできないものの、実質減益となったことから、これが嫌気されたようだ。売上高は3324億1100万円(同3149億5500万円)で着地した。4月に実施された薬価と一部調剤報酬の大幅な引き下げや、感染再拡大による処方せん応需の伸び悩み、出店競争の激化など、ドラッグストアを取り巻く経営環境が厳しさを増した。店舗施策については41店舗の新規出店と7店舗の閉店を実施し、上期末時点の店舗数は1517店舗(前期末比34店舗増)となった。

■ファーストリテイリング <9983>  77,870円  -3,440 円 (-4.2%)  本日終値
 ファーストリテイリング<9983>が大幅反落。日経平均寄与度の高い値がさ株として知られるが、ここ先物を絡めた裁定買いや裁定解消売りの影響で株価が上下に不安定な動きを示している。きょうは朝方に値がさ株へのインデックス買いが入り、寄り付き直後にプラス圏に浮上する瞬間もあったが、その後はAIアルゴリズムの影響とみられる機械的な売り注文が這わされ、一貫して下値模索の動きを強いられた。

■日経レバ <1570>  12,690円  -435 円 (-3.3%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大幅反落、フシ目の1万3000円台を割り込み、一時500円を超える急落で週明け26日につけた直近ザラ場安値の1万2970円も大きく下回った。売買代金は既に900億円を上回り全市場を通じて群を抜いての首位となっている。日経平均株価に連動する仕組みで組成されたETFで価格変動率が日経平均の2倍となっていることが特徴で、全体相場の波乱局面では個人投資家の短期筋を中心に参戦が活発化する傾向がある。きょうは9月の権利取り最終日となるが、日経平均株価は先物主導で急落しており、配当権利取り狙いの買いも完全に呑み込まれた状態となっている。日経レバはここ信用買い残が急増していたが、足もとで見切り売りを誘発する格好となっている。

■村田製作所 <6981>  6,846円  -141 円 (-2.0%)  本日終値
 村田製作所<6981>やTDK<6762>、アルプスアルパイン<6770>などアップル関連株が安い。米アップル<AAPL>が新型スマートフォン「iPhone14」の増産計画を断念するとの報道が、この日午前中に伝わった。これを受け、株式市場ではアップルの有力サプライヤーである電子部品メーカー各社に売りが広がっている。

■日本電産 <6594>  8,818円  -74 円 (-0.8%)  本日終値
 日本電産<6594>が朝高後、値を消す展開。日経平均株価の定期入れ替えに伴う新規採用が発表された同社株には、この日の引けにかけリバランスの買い需要が見込まれている。持ち株会社化が予定されている静岡銀行<8355>が除外される。なお、同じく日経平均株価への新規採用が発表されたSMC<6273>とHOYA<7741>は30日引けにかけリバランスの買い需要が発生する見込みだ。

■三菱ケミカルグループ <4188>  674.3円  -3.3 円 (-0.5%)  本日終値
 三菱ケミカルグループ<4188>が5日続落。野村証券は27日、同社株の目標株価を925円から780円に引き下げた。レーティングは「ニュートラル」を継続した。巣ごもり需要の反動減などでディスプレー関連製品の需要減が懸念されるほか、世界的な景気減速などでアクリル樹脂原料のMMAの業績が予想以上に悪化することを警戒。同証券では23年3月期のコア営業利益予想を2553億円から2359億円(会社予想2750億円)へ修正した。24年3月期の同利益も2845億円から2760億円に見直している。

■タカトリ <6338>  3,255円  +385 円 (+13.4%)  本日終値
 タカトリ<6338>は急騰。午前10時ごろ、海外企業からパワー半導体向けSiC材料切断加工装置の大口受注を獲得したと発表しており、これが好感された。受注金額は約26億3700万円で、23年9月期及び24年9月期上期に売上計上する予定としている。

■ラサ商事 <3023>  1,004円  +54 円 (+5.7%)  本日終値
 ラサ商事<3023>は急伸。同社は鉱物資源や機械を取り扱う専門商社だが、足もとの業績は会社側想定を上回って推移している。資源高に伴い、材料の販売価格が上昇し利益率向上をもたらしている。27日取引終了後、23年3月期通期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の19億円から23億円(前期比10%減)に上方修正し、今期の年間配当も従来計画の50円から58円に大幅増額した。これにより、配当利回りは前日終値換算で6%強と高水準。収益見通しと配当計画の上乗せが好感される形で投資資金が流入した。

■ガーラ <4777>  614円  +22 円 (+3.7%)  本日終値
 ガーラ<4777>が大幅続伸。同社は欧米向けを主軸にオンラインゲームの開発を主力とし、スマートフォンゲーム開発にも力を入れている。メタバース分野への展開にも虎視眈々で、27日取引終了後には、韓国・淑明女子大学校の就職フェアでメタバースキャンパスプラットフォーム「Meta School」のβ版を提供することを発表しており、これを手掛かり材料に短期資金が集結する格好となった。

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