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【市況】【↓】日経平均 大引け| 大幅に3日続落、世界的な景気後退懸念で売り継続 (9月26日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  26779.44
高値  26779.44(09:00)
安値  26424.60(14:06)
大引け 26431.55(前日比 -722.28 、 -2.66% )

売買高  15億2663万株 (東証プライム概算)
売買代金  3兆3420億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は722円安と大幅に3日続落、2万6400円台まで下落
 2.前週末23日のNYダウは486ドル安で3万ドル台を割り新安値
 3.世界的な景気減速懸念を背景に日経平均も2ヵ月半ぶり安値圏に
 4.半導体関連株が安く東エレクやスクリンが年初来安値に売り込まれる
 5.NTTやKDDIといった通信株がディフェンシブ株買いで堅調

■東京市場概況

 前週末の米国市場ではNYダウは前日比486ドル安と4日続落した。FRBの大幅利上げによる米景気後退へのの懸念が強まり、幅広い銘柄で売りが優勢となった

 3連休明けの東京市場では、日経平均株価は大幅に3日続落。世界的な景気後退懸念が膨らむなか7月半ば以来、約2ヵ月半ぶりとなる2万6400円台まで下落した

 前週末23日の米株式市場では、NYダウが3万ドルを割り込み、年初来安値を更新した。米国の急激な利上げが世界的な景気後退につながることが警戒された。これを受け、3連休明けの東京市場も軟調に推移。33業種全てが安く、石油や非鉄、輸送用機器などが売られた。

 個別銘柄では、半導体関連株が安く、東京エレクトロン<8035>とSCREENホールディングス<7735>が年初来安値を更新した。ソニーグループ<6758>やソフトバンクグループ<9984>が安く、日本郵船<9101>や商船三井<9104>が軟調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が売られ任天堂<7974>も値を下げた。INPEX<1605>が大幅安となり、ダブル・スコープ<6619>が大幅に5日続落した。
 半面、日本電信電話<9432>やKDDI<9433>といったディフェンシブ色の強い通信株が買われ、中外製薬<4519>や日本電波工業<6779>が値を上げた。パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>やマツキヨココカラ&カンパニー<3088>などインバウンドに絡む消費関連株もしっかり。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433>、中外薬 <4519>、コナミG <9766>、NTT <9432>、高島屋 <8233>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約8円。うち5円はKDDI1銘柄によるもの。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、SBG <9984>、信越化 <4063>、TDK <6762>、ファストリ <9983>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約194円。

 東証33業種のすべての業種が下落。下落率の小さかった上位5業種は(1)小売業、(2)食料品、(3)陸運業、(4)水産・農林業、(5)医薬品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)鉱業、(2)石油石炭製品、(3)非鉄金属、(4)卸売業、(5)繊維製品。

■個別材料株

△クルーズ <2138> [東証S]
 「PROJECT XENO」のトークンが暗号資産取引所に上場決定
△ゲオHD <2681> [東証P]
 宅配型トランクルームサービスを本格展開へ。
△ANAP <3189> [東証S]
 ライブコマースサービスの配信決定を材料視。
△プレイド <4165> [東証G]
 「KARTE」がGoogle Cloud Marketplaceでの提供開始。
△中部鋼鈑 <5461> [名証P]
 23年3月期営業利益及び配当予想を上方修正。
△レントラクス <6045> [東証G]
 8月取扱高・売上高が7月実績上回る伸び率。
△IDEC <6652> [東証P]
 主要市場で想定上回る売り上げとなり23年3月期業績予想を上方修正。
△日電波 <6779> [東証P]
 今期見通しの上方修正を好感。
△スズデン <7480> [東証S]
 23年3月期業績及び配当予想を上方修正。
△トレイダーズ <8704> [東証S]
 為替変動活発化で収益拡大に期待。

▼電子材料 <6855> [東証S]
 メモリーIC向け製品軟調で23年3月期業績予想を下方修正。
▼北海電 <9509> [東証P]
 今期の大幅最終赤字見通しと配当未定を嫌気。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)日電波 <6779>、(2)アイスタイル <3660>、(3)LINK&M <2170>、(4)鎌倉新書 <6184>、(5)MSOL <7033>、(6)アバント <3836>、(7)ゲオHD <2681>、(8)力の源HD <3561>、(9)スノーピーク <7816>、(10)日産車体 <7222>。
 値下がり率上位10傑は(1)WSCOPE <6619>、(2)北海電 <9509>、(3)INPEX <1605>、(4)大幸薬品 <4574>、(5)OATアグリ <4979>、(6)ニイタカ <4465>、(7)新電元 <6844>、(8)出光興産 <5019>、(9)フジクラ <5803>、(10)泉州電 <9824>。

【大引け】

 日経平均は前日比722.28円(2.66%)安の2万6431.55円。TOPIXは前日比51.84(2.71%)安の1864.28。出来高は概算で15億2663万株。東証プライムの値上がり銘柄数は124、値下がり銘柄数は1687となった。東証マザーズ指数は693.98ポイント(18.52ポイント安)。

[2022年9月26日]


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