【市況】来週の株式相場に向けて=中間期末特有の売買要因発生も
郵船 <日足> 「株探」多機能チャートより
今後は、11月1~2日のFOMCで0.75%利上げが発表されるかが注目点だ。このため、30日のPCEコア・デフレーターや10月7日の米9月雇用統計、13日の消費者物価指数(CPI)といった重要指標の発表は再び高い関心を集めるだろう。米国を中心に値の荒い展開が続く見通しであり、なお上値が重い相場が予想される。
そんななか、23日の秋分の日からの3連休を経て、来週の東京市場は9月中間期末を迎えることになる。28日が権利付き最終日で29日が権利落ち日となる。日本郵船<9101>や商船三井<9104>、川崎汽船<9107>といった海運株、それに丸紅<8002>や三井物産<8031>などの商社株といった高配当利回り株は、配当権利取りを意識した売買が活発化しそうだ。また、日経平均株価の入れ替えに伴い日本電産<6594>に28日終値、SMC<6273>やHOYA<7741>に30日終値で、リバランスの買いが入ることが予想される。
来週は海外では29日に米4~6月期国内総生産(GDP)改定値が発表される。30日には中国9月製造業PMIが公表される。国内では、28日に7月開催分の日銀金融政策決定会合議事要旨が発表される。30日にニトリホールディングス<9843>が決算発表を行う。28日にファインズ<5125>、グラッドキューブ<9561>、キットアライブ<5039>、29日にプログリット<9560>、ポーターズ<5126>、30日にグッピーズ<5127>が新規上場する。札証アンビシャス市場に登場するキットアライブ以外は東証グロース市場に上場する。来週の日経平均株価の予想レンジは2万6800~2万7500円。(岡里英幸)
出所:MINKABU PRESS