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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 オプション権利行使価格の2万7250円処で強弱感が対立しやすい


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 27230 -220 (-0.80%)
TOPIX先物 1911.5 -14.5 (-0.75%)
シカゴ日経平均先物 27230 -220
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 20日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。21日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えるが、米連邦準備理事会(FRB)は3会合連続で0.75%の大幅利上げを決める見込みである。0.75%の利上げは織り込んでいるものの、パウエルFRB議長が記者会見で改めてタカ派姿勢を強めるとの警戒が重荷となるなか、長期金利は11年ぶりの水準に上昇しており、景気敏感や消費関連株を中心に売られた。S&P500業種別指数はテクノロジー・ハード・機器のみが上昇した一方で、耐久消費財・アパレル、不動産、運輸、小売の弱さが目立った。

 シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、日中大阪比220円安の2万7230円で終えた。日経225先物(12月限)のナイトセッションは日中比50円高の2万7500円で始まり、寄り付きを高値に軟化した。米国市場の取引開始後に2万7300円を割り込むと、2万7200円~2万7300円辺りのレンジ推移を継続。ただし、取引終盤にかけてレンジを割り込むと、一時2万7100円まで売られる場面も見られ、2万7230円で取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好で、売り先行で始まろう。チャート上では支持線として意識されていた75日移動平均線を引けで割り込んだため、ボリンジャーバンドの-2σ辺りが短期的にはターゲットになりそうだ。-2σは切り下がりを見せ2万6930円辺りで推移しているため、2万7000円を割り込む局面を想定しておく必要があるだろう。

 積極的に仕掛けてくるトレードは限られるものの、朝方はショートの動きが強まりやすく、前場については値幅が出やすいと考えられる。まずは75日線辺りでの底堅さを見極めたいところであり、同線が位置するオプション権利行使価格の2万7250円処で強弱感が対立しやすいと見られる。2万7250円を上回っての動きとなれば、権利行使価格の2万7250円~2万7500円のレンジ推移となり、一方で2万7250円が抵抗となるようだと、2万7000円~2万7250円のレンジを想定しておきたい。

 VIX指数は27.16に上昇した。27.50辺りが上値抵抗となる一方で、25.00辺りの75日線が支持線として機能している。現在のレンジを上放れてくるようだと、一気に30.00を超えてくる可能性もあるため、慎重姿勢に向かわせそうだ。なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.25倍だった。ボリンジャーバンドの-2σは14.21倍に切り下がっているため、同水準まで低下してくる局面では、リバランスの動きを想定したNTロングでのスプレッドが入りやすいだろう。

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