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【市況】【↓】日経平均 大引け| 反落、米株安を受け主力株を中心に売り優勢 (9月7日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  27546.01
高値  27546.01(09:00)
安値  27268.70(10:32)
大引け 27430.30(前日比 -196.21 、 -0.71% )

売買高  11億1504万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆7522億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反落、前日の米国株安を引き継ぎ下値模索
 2.米国ではISM非製造業景況感指数の上昇で引き締め警戒
 3.米長期金利上昇受け1ドル144円台と急激な円安が進行
 4.明日のECB理事会の結果発表を前に買い手控え感強まる
 5.取引終盤は押し目買いや買い戻し入り全般下げ渋る展開に

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前営業日比173ドル安と続落した。世界の主要中銀の利上げ観測に伴い米長期金利が上昇したことを受け、ハイテク株を中心に売りが優勢となった。

 東京市場では終始売り優勢の展開で、日経平均株価は一時350円以上の下げで2万7200円台まで売られる場面があった。

 7日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウやナスダック総合株価指数など主要株価指数が揃って下落したことを受け、主力株をはじめ広範囲に売り優勢の展開となった。前日の米国株市場では8月のISM非製造業景況感指数が事前予想に反して上昇、FRBによる金融引き締め長期化を警戒する動きを誘発した。米長期金利の上昇を受け、外国為替市場では急速なドル買い・円売りが進行、一時1ドル=144円台まで円安に振れたが、輸出セクターの一角は買われたものの、円安を好感する動きは極めて限定的だったといえる。あすに予定されるECB理事会の結果発表とラガルドECB総裁の記者会見などを前に、全般は買い手控えムードが強かった。ただ、取引終盤は値ごろ感からの押し目買いや買い戻しが観測され、日経平均は下げ渋った。

 個別では、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連が下落、売買代金トップとなった日本郵船<9101>や商船三井<9104>なども大きく売り込まれる展開。ソフトバンクグループ<9984>も下値を探った。ソニーグループ<6758>、信越化学工業<4063>、日本電産<6594>なども安い。PHCホールディングス<6523>、くら寿司<2695>が急落したほか、ファーマフーズ<2929>、Sansan<4443>も大幅安。シャープ<6753>、アイスタイル<3660>なども下落した。
 半面、ファーストリテイリング<9983>、任天堂<7974>が買い優勢、SMC<6273>も上昇した。NTT<9432>もしっかり。東京海上ホールディングス<8766>が高く、SUBARU<7270>も値を上げた。ウェルネット<2428>が急伸、力の源ホールディングス<3561>、プレミアグループ<7199>なども上値を追った。新日本科学<2395>、FOOD & LIFE COMPANIES<3563>も高い。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、KDDI <9433>、日東電 <6988>、セブン&アイ <3382>、ダイキン <6367> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約39円。うち24円はファストリ1銘柄によるもの。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、SBG <9984>、リクルート <6098>、第一三共 <4568>、アドテスト <6857>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約98円。

 東証33業種のうち上昇は10業種。上昇率の上位5業種は(1)保険業、(2)不動産業、(3)小売業、(4)輸送用機器、(5)その他製品。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)鉱業、(3)石油石炭製品、(4)水産・農林業、(5)サービス業。

■個別材料株

△ウェルネット <2428> [東証P]
 今期増収増益見通しと中計の発表。
△JBR <2453> [東証P]
 伊藤忠 <8001> [東証P]と携帯回収で提携。
△ジェイフロ <2934> [東証G]
 調剤薬局のマリーングループが「SOKUYAKU」を採用。
△ツクルバ <2978> [東証G]
 仕入販売取引が想定以上に伸長し22年7月期業績は計画上振れで着地。
△シノプス <4428> [東証G]
 需要予測型自動発注サービス「sinops-CLOUD」が西友に採用。
△インフォネ <4444> [東証G]
 セキュアブレインと業務提携し「GRED Web改ざんチェック Cloud」を提供開始。
△シダックス <4837> [東証S]
 「コロワイドがフードサービス事業の買収提案」との報道。
△エンバイオH <6092> [東証G]
 事業計画が経産省・環境省の指針に適合。
△SEHI <9478> [東証S]
 23年3月期配当予想を2円50銭へ上方修正。

▼くら寿司 <2695> [東証P]
 22年10月期業績予想を一転営業赤字に下方修正。
▼サイバダイン <7779> [東証G]
 SMBC日興証券が投資評価を引き下げ。
▼吉野家HD <9861> [東証P]
 「はなまるうどんが中国から撤退」との報道。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ウェルネット <2428> 、(2)力の源HD <3561> 、(3)プレミアG <7199> 、(4)Mラインズ <3901> 、(5)新日本科学 <2395> 、(6)エンプラス <6961> 、(7)F&LC <3563> 、(8)ユニチカ <3103> 、(9)JINSHD <3046> 、(10)三菱自 <7211> 。
 値下がり率上位10傑は(1)PHCHD <6523> 、(2)くら寿司 <2695> 、(3)ファーマF <2929> 、(4)郵船 <9101> 、(5)Sansan <4443> 、(6)商船三井 <9104> 、(7)バリューHR <6078> 、(8)アイスタイル <3660> 、(9)シャープ <6753> 、(10)川崎汽 <9107> 。

【大引け】

 日経平均は前日比196.21円(0.71%)安の2万7430.30円。TOPIXは前日比10.93(0.57%)安の1915.65。出来高は概算で11億1504万株。東証プライムの値上がり銘柄数は432、値下がり銘柄数は1369となった。東証マザーズ指数は717.00円(14.48円安)。

[2022年9月7日]


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