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【材料】オクタが底堅い決算も大幅安 複数のアナリストが投資判断を引き下げ=米国株個別

 ユーザー管理や分析レポートのソフトウエア開発のオクタ<OKTA>が前日引け後に5-7月期決算(第2四半期)を発表。1株損益の赤字が予想ほど拡大しなかったことや、売上高も予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の1株損益の見通しは赤字ながらも上方修正している。売上高は予想を据え置いた。同社は声明で、「収益性改善のために戦略的支出を削減している」と述べていた。

 ただ、株価は大幅安。今回の決算を受けて複数のアナリストが投資判断を引き下げている。一部は、第2四半期の残存履行義務の伸び鈍化を指摘。企業がセキュリティベンダーの統合に動く中で、同社の販売サイクルが長期化する可能性が示されているという。

 また、「販売への取り組みの問題、M&A統合の課題、厳しいマクロ環境が成長見通しを引き下げる要因となった。ただ、株価は同業他社よりも割安で取引されており、長期的な可能性には肯定的だが、安定化に向けた回復の見通しはまだ限定的」とのコメントも聞かれた。

(5-7月・第2四半期)
・1株損益(調整後):-0.10ドル(予想:-0.31ドル)
・売上高:4.52億ドル(予想:4.30億ドル)
  サブスク:4.35億ドル
・粗利益率(調整後):77%(予想:76%)
・ビリング:4.91億ドル

(8-10月・第3四半期見通し)
・1株損益(調整後):-0.24~-0.25ドル(予想:-0.28ドル)
・売上高:4.63~4.65億ドル(予想:4.63億ドル)

(通期見通し)
・1株損益(調整後):-0.70~-0.73ドル(従来:-1.11~-1.14ドル)(予想:-1.11ドル)
・売上高:18.1~18.2億ドルに据え置き(予想:18.2億ドル)

(NY時間09:55)
オクタ<OKTA> 64.06(-27.34 -29.91%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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