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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:東電HD、坪田ラボ、オリンパス

東電HD <日足> 「株探」多機能チャートより
■東電HD <9501>  544円  +42 円 (+8.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 東京電力ホールディングス<9501>は反発。読売新聞オンラインがこの日朝、「経済産業省は、2023年夏以降に東京電力柏崎刈羽原子力発電所など国内の原発計7基の再稼働を目指す方針を24日、政府の会議で示す」と報じた。柏崎刈羽原発6、7号機のほか、東北電力<9506>の女川原発2号機や関西電力<9503>の高浜原発1、2号機などの再稼働を目指すという。

■坪田ラボ <4890>  1,232円  +81 円 (+7.0%)  11:30現在
 坪田ラボ<4890>が反発している。同社は23日、麻布大学や慶應義塾大学などとの共同研究チームが、愛情ホルモン「オキシトシン」の作用によってイヌが情動の涙を流すことを発見したと発表しており、これが材料視されているようだ。同社はさまざまな基礎研究の一環として、まったく新しいアプローチでのドライアイのメカニズム解明を進めており、この研究もその一つ。今回、オキシトシンが涙の分泌にかかわり、ドライアイの新たな治療開発のカギになるかもしれないことが示された点が、眼科領域において大きな価値だとしている。

■あい ホールディングス <3076>  1,950円  +99 円 (+5.4%)  11:30現在
 あい ホールディングス<3076>は大幅反発。午前9時ごろ、子会社Social Area Networksの位置情報デバイスが、日本空港ビルデング<9706>と花岡車輛(東京都江東区)が羽田空港において共同で開始する位置管理対応空港カート・屋内外位置管理システムの実証実験に採用されたと発表しており、これが好感されている。今回の実証実験で使う、花岡車輛と共同で開発された「ソーラービーコン搭載空港カート」は、カートの電源が不要のため、空港内の空港カートをバッテリー交換することなく屋内外で位置管理できることなどが特徴。これにより、サービス向上及び将来的な労働力不足の解消を目指すとしている。

■オリンパス <7733>  3,119円  +112 円 (+3.7%)  11:30現在
 オリンパス<7733>が反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「生物顕微鏡などを手がける科学事業の売却交渉で、米大手投資ファンドのベインキャピタルを軸に調整に入ったことが23日、分かった」と報じられており、これが好材料視されている。記事によると、ベインの買収額は4000億円規模になる見通しという。23日午後に同件が電子版で報じられたことを受けて会社側では、「当社の発表に基づくものではない。現在、科学新会社であるエビデントの全株式を第三者に譲渡することを念頭に置いた検討作業を進めているが、決定した事実はない」とコメントしている。

■ADEKA <4401>  2,402円  +52 円 (+2.2%)  11:30現在
 ADEKA<4401>は3日ぶりに反発。23日の取引終了後、上限を50万株(発行済み株数の0.5%)、または11億7500万円とする自社株を、24日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表したことが好感されている。資本効率の向上を図るとともに将来の機動的な資本戦略に備えるためという。

■ヒトコムHD <4433>  1,844円  +38 円 (+2.1%)  11:30現在
 ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングス<4433>が続伸している。23日の取引終了後、グループ会社UsideUの遠隔・リモート接客クラウド「TimeRep」が、福岡空港の案内所でサービス提供を開始したと発表しており、これが好材料視されている。「TimeRep」は、アバター及び実写を介した接客により、非対面・非接触を実現しつつ、接客員が複数拠点を担当することで生産性が向上するニューノーマル時代の接客システム。労働人材不足やコロナ禍を背景に、生産性向上や非対面・非接触など複数のニーズが生じていることに加えて、事業環境やサービス種類などの諸条件にフレキシブルに対応できるため、今回の採用に至ったという。

■大氣社 <1979>  3,320円  +40 円 (+1.2%)  11:30現在
 大氣社<1979>が反発している。SMBC日興証券が23日付で、投資評価「2」を継続し、目標株価を3500円から3600円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同証券では、半導体関連分野などの産業空調受注は好調に推移する見込みで、24年3月期にかけて業績回復が続く見通しと評価。23年3月期の営業利益予想は125億円の従来予想を据え置いたが、24年3月期は同130億円から135億円へ引き上げた。また、年間20億円をメドとする自己株買いといった株主還元方針も支えとなり、建設会社のなかでは安定した株価パフォーマンスとなると予想している。

■カネカ <4118>  3,700円  +40 円 (+1.1%)  11:30現在
 カネカ<4118>が3日ぶり反発。きょう付の日本経済新聞朝刊で「欧州で、自動車の組み立て工程や建築向け接着剤の原料であるポリマーを増産する」と報じられており、これが好材料視されている。記事によると、ベルギーの既存工場に約50億円を投じて新しい建屋を設け、生産能力を現在より約3割増やすという。同製品は加熱工程をなくすことができることからエネルギー使用量の削減につながり、環境規制が厳しい欧州で需要が伸びているとされ、需要増に対応するのが狙いのようだ。

■しまむら <8227>  12,590円  +130 円 (+1.0%)  11:30現在
 しまむら<8227>が3日続伸している。23日の取引終了後に発表した8月度(7月21日~8月20日)の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比2.1%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。猛暑が続いたことで夏物全般が売り上げを伸ばした。アウター衣料では、婦人のジレとTシャツやタンクトップのコーディネートが売れ筋となったほか、実用商品では「FIBER DRY」の肌着や寝具、インテリアが好調だった。また、夏休みのお出掛け需要で、婦人ティーンズ向け商品やサンダル、帽子やリュックが売れ筋となり、お盆の帰省需要では、ふとんセットや敷き布団が売り上げを伸ばした。なお、全店売上高は同1.7%増だった。

■アイスタイル <3660>  514円  -40 円 (-7.2%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 アイスタイル<3660>が大幅安で3日続落している。東京証券取引所が23日の取引終了後、信用取引による新規の売り付け及び買い付けにかかる委託保証金率を24日売買分から50%以上(うち現金20%以上)とする臨時措置を実施すると発表しており、信用規制による取引負担増で個人投資家からの資金流入が細るとの見方から売られているようだ。また、日本証券金融も24日売買分から、貸借取引自己取引分及び非清算者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を50%(うち現金20%)にすると発表している。

■ニトリホールディングス <9843>  13,640円  -95 円 (-0.7%)  11:30現在
 ニトリホールディングス<9843>が冴えない動き。23日の取引終了後に発表した8月度(7月21日~8月20日)の月次国内売上高で、既存店売上高が前年同月比2.2%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。テレビCM効果や「生活応援キャンペーン」「エアコン配送無料キャンペーン」の実施により、ベッドルーム家具、キッチン用品、大型家電などが計画に対して順調に推移したものの、局所的な大雨など自然災害の影響があった。なお、全店売上高は同0.9%増だった。

■THEグローバル社 <3271>  212円  +50 円 (+30.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 THEグローバル社<3271>は急騰。23日の取引終了後、親会社及び主要株主である筆頭株主の異動を発表。SBIホールディングス<8473>から、アスコット<3264>が保有するグローバル社株を取得するため株式譲渡契約を締結したとの連絡を受けたとしており、これが材料視されている。アスコットは現在、グローバル社株の51.95%を所有している。異動予定日は9月21日。これに伴い、子会社グローバル・エルシードのアスコットからの借入金については、債権譲渡によりSBI子会社であるSBI証券からの借入金となる予定。

■鈴与シンワート <9360>  1,611円  +300 円 (+22.9%) ストップ高   11:30現在
 鈴与シンワート<9360>がストップ高まで買われている。同社はきょう、運転前アルコールチェック&検温クラウドサービス「あさレポ」の契約デバイス数が8万台を突破したと発表。これが株価を刺激したようだ。あわせて、デバイス10万台の増産を開始したことも明らかにしている。同社は今後、「あさレポ」と連携した運転日報サービスなど、管理者や担当者の業務負担を軽減するサービスを積極的に展開していく予定だとしている。

■地域新聞社 <2164>  487円  +80 円 (+19.7%) ストップ高   11:30現在
 地域新聞社<2164>がストップ高の487円に買われている。23日の取引終了後、筆頭株主で前社長の近間之文氏が、所有する同社株57万1700株の全てをコーポレート・ベンチャー・キャピタルのエンジェル・トーチ(東京都千代田区)に市場外での相対取引で譲渡すると発表した。譲渡先のエンジェル・トーチはADワークスグループ<2982>の100%子会社で、異動後のエンジェル・トーチの所有株数は62万1300株(議決権所有割合32.59%)となり筆頭株主となる。同件による地域新聞社の経営体制及び業績などへの影響はないとしているが、ADWGの関係会社との関係が強化されることから、これを好材料視した買いが入っているようだ。

■シリコンスタジオ <3907>  1,335円  +206 円 (+18.3%) 一時ストップ高   11:30現在
 シリコンスタジオ<3907>が急伸し、年初来高値を更新している。23日の取引終了後、ミドルウェア「Enlighten(エンライトゥン)」に代表されるグローバルイルミネーション技術が、スマートフォンゲームなどを開発する中国のペーパーゲームズ社(江蘇省)に全面採用されたと発表しており、これが好感されている。シリコンスタの「Enlighten」は、大域照明とも呼ばれるグローバルイルミネーション(GI)をリアルタイムに処理するミドルウェア。GIの光の伝搬は非常に複雑で計算量が多く、一般的にはパワーのあるGPUが必要とされ、モバイルゲームでのリアルタイムグローバルイルミネーションの実装は困難とされていたが、CPUパワーをメインで使用し、ゲームのGPUパフォーマンスを損なわない「Enlighten」は、モバイルゲームでもリアルタイムグローバルイルミネーションによるハイエンドなビジュアル表現を実現させることが可能。ペーパーゲームズ社は、こうしたGPUのコストパフォーマンスに優れていることを理由に採用を決めたという。なお、今後はペーパーゲームズ社から「Enlighten」を全面的に採用したゲームタイトルがリリースされる予定だ。

●ストップ高銘柄
 フジタコーポレーション <3370>  303円  +80 円 (+35.9%) ストップ高   11:30現在
 TORICO <7138>  1,618円  +300 円 (+22.8%) ストップ高   11:30現在
 大阪油化工業 <4124>  1,711円  +300 円 (+21.3%) ストップ高   11:30現在
 ホーブ <1382>  2,324円  +400 円 (+20.8%) ストップ高   11:30現在
 新東 <5380>  6,250円  +1,000 円 (+19.1%) ストップ高   11:30現在
 など、11銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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