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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):サンウッド、室町ケミカル、セイファート

サンウッド <日足> 「株探」多機能チャートより
■サンウッド <8903>  680円  +100 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値
 サンウッド<8903>はストップ高。前週末19日の取引終了後、上限を10万株(発行済み株数の2.1%)、または7000万円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は8月22日から12月29日までで、株主還元の強化及び資本効率の向上を図るためという。同時に配当政策の基本方針について、「業績拡大に応じた株主還元の拡大を目指す」に変更することに伴い、25円としていた23年3月期の期末一括配当予想を35円に増額修正すると発表しており、これも好材料視された。前期実績に対しては10円の増配となる予定だ。

■室町ケミカル <4885>  1,097円  +150 円 (+15.8%) ストップ高   本日終値
 室町ケミカル<4885>に人気集中。きょう午前11時ごろ、バイオディーゼル燃料の精製装置を開発したと発表しており、これを材料視した買いが入ったようだ。この装置は、水光技研(福岡県春日市)、健製作所(福岡県筑前町)、RITA(東京都新宿区)、ポリプラ・エボニック(東京都新宿区)の4社と共同開発したもの。耐溶剤分離膜を用いており、これにより不純物の少ない高品質のバイオディーゼル燃料を製造することができるという。9月の上市を予定している。

■セイファート <9213>  1,093円  +137 円 (+14.3%) 一時ストップ高   本日終値
 セイファート<9213>が後場急上昇。IBJ<6071>が正午ごろに関東財務局に提出した大量保有報告書で、IBJのセイファート株式保有割合が5.03%となったことが判明しており、思惑的な買いが向かったようだ。保有目的は純投資で、報告義務発生日は8月17日としている。

■オーケーエム <6229>  1,121円  +95 円 (+9.3%)  本日終値
 オーケーエム<6229>は大幅続伸。今朝のテレビ東京系経済報道番組「ニュースモーニングサテライト」で紹介されたことが好材料視されたようだ。地域で奮闘する企業を取り上げる「輝く!ニッポンのキラ星」コーナーで取り上げられ、徹底した顧客目線で業績を伸ばす老舗のバルブメーカーであると紹介された。

■松尾電機 <6969>  918円  +49 円 (+5.6%) 一時ストップ高   本日終値
 松尾電機<6969>は一時ストップ高に買われた。同社はコンデンサー大手。自動車向けを主力とし、主要取引先にはトヨタグループの中核を担うデンソー<6902>を持つ。売り上げの柱はタンタルコンデンサーだが、このほか回路保護素子(電流ヒューズ)を手掛けており、電気自動車(EV)の基幹部品であるリチウムイオン電池向け高電流ヒューズへの期待が高い。きょうは投資資金が一気に流入し、21年11月以来およそ9カ月ぶりの高値圏に浮上する場面があった。

■チエル <3933>  1,033円  +53 円 (+5.4%)  本日終値
 チエル<3933>が7連騰。19日付の読売新聞オンラインで「文部科学省は2024年度から小中学校の『英語』でデジタル教科書と紙の教科書を併用して導入する方針を固めた」と報じられており、デジタル教科書関連の一角として買われたようだ。記事によると、同省は24年度からデジタル教科書を本格導入するとしていたが、紙の教科書は全教科で配布し、デジタル教科書は英語1教科での併用にとどめる考えだという。具体的な方向性が示されたことで、実需発生への期待から買われているようだ。

■アルマード <4932>  1,497円  +71 円 (+5.0%)  本日終値
 アルマード<4932>は大幅高で上場来高値圏をまい進する展開。同社は、卵殻膜原料を活用した化粧品や健康食品の販売を手掛ける。新規顧客の獲得が進んでおり、12日に発表した4~6月期決算では売上高が前年同期比25%増と増収基調を継続。広告宣伝費の発生で営業損益は赤字となったものの、会社側では計画通りとしており、通期の増収増益見通しは据え置いた。決算発表とあわせて、上限を30万株(発行済み株数の3.1%)、または3億円とする自社株買いの実施も発表。これを受け、同社株は一気に上げ足を加速させている。

■藤倉コンポジット <5121>  1,030円  +43 円 (+4.4%)  本日終値
 藤倉コンポジット<5121>は4日続伸で年初来高値を更新。午前10時30分ごろ、新シャフト「SPEEDER NX GREEN」を10月6日から発売すると発表しており、これによる業績寄与を期待した買いが入った。新製品は「SPEEDER NX」をベースに、中間部と手もと側のねじり剛性差を大きくすることでボール初速アップを実現。また、手もとのロートルク化、先端EI剛性を高めることで一体感のあるシャフト挙動で、前に強い弾道で飛距離アップに貢献するとしている。

■博展 <2173>  845円  +22 円 (+2.7%)  本日終値
 博展<2173>が続伸。午後2時ごろ、同社や森ビルなど11社からなる企業コンソーシアムが虎ノ門ヒルズエリアで「クリエイティブエコシステム構築に向けた共同プロジェクト」を始動させたと発表しており、これが好材料視された。同プロジェクトは、虎ノ門ヒルズエリアを舞台に、都市づくりを担う企業や、最先端テクノロジーや多彩なコンテンツを有する企業、新進気鋭のアーティストやクリエイターなどがコラボレーション。ビジネス・アート・ファッション・エンターテインメントなどを高次元で融合させ、新たな価値や体験を創出し、東京・日本から広く世界に発信するための価値創造システム(クリエイティブエコシステム)の構築を目指すという。具体的には、デジタルツインなどにより、現実都市と仮想空間が連動する新たな都市体験やイベントの創出や、業界・領域を横断したコラボレーションによる東京発の世界を魅了する新コンテンツの開発などを行うとしている。

■CRI・ミドルウェア <3698>  1,000円  +20 円 (+2.0%)  本日終値
 CRI・ミドルウェア<3698>が高い。同社はきょう、国内最大規模のゲーム開発者向け技術カンファレンス「コンピュータエンターテインメントデベロッパーズカンファレンス2022(CEDEC2022)」(8月23~25日)に、ミドルウエア製品ブランド「CRIWARE」を提供したと発表。また、セッションのスムースな視聴を実現するWebシステムや動画を活用したオンラインブースシステムの構築も行ったとしており、これが株価を刺激したようだ。

●ストップ高銘柄
 新東 <5380>  4,550円  +700 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値
 協和コンサルタンツ <9647>  4,720円  +700 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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