【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):大気社、日本ライフL、日野自
大気社 <日足> 「株探」多機能チャートより
大氣社<1979>は3日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が19日付で、投資評価「オーバーウエート」を継続し、目標株価を3800円から3900円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、環境システムや塗装システムの利益拡大が株価に十分織り込まれていないと指摘。産業空調の売上高拡大によるミックス改善が想定以上であることなどを理由に環境システムの利益予想を引き上げたのに伴い、23年3月期の営業利益予想を124億円から126億円へ、24年3月期を同140億円から142億円へ上方修正している。
■日本ライフライン <7575> 1,032円 +6 円 (+0.6%) 本日終値
日本ライフライン<7575>が底堅い動き。午前9時ごろ、米カリフォルニア州に本拠を置くワラビー・メディカル社と、脳血管内治療デバイス11品目の日本国内における独占販売契約を締結したと発表しており、これが好材料視された。日本ライフLは、ワラビー社製の塞栓用コイルを22年4月から脳血管向けに販売しているが、今回の契約で新たに取扱対象となる10品目の大部分はワラビー社が2022年4月に買収を完了したドイツのフェノクス製の製品。契約締結により、日本ライフLは脳血管内治療の主要な対象疾患である急性期脳梗塞と脳動脈瘤の治療デバイスで、国内トップクラスの商品ラインナップを確立することになるとしている。
■日野自動車 <7205> 629円 -23 円 (-3.5%) 本日終値
日野自動車<7205>が後場下げ幅を拡大。正午過ぎの日本経済新聞電子版で、「エンジン不正問題が小型トラックにも広がることが22日、分かった」と報じられており、大・中型のトラックやバスから不正対象が広がることが嫌気されている。記事によると、国土交通省の同社への立ち入り検査で、エンジンの性能などの検査回数が不十分だと指摘されたもようだという。問題が拡大すれば、出荷できる車種が大幅に縮小することになり、業績への影響が懸念されている。
■カカクコム <2371> 2,500円 -88 円 (-3.4%) 本日終値
カカクコム<2371>が続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が19日付で、投資評価「ニュートラル」を継続し、目標株価を3100円から2700円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、食べログ事業のコロナ禍以前への回復についての見方がポイントになると指摘。同証券ではオンライン予約のポテンシャルは高いと考えるが、コロナ禍をきっかけに、固定料金での課金は難しくなる可能性もあるとみているという。
■東京エレクトロン <8035> 45,680円 -920 円 (-2.0%) 本日終値
東京エレクトロン<8035>やSCREENホールディングス<7735>、アドバンテスト<6857>といった半導体関連株が安い。前週末19日の米株式市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が2.8%安と大きく下落した。米長期金利の上昇が警戒され、アプライド・マテリアルズ<AMAT>やマイクロン・テクノロジー<MU>などが売られた。この米半導体株安の流れのなか、週明け22日の東京市場でも東エレクなど主力銘柄への売りが優勢となっている。
■アクリート <4395> 2,752円 +500 円 (+22.2%) ストップ高 本日終値
アクリート<4395>が続急騰。商いを伴い、昨年9月9日につけた上場来高値を更新。引き続き、18日に発表した25年12月期を最終年度とする中期経営計画を好感した買いが流入している。最終年度に売上高170億円(21年12月期28億3300万円)、営業利益30億円(同4億6500万円)を目指すという。国内メッセージングサービス事業で、SMS市場のシェア拡大とSMS以外のメッセージングサービスのラインアップの拡充を図るほか、海外メッセージングサービス事業で東南アジア地域を中心にM&Aを推進するとしている。
■アサヒ衛陶 <5341> 499円 +76 円 (+18.0%) 一時ストップ高 本日終値
アサヒ衛陶<5341>が急伸。19日の取引終了後、ベトナムの複数の集合住宅で同社製品の採用が正式決定したと発表しており、これが好材料視された。同社はベトナムで内装工事や建材を取り扱う商社のCONG TY TNHH AMY MAYA社と総代理店契約を結んでいたが、今回5件の集合住宅で同社製品の採用が正式決定し、23年8月ごろ以降から順次納入を実施するとしている。なお、22年11月期業績への影響はないとしている。
株探ニュース