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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:田中化研、HIS、塩野義

田中化研 <日足> 「株探」多機能チャートより
■田中化学研究所 <4080>  1,600円  +142 円 (+9.7%)  11:30現在
 田中化学研究所<4080>は大幅続伸。同社は2次電池正極材料の専業メーカー。リチウムイオン電池向けの売り上げ割合が高く、電気自動車(EV)普及を背景に車載用リチウムイオン電池市場の拡大が加速するなか、関連有力株として投資家の視線を集めている。足もと4~6月期業績は営業3.4倍増益と高変化を示しており、これを受けて株価は急騰。底値離脱の動きを鮮明としており、きょうは大幅高で中長期の節目となる200日移動平均線を上に抜けてきた。

■あい ホールディングス <3076>  1,947円  +100 円 (+5.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 あい ホールディングス<3076>が大幅高で5日続伸している。19日の取引終了後に発表した23年6月期連結業績予想で、売上高480億円(前期比2.0%増)、営業利益103億円(同4.6%増)、純利益80億円(同3.4%増)を見込み、年間配当予想を前期比15円増の75円を予定していることが好感されている。マンション向け監視カメラ事業が引き続き堅調に推移する見通し。また、前期にスタートした脱炭素システム事業も成長を見込む。なお、22年6月期決算は、売上高470億5900万円(前の期比1.8%増)、営業利益98億5000万円(同4.3%増)、純利益77億3800万円(同32.0%増)だった。

■大塚ホールディングス <4578>  4,745円  +78 円 (+1.7%)  11:30現在
 大塚ホールディングス<4578>はしっかり。きょう付の日本経済新聞朝刊で「傘下の大塚製薬は2024年末にも、サプリメント『ネイチャーメイド』の新工場を米国で稼働する」と報じられており、これが好材料視されている。記事によると、新型コロナウイルス下で健康増進や維持の意識が高まっており、米国では今後もサプリの市場拡大が見込まれることから、需要拡大に対応するために工場を新設するという。なお、投資額は2億ドル規模の見込みとしている。

■アートSHD <3663>  920円  +13 円 (+1.4%)  11:30現在
 アートスパークホールディングス<3663>が6日ぶりに反発している。前週末19日の取引終了後、東証プライム市場への市場変更申請に向けた準備を行うと発表したことが好感されている。同社は現在、東証スタンダード市場に上場しているが、グループの中長期的な成長と企業価値の更なる向上を実現するために、プライム市場への市場変更が必要と判断したという。なお、承認の可否や時期については不確定としている。

■エイチ・アイ・エス <9603>  2,072円  +24 円 (+1.2%)  11:30現在
 エイチ・アイ・エス<9603>は全般軟調相場のなか堅調。複数のメディアで、HISが売却を検討している傘下のテーマパーク「ハウステンボス」について売却額が900億円程度になる見通しであることが伝わっている。売却先は香港の投資ファンドPAGが有力とされており、HISは月内にも交渉をまとめたい考えにあるという。ハウステンボスの売却額を巡っては当初800億円程度とも報じられていただけに、今回の報道を好感する向きもあるようだ。なお、会社側はハウステンボスの株式譲渡に関する報道について、「当社が発表したものではない」とのコメントを発表している。

■塩野義製薬 <4507>  6,958円  +58 円 (+0.8%)  11:30現在
 塩野義製薬<4507>はしっかり。前週末19日の取引終了後、抗インフルエンザウイルス薬XOFLUZA(一般名バロキサビル マルボキシル)が、5歳以上のインフルエンザウイルス感染患者に対する単回投与の経口治療薬として米国食品医薬品局(FDA)から承認を取得したと発表しており、これが好感されている。なお、米国で初の承認取得としている。5歳以上のインフルエンザウイルス感染曝露後予防の適応もあわせて取得した。米国では既に、12歳以上の合併症のない患者及び合併症を併発するリスクが高い患者双方における発症後48時間以内の急性のインフルエンザウイルス感染症治療、12歳以上のインフルエンザウイルス感染曝露後予防の適応で承認されている。今回の追加適応により、5歳以上の小児においても単回経口投与型の新しい治療・予防の選択肢が提供可能になるという。

■日本ライフライン <7575>  1,032円  +6 円 (+0.6%)  11:30現在
 日本ライフライン<7575>が底堅い動き。午前9時ごろ、米カリフォルニア州に本拠を置くワラビー・メディカル社と、脳血管内治療デバイス11品目の日本国内における独占販売契約を締結したと発表しており、これが好材料視されている。日本ライフLは、ワラビー社製の塞栓用コイルを22年4月から脳血管向けに販売しているが、今回の契約で新たに取扱対象となる10品目の大部分はワラビー社が2022年4月に買収を完了したドイツのフェノクス製の製品。契約締結により、日本ライフLは脳血管内治療の主要な対象疾患である急性期脳梗塞と脳動脈瘤の治療デバイスで、国内トップクラスの商品ラインナップを確立することになるとしている。

■ミスミグループ本社 <9962>  3,550円  -130 円 (-3.5%)  11:30現在
 ミスミグループ本社<9962>は3日続落。前週末19日の取引終了後に発表した7月の月別売上高が前年同月比1.3%増と3カ月連続で前年実績を上回ったが、全般安とあって市場の反応は薄いようだ。流通事業であるVONA(ヴォーナ)事業が同0.7%減となったものの、FA事業が同2.5%増、金型部品事業が同4.1%増と伸長したことが寄与した。

■BASE <4477>  320円  -7 円 (-2.1%)  11:30現在
 BASE<4477>が3日続落となっている。同社は19日、自社運営する購入者向けショッピングサービス「Pay ID(ペイ アイディー)」の累計ID登録者数が900万人を突破したと発表したが、全体相場の軟調地合いが影響し株価の反応は限定的となっている。「Pay ID」は、同社が運営するネットショップ作成サービス「BASE」を利用して開設されたネットショップで、ID決済を使って簡単に買い物ができる購入者向けのショッピングサービス。決済時に新規でID登録をするケースが多く、「BASE」のショップ開設数の増加に比例して、ID登録者数が増加しているという。

■アニコムHD <8715>  677円  -13 円 (-1.9%)  11:30現在
 アニコム ホールディングス<8715>は続落。前週末19日の取引終了後に発表した月次経営パラメーターで、7月度の正味収入保険料が前年同月比7.8%増となったが、市場の反応は薄いようだ。また、どうぶつ健活(腸内フローラ測定)申し込み数も同20.6%増の1万6915件だった。

■東京エレクトロン <8035>  45,760円  -840 円 (-1.8%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>やSCREENホールディングス<7735>、アドバンテスト<6857>といった半導体関連株が安い。前週末19日の米株式市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が2.8%安と大きく下落した。米長期金利の上昇が警戒され、アプライド・マテリアルズ<AMAT>やマイクロン・テクノロジー<MU>などが売られた。この米半導体株安の流れのなか、週明け22日の東京市場でも東エレクなど主力銘柄への売りが優勢となっている。

■サンウッド <8903>  680円  +100 円 (+17.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 サンウッド<8903>はストップ高カイ気配となっている。前週末19日の取引終了後、上限を10万株(発行済み株数の2.1%)、または7000万円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。取得期間は8月22日から12月29日までで、株主還元の強化及び資本効率の向上を図るためという。同時に配当政策の基本方針について、「業績拡大に応じた株主還元の拡大を目指す」に変更することに伴い、25円としていた23年3月期の期末一括配当予想を35円に増額修正すると発表しており、これも好材料視されている。前期実績に対しては10円の増配となる予定だ。

■アサヒ衛陶 <5341>  485円  +62 円 (+14.7%) 一時ストップ高   11:30現在
 アサヒ衛陶<5341>が急伸している。19日の取引終了後、ベトナムの複数の集合住宅で同社製品の採用が正式決定したと発表しており、これが好材料視されている。同社はベトナムで内装工事や建材を取り扱う商社のCONG TY TNHH AMY MAYA社と総代理店契約を結んでいたが、今回5件の集合住宅で同社製品の採用が正式決定し、23年8月ごろ以降から順次納入を実施するとしている。なお、22年11月期業績への影響はないとしている。

■室町ケミカル <4885>  1,033円  +86 円 (+9.1%)  11:30現在
 室町ケミカル<4885>に人気集中。きょう午前11時ごろ、バイオディーゼル燃料の精製装置を開発したと発表しており、これを材料視した買いが入っているようだ。この装置は、水光技研(福岡県春日市)、健製作所(福岡県筑前町)、RITA(東京都新宿区)、ポリプラ・エボニック(東京都新宿区)の4社と共同開発したもの。耐溶剤分離膜を用いており、これにより不純物の少ない高品質のバイオディーゼル燃料を製造することができるという。9月の上市を予定している。

■オーケーエム <6229>  1,095円  +69 円 (+6.7%)  11:30現在
 オーケーエム<6229>は大幅続伸している。今朝のテレビ東京系経済報道番組「ニュースモーニングサテライト」で紹介されたことが好材料視されているようだ。地域で奮闘する企業を取り上げる「輝く!ニッポンのキラ星」コーナーで取り上げられ、徹底した顧客目線で業績を伸ばす老舗のバルブメーカーであると紹介された。

●ストップ高銘柄
 サンウッド <8903>  680円  +100 円 (+17.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 1銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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