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【市況】ダウ平均は小幅に5日続伸 ウォルマートが決算受け上昇=米国株序盤

NY株式16日(NY時間10:24)
ダウ平均   34004.06(+91.62 +0.27%)
ナスダック   13037.46(-90.59 -0.69%)
CME日経平均先物 28875(大証終比:+25 +0.09%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は小幅に5日続伸して始まっている。ウォルマート<WMT>が取引開始前に決算を発表し、買いが優勢になっていることがダウ平均をサポートしている。ホーム・デポ<HD>も上昇。これらを受け小売セクターの一角が買われている。

 ウォルマートは米既存店売上高が予想を上回る伸びを示したほか、1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の1株利益はこれまで通りに減益の見通しを示したものの、3週間前に示した見通しからは上方修正した。市場からは、「インフレは続いているものの、消費者は持ちこたえているようだ」との指摘も出ている。

 物価高騰と金利上昇によって米経済が不況に陥るのではないかという懸念から、今年は荒れたスタートを切ったものの、インフレがピークに達したという兆候から、ここ数週間で下げを取り戻す動きが活発化し、ダウ平均は200日線の水準を回復。米大手銀の8月のファンドマネジャー調査によると、投資家心理は依然として弱気だが、もはや終末的なほどではないとの報告も出ていた。

 なお、決算については既に発表を終えたS&P500企業のうち77.6%が予想を上回る最終利益を計上し、明るい兆しとなっている。

 市場からも徐々に楽観的な見方が出始めており、米国債利回り上昇が6月のピークから後退する中で、下期には金利に敏感なIT・ハイテクなどの成長株主導で、株式市場は上昇が期待されるとの見方も出ている。バリュー株に回帰するのは米景気が底を打ってからになる公算が大きく、それは10-12月期に見込まれるという。また、企業利益についても、市場の警戒ほどは悪化しないと見ているようだ。

 ただ、きょうはIT・ハイテク株は反落。米国債利回りが上昇しており、IT・ハイテク株の上げを一服させている模様。ナスダックは反落している。

ウォルマート<WMT> 140.16(+7.56 +5.70%)
ターゲット<TGT> 177.82(+5.51 +3.20%)
ホーム・デポ<HD> 324.52(+9.91 +3.15%)
ロウズ<LOW> 212.54(+4.50 +2.16%)

アップル<AAPL> 172.36(-0.83 -0.48%)
マイクロソフト<MSFT> 291.39(-2.08 -0.71%)
アマゾン<AMZN> 143.04(-0.14 -0.10%)
アルファベットC<GOOG> 122.27(-0.61 -0.50%)
テスラ<TSLA> 921.51(-6.46 -0.70%)
メタ・プラットフォームズ<META> 178.52(-2.37 -1.31%)
AMD<AMD> 99.40(-1.61 -1.59%)
エヌビディア<NVDA> 187.17(-3.15 -1.65%)
ツイッター<TWTR> 44.29(-0.22 -0.48%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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