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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:Aバランス、日機装、ジャフコG

Aバランス <日足> 「株探」多機能チャートより
■Abalance <3856>  6,290円  +1,000 円 (+18.9%) ストップ高   11:30現在
 Abalance<3856>がストップ高に買われている。法人向けソフトウェア開発を祖業とするが、太陽光パネル製造を中心とした再生可能エネルギー事業に経営の軸足を移し、業績は21年6月期を境に急拡大を続けている。15日引け後に発表した22年6月期決算は、傘下のベトナム太陽光パネル会社の寄与で売上高が前の期比3.4倍の924億3500万円と変貌、営業利益が同25%増の16億9700万円と大幅な伸びを示した。また23年6月期については、太陽光パネルの利益率改善を背景に営業利益段階で前期比71%増の29億円を見込んでおり、連続で大幅ピーク利益更新となる。これを評価する形で投資資金が流入した。

■日機装 <6376>  1,028円  +117 円 (+12.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 日機装<6376>は急騰で年初来高値を更新。15日の取引終了後、大規模な自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を835万株(発行済み株数の11.24%)、または50億円としており、取得期間は8月16日から12月31日まで。これにより取得する全ての自社株は23年1月31日付で消却するという。同時に22年12月期の連結業績予想について、売上高を1700億円から1800億円(前期比7.3%増)へ、純利益を150億円から165億円(同75倍)へ上方修正したことも好材料視されている。業績予想の前提となる為替レートを1ドル=114円から129円へ、1ユーロ=125円から136円へ見直したことが要因。また、4月に予定していたドイツのレーバ社及びオランダのゲベケ社の2子会社の譲渡実行日が8月に遅延し、円安の影響による株式譲渡益の増加も寄与する。あわせて発表した第2四半期累計(1~6)決算は、売上高875億5400万円(前年同期比12.9%増)、純利益19億1100万円(同2.5倍)だった。

■ジャフコ グループ <8595>  2,360円  +242 円 (+11.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 ジャフコ グループ<8595>がカイ気配スタートで大幅高。旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)が15日の取引終了後に関東財務局に提出した変更報告書で、シティインデックスと共同保有者のジャフコG株式保有割合が6.54%から11.87%に増加したことが判明。これを受けて需給思惑的な買いが入っているようだ。ジャフコGでは、シティインデックスなどの大規模買い付けに対し、15日に対応方針を導入すると発表。十分な情報提供、株主の検討時間を確保するとともに、一定の手続きを経ない大規模な買い付けには、対抗措置として新株予約権の無償割り当ての利用などを検討するとしている。

■オプティム <3694>  922円  +59 円 (+6.8%)  11:30現在
 オプティム<3694>が急反発している。15日の取引終了後、同社のクラウド認証基盤サービス「OPTiM ID+」が、オービックビジネスコンサルタント<4733>の「奉行クラウド」及び「奉行クラウドEdge」と連携したと発表しており、これが好材料視されている。今回の連携により、「OPTiM ID+」上で作成されたアカウントで「奉行クラウド」と「奉行クラウドEdge」へシングルサインオンすることができるようになる。また、MDM(モバイルデバイス管理)サービス「Optimal Biz」も契約している場合、「Optimal Biz」で管理された端末からのみ「奉行クラウド」と「奉行クラウドEdge」へシングルサインオンすることができ、よりセキュアに「奉行クラウド」と「奉行クラウドEdge」を利用することができるとしている。

■エスプール <2471>  1,127円  +33 円 (+3.0%)  11:30現在
 エスプール<2471>は3日続伸。15日の取引終了後、埼玉県さいたま市に障がい者の雇用創出を目的とした「ソーシャルファーム わーくはぴねす農園 さいたま浦和」を開設すると発表しており、これが好感されている。同農園は、障がい者の安心安全に配慮した仕様となっており、全国34施設目、知的障がい者を中心に約80人の雇用が創出される見込みという。

■ナガイレーベン <7447>  2,078円  +12 円 (+0.6%)  11:30現在
 ナガイレーベン<7447>は小幅反発。15日の取引終了後、250万株(発行済み株数の6.54%)の自社株を8月31日付で消却すると発表したことが好感されている。なお、消却後の発行済み株数は3573万6000株となる。

■三井住友FG <8316>  4,149円  +3 円 (+0.1%)  11:30現在
 三井住友フィナンシャルグループ<8316>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は15日、同社株の投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウエート」に引き上げた。目標株価は4600円から5100円に見直した。SMBC日興証券のブロックオファーに係る問題には収束は見えないが、第1四半期(4~6月)決算で同証券の業績悪化の影響は同社にとって挽回可能な水準であることを改めて確認できた、と指摘。銀行で、市場環境の変化を捉え顧客ビジネスによる収益及びトレジャリーで多大な利益を上げることが実証できた、とみている。また、SBIホールディングス<8473>との包括的な資本業務提携により、仮にSMBC日興証券の業務の大幅縮小が必要になったとしても、SBI証券との証券仲介を活用し、今まで以上の質の高いサービスを顧客に提供し、銀行を通じた投資銀行業務でできない部分をカバーできそうだ、と見込んでいる。更に23年3月期会社予想の達成の可能性も期初よりも高まっているとみているほか、自社株買いなどにも期待している。

■FRONTEO <2158>  828円  -150 円 (-15.3%) ストップ安売り気配   11:30現在
 FRONTEO<2158>はストップ安売り気配。15日の取引終了後に23年3月期業績予想の下方修正を発表。売上高を100億円から92億円(前期比15.8%減)へ、営業利益を10億円から2億円(同88.4%減)へ減額しており、これを嫌気した売りが膨らんでいるようだ。電子情報開示支援やフォレンジック(電子鑑識)を手掛けるリーガルテックAI事業で大型案件の積み上げが低調に推移していることや、米国子会社が不正アクセスを受けた影響が響く。業績修正に伴い、年間配当予想を3円から無配(前期7円)に見直した。同時に発表した第1四半期(4~6月)の決算は、売上高が21億1100万円(前年同期比31.2%減)、営業損益が1億6700万円の赤字(前年同期5億9800万円の黒字)だった。

■テスホールディングス <5074>  1,170円  -172 円 (-12.8%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位
 テスホールディングス<5074>は急反落。15日の取引終了後に23年6月期業績予想を発表。売上高を前期比9.0%減の318億円、営業利益を同4.8%減の49億円と減収減益の見通しを示しており、これが嫌気されているようだ。年間配当予想は、前期から据え置き21円とした。同時に発表した22年6月期決算は、売上高が前の期比2.0%増の349億4500万円、営業利益が同17.0%増の51億4600万円だった。各種環境・省エネ対策システムの設計や施工管理、販売を手掛けるエネルギーシステム事業が好調で、全体業績を牽引した。

■INPEX <1605>  1,464円  -27 円 (-1.8%)  11:30現在
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が安い。15日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の9月限が前週末比2.68ドル安の1バレル=89.41ドルに下落した。一時、86.82ドルと2月上旬以来、約6カ月ぶりの安値をつけた。15日に発表された米8月ニューヨーク連銀製造業景気指数が市場予想を下回ったほか、中国の景気悪化懸念も原油価格の下落要因となった。また、イラン核合意再建に向けての前進が期待され、イラン産原油の供給拡大に対する思惑も浮上した。

■アイスタイル <3660>  373円  +80 円 (+27.3%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 アイスタイル<3660>は寄り付き大量の買い注文で商いが成立せず、気配値のまま株価水準を切り上げている。女性層を対象とした美容情報サイトを運営するが、業績は赤字が続いており、15日取引終了後に発表した22年6月期決算も営業損益が4億5300万円の赤字だった。ただトップラインは2ケタ成長局面にあり、23年6月期は増収効果から営業損益も5億円の黒字化を見込んでいる。一方、提携戦略に長じている点はポイントとなる。15日は決算発表とあわせてアマゾン・ドット・コム<AMZN>、三井物産<8031>とそれぞれ資本・業務提携することを発表、これがポジティブサプライズとなり買いを呼び込んでいる。

■SIホールディングス <7070>  376円  +80 円 (+27.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 SIホールディングス<7070>はカイ気配。80円高はストップ高となる376円に張りついている。15日の取引終了後、同社の株主を支配株主である山根洋一氏のみとし、同社株を非公開化することを目的に株式併合を実施すると発表した。これに伴い、株主が保有する株式を1株404円で買い取るとしており、この価格にサヤ寄せする格好となっているようだ。中長期的な視点から抜本的かつ機動的な経営戦略を迅速、果敢に実践する狙い。これを受け、東京証券取引所は15日付で同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。10月19日開催予定の臨時株主総会を経て上場廃止となる。

■ラクオリア創薬 <4579>  979円  +150 円 (+18.1%) ストップ高   11:30現在
 ラクオリア創薬<4579>に大口の投資資金が流れ込み、前日比150円高はストップ高となる979円まで上昇する人気となった。同社は米ファイザー<PFE>の日本法人を前身とする創薬ベンチャーで、新規開発化合物の知的財産導出で収益を得るビジネスモデルとし、疼痛疾患分野で優位性を持つ。15日取引終了後に発表した22年12月期上期(22年1~6月)決算は営業利益が前年同期比75%増の5億5100万円と急拡大、これが株価を強く刺激している。更に同日、創薬ベンチャーで細胞内抗体の作製技術を活用して難治性疾患に対応した医薬品創出を目指すSTAND Therapeutics(東京都港区)と資本・業務提携することを発表、この提携によって新たな難病・希少疾患治療薬の創製を目指す方針で、これを手掛かり材料に買い人気が集中した。

■ポート <7047>  988円  +150 円 (+17.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ポート<7047>はカイ気配で水準を切り上げている。15日の取引終了後に23年3月期第1四半期(4~6月)の決算を発表。営業利益が前年同期実績(2600万円)から大幅増となる3億4900万円で着地しており、これを評価した買いが流入しているようだ。売上収益も前年同期比84.5%増の26億2500万円と増加した。インターネットメディア運営において、就職領域が大きく伸長し全体業績を牽引した。また、リフォーム領域やカードローン領域、エネルギー領域も寄与した。

■Kudan <4425>  3,065円  +455 円 (+17.4%)  11:30現在
 Kudan<4425>が急騰。前日比320円高の2930円まで駆け上がり7月下旬に形成した戻り高値を払拭、今年1月以来となる3000円大台回復を視野に入れている。人工知覚(AP)技術の研究開発で先駆し、独自アルゴリズムによるソフトウェア技術のライセンス提供を行うが、同技術はメタバース分野での応用が見込まれるだけにマーケットの注目度も高い。足もとの業績も浮上の気配をみせている。15日取引終了後に発表した22年4~6月期決算は、最終損益が3700万円の黒字(前年同期は1億2200万円の赤字)だった。営業損益は赤字幅が拡大したものの、最終損益の黒字化は評価材料。また、特筆されるのはトップラインの伸び。売上高は前年同期比3倍の1億300万円と急増した。株価はボラティリティの高さが特徴で、足もとでは業績の改善を横にらみに上値に期待した買いを呼び込む形となった。

■レアジョブ <6096>  684円  +100 円 (+17.1%) ストップ高   11:30現在
 レアジョブ<6096>は急伸。100円高はストップ高となる684円まで上昇している。15日の取引終了後に23年3月期第1四半期(4~6月)の決算を発表し、純利益は前年同期比0.3%減の4400万円となった。通期で損益均衡を見込んでいるだけに、目先過度な警戒感の後退から買いが優勢となっているようだ。売上高は同11.5%増の14億6500万円、営業利益は同62.5%減の1600万円だった。資格スクエアの子会社化や法人・教育機関向けサービスの単価上昇により増収となった一方、人件費や広告宣伝費の増加が営業利益の重しとなった。純利益については、持ち分法による投資利益が押し上げに寄与した。

●ストップ高銘柄
 協和コンサルタンツ <9647>  4,165円  +700 円 (+20.2%) ストップ高   11:30現在
 くふうカンパニー <4376>  516円  +80 円 (+18.4%) ストップ高   11:30現在
 コーアツ工業 <1743>  7,000円  +1,000 円 (+16.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、9銘柄

●ストップ安銘柄
 窪田製薬HD <4596>  149円  -50 円 (-25.1%) ストップ安売り気配   11:30現在
 など、2銘柄

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