市場ニュース

戻る
 

【通貨】今日の為替市場ポイント:リスク回避のドル売りがただちに拡大する可能性低い

米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

12日のドル・円は、東京市場では132円89銭から133円49銭まで反発。欧米市場では133円17銭まで下げた後、133円89銭まで反発し、133円50銭で取引終了。本日15日のドル・円は主に133円台で推移か。米国金利の先高観は失われていないため、リスク回避のドル売り・円買いがただちに拡大する可能性は低いとみられる。

米インフレのピークは過ぎているとの思惑が浮上しており、9月開催の連邦公開市場委員会(FOMC)の会合では0.50ポイント幅の追加利上げが決定されるとの見方が多いようだ。ただし、他の主要中央銀行は金融引き締めのペースをやや緩める可能性があるため、目先的にドルは売りづらい状態が続くとみられる。

市場参加者の間からは「7月小売売上高、7月コアPCE価格指数、8月ISM製造業景況指数、8月雇用統計などの経済指標が重要な手掛かり材料になる」との声が聞かれている。それでも、年末時点でインフレ関連の経済指標は一定の水準を維持している可能性が高いため、2023年1-3月期まで利上げ継続の可能性は残されることになりそうだ。

《FA》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均