【注目】明日注目すべき【好決算】銘柄 三井松島HD、レーザーテク、バンナムHD (5日大引け後 発表分)
三井松島HD <日足> 「株探」多機能チャートより
5日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
三井松島HD <1518> [東証P] ★今期経常を59%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も70円増額
◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.9倍の34.9億円に急拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の148億円→235億円に58.8%上方修正。増益率が72.2%増→2.7倍に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。石炭価格の上昇を追い風に、エネルギー事業の収益が大きく伸びる。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の160円→230円(前期は80円)に大幅増額修正した。
PS三菱 <1871> [東証P] ★上期経常を53%上方修正
◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の15億円→23億円に53.3%上方修正。減益率が62.5%減→42.6%減に縮小する見通しとなった。土木事業における工事採算の見直しや前倒し計上などで利益が想定より上向く。
アップル <2788> [東証S] ★今期経常を一転88%増益に上方修正
◆22年12月期の連結経常利益を従来予想の3.4億円→10億円に2.9倍上方修正。従来の35.6%減益予想から一転して88.1%増益見通しとなった。急激な円安進行を背景に、海外中古車輸出事業が想定以上に好調に推移し、売上高が計画を45.9%も上回ることが利益を押し上げる。
大阪ソーダ <4046> [東証P] ★今期経常を23%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も8円増額
◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の69億円→101億円に46.4%上方修正。エピクロルヒドリンやアリルエーテル類などの電子材料関係向け製品、医薬品精製材料や医薬品原薬・中間体などのヘルスケア関連製品の販売が想定より伸びることが寄与。
併せて、通期の同利益を従来予想の137億円→169億円に23.4%上方修正。増益率が2.0%増→25.8%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
業績好調に伴い、年間配当を従来計画の82円→90円(前期は80円)に増額修正した。
T&Gニーズ <4331> [東証P] ★今期最終を20%上方修正
◆23年3月期上期(4-9月)の連結最終利益を従来予想の6億円→35億円に5.8倍上方修正。行動制限の解除を受けて、婚礼取扱組数が回復基調にあるうえ、婚礼単価が想定を上回ることが寄与する。内製化商品の販売増加に加え、一部の販管費が下期にずれ込むことも上振れの要因となる。また、新型コロナウイルス関連の補助金収入や繰延税金資産の計上も最終利益を大きく押し上げる。
併せて、通期の同利益を従来予想の25億円→30億円に20.0%上方修正。増益率が33.2%増→59.8%増に拡大する見通しとなった。
ラウンドワン <4680> [東証P] ★今期経常を18%上方修正、株式分割も発表
◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は25.8億円の黒字(前年同期は35.7億円の赤字)に浮上して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の134億円→157億円に17.8%上方修正。増益率が2.5倍→2.9倍に拡大する見通しとなった。
政府による行動制限の緩和を背景に、第1四半期の既存店売上高が好調に推移したことなどが上振れの要因。
併せて、9月30日現在の株主を対象に、1→3の株式分割を実施すると発表。これに伴い、年間配当を従来計画の20円→16円(前期は20円)に修正した。年間配当は実質20.0%の増額となる。
ジオスター <5282> [東証S] ★上期経常を86%上方修正
◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の3.5億円→6.5億円に85.7%上方修正。減益率が54.4%減→15.3%減に縮小する見通しとなった。プロジェクト構成の好転に加え、徹底した原価低減などが寄与し、採算が大きく改善する。
冶金工 <5480> [東証P] ★非開示だった今期経常は41%増益、20円増配へ
◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比9.9%増の40.2億円に伸びて着地。ニッケル相場やエネルギー価格上昇に対応する価格改定を進めたことに加え、生産性向上やコスト削減に取り組んだことも増益につながった。
併せて、非開示だった通期の同利益は前期比40.5%増の180億円に拡大する見通しを示した。業績好調に伴い、従来未定としていた年間配当は前期比20円増の140円を実施する方針とした。
フジクラ <5803> [東証P] ★今期経常を27%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比34.2%増の124億円に拡大して着地。データセンターやFTTxに対応した旺盛な需要が続いたうえ、エレクトロニクス事業部門の採算改善も増益に大きく貢献した。
併せて、通期の同利益を従来予想の370億円→470億円に27.0%上方修正。増益率が8.5%増→37.9%増に拡大し、従来の17期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。上海ロックダウンの影響が軽微にとどまることや円安効果、情報通信事業部門の調達コスト低減なども踏まえた。
レーザーテク <6920> [東証P] ★今期経常は25%増で7期連続最高益、32円増配へ
◆22年6月期の連結経常利益は前の期比27.0%増の335億円になり、従来予想の270億円を上回って着地。続く23年6月期も前期比25.1%増の420億円に伸び、7期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。
今期は最先端半導体やパワー半導体に対する旺盛な需要を背景に、積極的な設備投資が継続するなか、EUV関連を中心としたマスク欠陥検査装置などの販売が拡大し、54.9%の大幅増収を見込む。
業績好調に伴い、前期の年間配当を82円→97円(前の期は75円)に増額し、今期も前期比32円増の129円に増配する方針とした。
山一電機 <6941> [東証P] ★上期経常を56%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比98.8%増の36.5億円に拡大して着地。半導体テスト用ソケットの販売が大きく伸びたうえ、産業機器や通信機器市場向けコネクターが好調だったことが寄与。円安による収益押し上げ効果も大幅増益に貢献した。
併せて、上期(4-9月)の同利益を従来予想の43.5億円→68億円に56.3%上方修正。増益率が15.7%増→80.8%増に拡大し、従来の2期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。
新家工 <7305> [東証S] ★今期経常を一転22%増益に上方修正・32期ぶり最高益更新へ
◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.4倍の14億円に急拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の27億円→46億円に70.4%上方修正。従来の28.6%減益予想から一転して21.7%増益を見込み、一気に32期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
建築関連の堅調な需要を背景に鋼管の販売数量が増加していることに加え、原材料などの高騰による値上げを段階的に進めたことも収益を押し上げる。
バンナムHD <7832> [東証P] ★上期経常を一転25%増益に上方修正・最高益更新へ
◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比78.3%増の512億円に拡大して着地。デジタル事業で利益率の高い家庭用ゲームのリピート販売などが好調だったことが寄与。遊戯施設の売上回復などでアミューズメント事業が黒字転換したことに加え、円安による為替差益の増加も利益を押し上げた。
併せて、上期(4-9月)の同利益を従来予想の465億円→800億円に72.0%上方修正。従来の27.5%減益予想から一転して24.8%増益を見込み、2期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなった。
ゴルドウイン <8111> [東証P] ★上期経常を一転54%増益に上方修正・3期ぶり最高益更新へ
◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の38億円→59億円に55.3%上方修正。従来の0.9%減益予想から一転して53.8%増益を見込み、3期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。主力ブランド「THE NORTH FACE」を中心にアウトドア関連商材の販売が好調に推移していることが要因。
三信電 <8150> [東証P] ★上期経常を71%上方修正
◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の13.3億円→22.7億円に70.7%上方修正。増益率が16.0%増→97.9%増に拡大する見通しとなった。半導体の旺盛な需要や家庭用ゲーム機向けの販売が好調に推移していることに加え、前期で終了を見込んでいたデバイス事業の案件が一部継続していることが要因。
はせがわ <8230> [東証S] ★今期経常を一転9%増益に上方修正、配当も1.5円増額
◆23年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の7.5億円→13.5億円に80.0%上方修正。従来の39.2%減益予想から一転して9.5%増益見通しとなった。新聞折込チラシやテレビCM、ネット広告の効果で、仏壇仏具事業とオンラインショップの業績が順調に推移していることが要因。墓石や屋内墓苑の成約も伸びる。
業績好調に伴い、年間配当を従来計画の6円→7.5円(前期は5.5円)に増額修正した。
UEX <9888> [東証S] ★今期経常を一転29%増益に上方修正
◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比5.0倍の13億円に急拡大して着地。ステンレス鋼の販売が大幅に増加したうえ、仕入れ価格上昇に対応した値上げの実施で採算も大きく改善した。
第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の21億円(予想レンジ中値)→29億円(同)に38.1%上方修正。従来の6.7%減益予想から一転して28.8%増益見通しとなった。
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